子どもの間違いから学ぶというのは、
子どもが「あれっ?」というところで間違えたとき、
教え込んでわからせるのではなくて、
「こうした概念に気づきにくい生活をしていないかな?」と子どもの暮らしを見直して、環境を改善したり豊かにしたりしていくことです。
幼児教育には、賛成派、反対派、どちらもいらっしゃることと思います。
私は子どもの世界に評価や競争を持ち込んだり、
ペーパーでの学習をたくさんさせたりすることには反対です。
しかし、
幼児期に小学校受験に出てくるような
『数量・比較』『お話の記憶』『言葉』『常識』や『図形』や『推理』といった問題に触れて、
きちんと集中して話を聞いたり、聞いたことや見たことを記憶にとどめたり、
表現力を豊かにしたり、推理したり、図形で遊んだり、
理科や行事などの常識問題をしたりして、
頭を使い方や頭を使う楽しみを知るのはよいことだと考えています。
そうした頭を使う体験を、遊びや生活の中で
たくさん楽しめるように工夫しています。
そうして、問題を出すとき、子どもが間違えるときがありますよね。
間違えるたびに、
「間違えてもいいんだな。チャレンジすることこそ大事なんだな。どうして間違ったのかよく考えてみよう」
という気持ちになるように、気をつけています。
親御さんによっては、できないと、いちいちその場でわからせようと
説明をはじめる方もいるのですが、
私は、大人が、子どもが今、理解のどの段階にいるかを把握すれば十分だと思っています。
あわててできる状態にするより、
自由にリラックスして、たくさん間違えることができる場にすることを優先しています。
女の子のグループレッスンの子たちは、語彙が豊かで、とってもおしゃべりです。
ですが、女の人がいろんな家事をしている絵を見せて何をしているのか問うと、せんたくものをほしているときは、「せんたくしている」
たたんでいるときも、「せんたくしている」
ほうきで掃いている絵は、「そうじしている」
と言ってました。ハトが、エサをついばんでいる絵は、「食べている」
猫がつめを研いでいる絵は、「ひっかいている」と答えました。
正解と言えば、正解なのですが、
「ほす」「はく」「たたむ」「ついばむ」「とぐ」といった
絵を正しく表現する言葉が使えているかというと、
三角かな?というところ。
こんな場合、「間違っているよ」とは言わず、
「せんたくしている」と答えれば、
「そうね、せんたくものを干しているね」と正しい言葉で返してあげるといいですね。
それから、家庭では、子どもがおしゃべりだと、大人は言葉を気をつけて使おうとはあまり思わないのですが、
少しだけ言葉の世界の豊かさを味わうような会話をするよう
つとめるとよいかと思いました。
虹色教室通信では、よく「はやくはやく」とせかさない……ということを
繰り返しています。
それはつまり、豊かな言葉の世界をゆっくり味わうことや、
自分の言葉で、考えを練ってみること、
身近な不思議に科学的な疑問を抱いてゆっくり親しむことを意味しています。
目に見える成果の陰で、
そうしたものが犠牲にされているのをたびたび見かけるからです。
web拍手を送る
子どもが「あれっ?」というところで間違えたとき、
教え込んでわからせるのではなくて、
「こうした概念に気づきにくい生活をしていないかな?」と子どもの暮らしを見直して、環境を改善したり豊かにしたりしていくことです。
幼児教育には、賛成派、反対派、どちらもいらっしゃることと思います。
私は子どもの世界に評価や競争を持ち込んだり、
ペーパーでの学習をたくさんさせたりすることには反対です。
しかし、
幼児期に小学校受験に出てくるような
『数量・比較』『お話の記憶』『言葉』『常識』や『図形』や『推理』といった問題に触れて、
きちんと集中して話を聞いたり、聞いたことや見たことを記憶にとどめたり、
表現力を豊かにしたり、推理したり、図形で遊んだり、
理科や行事などの常識問題をしたりして、
頭を使い方や頭を使う楽しみを知るのはよいことだと考えています。
そうした頭を使う体験を、遊びや生活の中で
たくさん楽しめるように工夫しています。
そうして、問題を出すとき、子どもが間違えるときがありますよね。
間違えるたびに、
「間違えてもいいんだな。チャレンジすることこそ大事なんだな。どうして間違ったのかよく考えてみよう」
という気持ちになるように、気をつけています。
親御さんによっては、できないと、いちいちその場でわからせようと
説明をはじめる方もいるのですが、
私は、大人が、子どもが今、理解のどの段階にいるかを把握すれば十分だと思っています。
あわててできる状態にするより、
自由にリラックスして、たくさん間違えることができる場にすることを優先しています。
女の子のグループレッスンの子たちは、語彙が豊かで、とってもおしゃべりです。
ですが、女の人がいろんな家事をしている絵を見せて何をしているのか問うと、せんたくものをほしているときは、「せんたくしている」
たたんでいるときも、「せんたくしている」
ほうきで掃いている絵は、「そうじしている」
と言ってました。ハトが、エサをついばんでいる絵は、「食べている」
猫がつめを研いでいる絵は、「ひっかいている」と答えました。
正解と言えば、正解なのですが、
「ほす」「はく」「たたむ」「ついばむ」「とぐ」といった
絵を正しく表現する言葉が使えているかというと、
三角かな?というところ。
こんな場合、「間違っているよ」とは言わず、
「せんたくしている」と答えれば、
「そうね、せんたくものを干しているね」と正しい言葉で返してあげるといいですね。
それから、家庭では、子どもがおしゃべりだと、大人は言葉を気をつけて使おうとはあまり思わないのですが、
少しだけ言葉の世界の豊かさを味わうような会話をするよう
つとめるとよいかと思いました。
虹色教室通信では、よく「はやくはやく」とせかさない……ということを
繰り返しています。
それはつまり、豊かな言葉の世界をゆっくり味わうことや、
自分の言葉で、考えを練ってみること、
身近な不思議に科学的な疑問を抱いてゆっくり親しむことを意味しています。
目に見える成果の陰で、
そうしたものが犠牲にされているのをたびたび見かけるからです。
web拍手を送る
足の指も5本で両足で10本、合わせて20本ということが入っていないようで、毎回数えます。
「いいかげん覚えな!!」
という姿勢だったのですが、反省しました。
「そうだね、5と5で10だね~」
と、ゆっくり待っていてあげようと思います、(できるかな?)
繰り返しています。
何度も繰り返してくださってありがとうございます。
何度も目にして肝に銘じているはずなのに
毎日毎日、親の都合でせかしてしまっています。
昨日も園からの帰りに「早く!」とせかして泣かせてしまいました。
記事を読み、夜寝るときに息子に聞いてみました。
「もしかしてあのとき何か面白いこと考えてたの?」
すると出るは出るは
「なんで木って色々なものに使われてるの?
なんで障子って紙でできてるの?etc…」
極めつけは
「なんでタンバリンって紙と鈴でできてるの?
あれ?なんで紙たたくと鈴が鳴るの??
もしかして小人さんが鈴鳴らしてるの?」
傍目にはボーっとしてるようにしか見えないのに
彼をとりまく世界は不思議がいっぱいで
それを一生懸命考えていたのですね。
少々登園が遅れたり、寝るのが遅くなったって構わないですよね。
「早く」とせかす言葉を
「今度はどんな面白いこと考えてるの」と言い替えて
彼の世界を一緒に味わってあげたいです。
ちなみに…
タンバリンの回答は一緒に「不思議だねえ」と感動しているだけでいいのでしょうか。
色々やってみせてあげる方がいいのか、
でもまだ4歳です。
お時間があるときにでも、
年齢ごとの接し方の目安などあれば教えていただけると嬉しいです。