虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ブロック講座 最終日 ピラミッドに続く道 いちごの宝箱 お家 誕生ケーキ ストーンヘンジ

2013-01-08 14:17:59 | レゴ デュプロ ブロック

 

5歳の☆ちゃん。

「ピラミッドを作る」と言って、一段目のブロックを全て敷き詰めていました。

「そうやってもできあがるけれど、ブロックが足りなくなるから、こんな風に中は空洞にして

段々に積み上げていくのよ」と説明すると、がんばって敷いたブロックをさっさと取り外して

ていねいに作り始めました。

「自分でできるから手伝わなくていいよ」と自分で考えて、自分で必要なものを集めて自分でやり遂げる

自立した子です。

ピラミッドを作りあげるまでに人々が荷物を運んだ通路を製作中。

とてもすてきな考えでわたしも感激したのが、荷物に輪ゴムを挟んで、

ピラミッドを建設する人々にかけていた点です。このアイデア、他の作品作りにも使えそうですね。

☆ちゃんは工作をよくしている子です。

そのためか、自分は今からどのようなものが作りたいのか計画を立てて

材料をそろえたり、段取りよく作業をしていったり、問題が起こった時柔軟に対処したりするなど、

とてもしっかりしていました。

特に5歳となった今、どうしても手助けしてほしいところ以外は

「自分で」全てを決めてやり通すことを誇りに感じているようでした。

また色や形について、秩序を大切にして美しさにこだわるわりに

数が足りなかったり、うまく作れない形だったりすると、

「ここまででいい」という妥協案で満足して、そこでベストをつくす姿もありました。

作業がてきぱきしているので、ピラミッドを作った後はストーンヘイジ作りにかかることもできました。

もっともこちらはわたしとの共作です。

☆ちゃんはキラキラする石を並べて、ストーンヘイジに太陽の光が差し込む

シーンを再現していました。

光の筋を確かめ中。

 

新しい場で過ごす時、過敏になってなかなかなじむことができない5歳の●ちゃんのために

今日は事務Kちゃんにも来てもらっていました。

 

事務Kちゃんが●ちゃんに贈ったお誕生ケーキ。マジパンの白クマとケーキが

かわいいですね。(もちろん本当はブロック製です)

1歳の妹ちゃんが宝箱にキラキラグッズを入れて遊んでいます。

 

わたしも●ちゃんが場に慣れるように、いちごの宝箱を作って

宝物を入れる遊びに誘いました。

 

左はみかんの宝箱。

だんだん気持ちが落ち着いてきた●ちゃんはお母さんといっしょに

階段のあるお家を作って遊んでいました。

事務Kちゃんの作ったケーキがかわいかったので、「他の子たちにも

かわいいデコレーションをしてケーキを贈ってちょうだい」と頼みました。

「わたしはいらないわ」と☆ちゃん。

4歳の◎くんは欲しがりました。

すると、こんなかわいい(ちょっとおまぬけな)猿のケーキが届きました。

ケーキの中を開けてみると、シャチのおもちゃが入っていました。

おまけ入りケーキ?

 

◎くんは、「難しそう」と思うと腰が引けて、手が出せなくなってしまう子ですが、

いったんできるようになったことは何度も何度も完璧にできるようになるまで

繰り返し練習する子です。最近になってはさみを上手に使えるようになってきたので、

紙を大量に切る作業が大好きになっています。

それでブロック講座ではあるのですが、

切符の自販機を作って、たくさん切符を作ってもらうことにしました。

自販機の隙間に入るサイズの切符をいっぱい切って

とてもうれしそうにしていました。

写真がぼやけて残念ですが、

階段であがる屋上に雪が積もっているところも作りました。

初めてする活動には少し不安があるのですが、

線路を高くするためにふたつずつブロックをはめていく作業を覚えると

ずっと集中して線路をつなぎ続けていました。

作業がていねいですし、うまくいかない時も投げ出さずにがんばれました。

◎くんは足の裏の感覚が過敏だったり鈍感だったりするのか

キラキラグッズやブロックの車などを足で踏みたがりました。お母さんの話では

このごろやたら足で何か踏もうとしたり、物を蹴ったりするので

注意している、ということでした。

◎くんの歩く様子を見ると、きちんと足の裏が地面についておらず

ぐねっと横に倒れたり、左右の力の加減がアンバランスで

ふらふらしていました。

みんなが手作業をするおもちゃを足で踏ませるわけにはいきませんが

踏んでもいいものを決めて、たくさん足の裏に刺激を与えてあげる必要があるのかもしれない、と思いました。

そこで100円で買い足せる石を空き箱に入れて、足で踏んで遊ぶ場を設けました。

ニコニコしながらそれを踏んでいた◎くんは、

お母さんに石で足の裏をマッサージしてもらって、さらに笑顔が出ていました。

◎くんは「できるようになったこと」をしっかりマスターするまで

練習する子、と書きましたが、今回も

初めて覚えたブロック爆弾を何個も何個もこしらえて、「6個作った」「7個だよ」

と告げてうれしそうにしていました。

 

ブロックを使ったものの動かし方を教えていると、☆ちゃんがそれを応用させて

簡単に増やせるモノレールの作り方を考えました。

ブロック上を移動するピースをたくさん作って、

それをつないでいくのです。

とてもすてきな作品ですね。


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