虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ブロック講座 15日目 螺旋を滑る降りるコースが作りたい! ぼくの駅!飛行場のお仕事。

2012-12-26 21:26:26 | レゴ デュプロ ブロック

今回は年少さんの●くん、年中さんの☆くん、年長さんの★くんが

参加してくれました。

少し早く着いた★くん。線路を見つけて円形につなごうとしたのですが、いくつかの線路セットが

混ざっているセットだったので、なかなか丸くなりませんでした。

そこで、「だんだん高くなるようにらせん状に線路をつなげていって

車が滑り降りるようなコースターを作ったらどう?」とたずねると、

「作りたい作りたい」と大乗り気でした。

このすべり降りるコースターは、以前、お子さんのレッスンにいっしょにいらしていた

お母さん方が作ったことがあるのですが、

下まできれいにすべっていくように作るのは至難の技でした。

 

もちろん、今回のコースター作りの大変さも見た目以上でした。

作っても作っても、うまく車がすべってくれません。

とても粘り強くて

うまくいかなくなるほど一生懸命取り組みだす★くんは、

「先生、薄っぺらいブロックもっとないの?」「もっと!」と

レアパーツを探しては、線路の下の土台を組み続けていました。

うまくすべった時は大感動!……かと思いきや、完成するまで

休む間もなくがんばっている★くんですが、できあがり作品にはあっさり。

すぐさま、「動物園作りたい」

と新しい作品作りに飛びついていました。そこで、●くんがコースターに

車をすべらせては遊んでいました。

 

★くんがコースターを作っている間に

●くんが線路をどんどん伸ばしていってすてきな駅を作りました。

「飛行場を作りたい」と飛行機、トーイングトラクター、タラップしゃ、コンテナ、フードローダーなど

飛行場の図鑑を見ながら

さまざまなものを作っていた☆くん。写真を撮ろうとすると、

「まだ、まだできていないから、だめ。恥ずかしい」といって

撮らせてくれません。いろんな面白いものができていたのですが残念です。

 

飛行機が飛び立つ前のさまざまな流れを真剣に実演してくれます。

本気になってあんまり大きな声でエンジン音を真似るので、

●くんが、「声が大きいよ。飛行機はもっと小さい音だよ」と注意しました。

「そんなことない。飛行機はこんなに大きな音だった!」と☆くん。

そこでわたしが、●くんの飛行場は東京にあるやつだよね。

東京の飛行場は、騒音公害になったらだめだからちょっと小さな音にしているんじゃない?

☆くんの飛行場は九州にあるやつ?

九州でじゃそんなに大きな音で飛び立っていたの?」とたずねると、

その後も飛行機についてあれこれ言い合っていた●くんと☆くんですが、

そうした言い合いの中で、とてもすてきな解決案も出ました。

 

飛行機の車輪は飛び立つときに機内に隠れなくちゃならないし、

前方の車輪はふたつだけ、と言う☆くん。

でも、ブロックの車はどれも4輪なのです。

 

そこであきらめて、前も後ろも4輪の車を取り付けていると、

「前の車輪はそんなにたくさんないよ」と●くんが言いました。

「●くん、☆くんはね、それはわかっているんだけど、

ブロックの車輪がそれしかないから我慢してつけているのよ」と

わたしが説明すると、

「そうだ、それなら、つ、も、り、にすればいいんだ」と☆くんが言いました。

「車輪があるつもり、だよ。見立て、だよ。」と言いながら、

車輪を緑のブロックと取り換えたのです。

☆くんにも●くんにも

緑のブロックは飛行機の前方で回転する小さな車輪に見えたようです。


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1 コメント

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Unknown (ぐるんぱ)
2012-12-28 13:47:24
年中☆の母です。
ブロック講座では大変お世話になりました。

今まで私が理由も分からないほど不安で不安で仕方なかったのですが、奈緒美先生のお話をうかがい冷静さを取り戻す事が出来たような気がします。
☆への対応の仕方も大変勉強になりました。

不安の元は医師の言葉が一番大きかった事、また私の性格的な問題・周囲の目や言葉ばかりが気になり自分の目で☆の本質を見極める事が出来ていないのを実感しました。


話はそれてしまいますが、『勉強でつまづく~』の記事にあるように殺戮や戦闘物の漫画や映画等一切見せていないのに、その中に出てくる様な言葉や事件・事故を思わせる言葉を☆が口にする事が多く気にかかっていましたが、家でどんなに気を付けていても街中やお店の中でテレビがついていたり、友人の家や自宅でも見ている番組の最中に流れるCM映像に見せたくないシーンが映っていたり、☆はそういう数秒・数分しか見ていなくても印象深く刻み込んでしまい繰り返し口にするような事も分かったような気がします。
今回、3日間の関西滞在中に空港等で見たニュースやバスに乗っている時に目にした事故を未だに話しています。幼稚園でも拳銃の撃ち合いのような遊びが多かったのか「バーン、バーン」と言っていたり、他の子供達がだんだん言わなくなっても☆は「バーン、バーン」と遊びや怒りを表現する時に使うので気にかかっていたのですが、☆自身の特性プラス私の対応の悪さもあって非常に不安も強いのだろうかと思いました。
☆が、神社仏閣も好きな事もあり、今回京都のお寺を巡ってみたいと言う本人の希望で清水寺他5か所程の寺社を一緒に歩きました何処もじっくり見て歩き観察していましたが、仁和寺の金剛力士像は数分で『もう見なくていい』『写真も消して』と懇願するほど怖がり木を彫って造ってあることを伝えても『石で造ってるんだ!こわしてやる!』と帰宅後に主人にも話すほどでした。何か分かりませんが口にすることで不安を解消しようとしているのかも?と思うようになりました。


ブロック講座では大変楽しい時間を過ごしたようで、私も奈緒美先生に☆の想像力やお友達との関わり方を伺い医師との相性等も検査に関係する可能性も分かり非常に安心できました。
医師に、知能の面での低さを指摘され就学前に普通学級でない選択も考えておいた方が良いことを言われていましたが奈緒美先生とお話しして☆は普通学級でも大丈夫だと確信できて非常に安心しました。
午後も、「もう午前中にいっぱい遊んだし、教室にはまた来るから行かない」と言っていたのですが親としては次はないかもしれないし。。。と欲張りな気持ちが強くなっていました、先生の「当初の予定通りにしましょう」と仰って頂いた事で私も正気に戻りました。
しかしながら、残念な気持ちも少々持ちつつも☆が行きたがっていた京都のSL博物館で過ごし色々な機関車をみたり試乗して満面の笑みで私に語りかける☆を見て先生の子供の気持ちを大切にしてくださる配慮深さは私自身にも温かく響きました。

あそびのアトリエの皆さんとの出会いも、奈緒美先生との出会いにも色々な方に助けられながら☆を育てていける事が出来て本当に良かったと思います。
これからも、私が自信がないので気持ちがぶれたり脱線を繰り返すかもしれませんが、軌道修正をくりかえしながら親も子も各々前に進んで行けたらと思っています。

それから、先生がお話しておられた感覚統合の本のタイトルがお分かりになれば教えて頂ければ嬉しく思います。急ぎませんのでいつでも結構です。

また、何年後でも何かイベントがあるときに御縁があれば幸いです。
こちらでは、卒園まで『あそびのアトリエ』さんにお世話になって見守っていただきます。

大変お世話になりました。ありがとうございました。
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