虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ボードゲーム と 算数

2013-02-16 13:26:27 | 算数

自閉っこと学校ごっこ 

の記事の途中で★くんと☆くんの書き間違いがありました。申し訳ありません。修正しておきました。)

ゲームが大好きな年長さん~小学3年生の★くん、☆くん、●くん、○くんで、

さまざまなゲームで遊んだり、算数の文章題にチャレンジしたりしました。

上の写真はマティックスというゲーム。

年長さんくらいから楽しめる計算ゲームです。

今回、このグループで一番人気があったのは『クルード』です。

事件があった部屋と凶器と犯人を推理していくゲームです。

 

 2番人気は、『ニューマスターマインド』です。

色と位置を推理していきます。

 

★くん、☆くん、●くん、○くんはそれぞれ年齢が異なります。

でも、思考力を必要とする問題は、学校で習っているか習っていないかの

ほとんど縛られないので、

小1~小3の最レベの問題をみんなで解いていきました。

 

小1用の問題では、最初は全員がつまずきました。 ↓

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14人の子どものうち、かばんを もっている 人が 8人、

かさをもっている人が 9人 います。

みんな どちらかを もっています。では

かばんとかさの りょうほうを もっている 人は 何人になりますか。

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こういう問題は間違うにしても、白紙のままで「わからない」と言うのではなくて、

取りあえず図や式を書いてみて、正々堂々?と間違えておくと、

答えを確かめる時に、「あぁ~こういう勘違いをしてしまったのか」「間違えた理由はこうだな」

ということがわかって、そこにいるみんなが問題を深く理解するのに役立ちます。

 

それに、「何でこんなトンデモな答えがでちゃったんだろう?」ということを

ワイワイ探究するのは、

勉強の醍醐味のひとつです。

この問題に、「8+9=17だから、かばんとかさのりょうほうをもっている人は17人」としていた子がいました。

いくらなんでもおかしいよ……と子どもたちの中から思わず笑いが漏れるのだけど、

「どうしてこういう間違いになっちゃったのかな。どこがどんな風におかしいのかな?」

といった質問をすると、

笑っちゃった子も的確に説明するのは難しいのです。

それでも真剣な表情で、「だってさ、全員で14人しかいないのにさ、

りょうほうもっている人が17人っておかしいじゃん」と説明します。

 

「おかしいじゃん」とわかっている子も、

式に表わすとなると、「8+9-3=」と書いて、

「あれっ、答えが14になる」と頭を抱えてもいました。

こんな風に重なっている部分(りょうほうの……のところ)を出すための式が

わかるということは、

円の面積を考える時に、葉っぱの形の重なった部分を求め方がわかるということにも

通じます。

算数の学習は、学年を超えてつながりあっているのです。

 

最後にはみんなしっかり理解して、算数の面白さにワクワクした表情を浮かべていました。

 

「4すみを正方形に切りとって、ふたのない箱を作り、できた箱の

たて、横、高さを考える」という

小2の問題で、見本の図の見た目に騙されて

答えを間違えた子がいました。

そこで、ハムスター24ひきで、たての24㎝を表現し、

切りとった5㎝のところにそれぞれハサミを置いてみました。

図だとどれも同じ長さに見えたけれど、そうした見た目に惑わされずに

きちんと計算して解いていかなくちゃいけないんだな、と気付いたようです。

 

「見た目に騙される」例として、こんな図を描いて見せました。

(どこも直角とします)

 

「○はいくつでしょう?」と問うと、「2!」と即答してしまう子がいるのです。

確かに、見た目は2の幅と同じですよね。

でもきちんと数値で計算すると、6-2-1=3 ですね。


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