虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

3ケタ÷2ケタ の 割り算

2017-10-08 13:39:41 | 算数

小2のAちゃんのお母さんから、

「3ケタ÷2ケタ  の  割り算でつまずいています」とうかがったので、

Aちゃんといっしょに割り算のひっ算の練習をすることにしました。

(Aちゃんは算数が得意な子で、

今、自宅で『最レベ算数3年生』の問題集をしています。)

 

342÷25を計算してみます。

 

Aちゃんが戸惑っていたのは、「商を立てる」位置でした。

そこで、最初に34の中に25があるか、考えてみることになりました。

(わかりやすいように、右手で2を隠して、34だけ見えるようにしています。

 

割り算の商を立てる前に、

おはじき等を使って、ある数の中にある数がいくつ分あるか、という

割り算のイメージをつかむ練習をしています。

 

(教室では、おもちゃの金貨を使ってこの操作をすることが

よくあります。海賊が金貨を山分けしているようで、

おはじきでするより盛り上がります。)

 

たとえば、8個のおはじきがあって、3で割る場合、

8個のおはじきから3ずつ取り分けていくと、

2回取り分けることができて、2個あまることがわかります。

 

34の中に、25があるか確かめる時、

こうして34個のおはじきから、24個分を取り出す操作をすると、

「商の部分に立てる数字は、こうやって、手で取り分けている操作が

何回分かということなんだ」と感覚の上で納得する子が多いです。

 

そうして一度でも、しっかり納得すると、

「3個しかないのに、25個取り出すことはできないから、3の上に商を立てない」

とわかるようになるし、

「数字を書くのは、ここでいいのかな、右だったかな、左だったかな」

と迷うことがなくなります。

商を立てる位置が決まったら、

割る数も割られる数も、「だいたい30とだいたい20のことだから……」

とどちらも指で1ケタ目を隠して3÷2で立てる数を推理すると、

計算が易しくなります。

 

 次第に慣れてくると、こんな面倒な操作は必要ないのですが、

「できない、わからない」と不安を口にすつ時期や

混乱してミスしやすい時期は、安心して計算に取り組める特効薬になります。

 

商を立てたら、かけ算して、引きます。それから、あまりの92を25で

割る操作をします。

「難しそうよね。でも大丈夫、指で隠すと、だいたいいくつで割っているか

すぐわかるからね。ピンチに陥ったら、左の人差し指と右の人差し指を

使えば解決するよ」と子どもに伝えると、ちょっと困った顔をしていた子も、

パッと明るい顔をして

意欲的に最後まで解ききる場合がよくあります。

Aちゃんも2ケタで割る割り算をしっかりマスターしていました。

 


デュプロブロックでクレーンで荷物を上げ下ろしするコーナーを

2017-10-08 13:36:56 | レゴ デュプロ ブロック

年中さんたちのレッスンで。

デュプロブロックで、「貨物列車を作ったよ」と言ってきた★くん。

「クレーンで荷物を上げ下ろしするコーナーを作る?」とたずねると、

大喜びでうなずきました。

クレーンの作り方です。

 

左右に動かすために、一か所の突起でとめます。

 

写真のようにブロックをはめます。

上の写真のように組んで、磁石をつけたひもを取りつけます。

輪ゴムに磁石を貼ったものを作り、ブロックの荷物に取り付けます。

 

★くんとわたしがクレーンを作っている間、

☆くんがその様子を真剣に眺めていました。

そこで、「☆くんもクレーンを作る?」とたずねると、

暗い表情をして首を横に振りました。

「だって、そんなの家にないもん」と、★くんが貨物列車用に使っている

かごの形のパーツを指さしました。

このパーツがないなら、クレーンの作り方を覚えて帰っても

家に帰って遊べないと思ったようです。

 

「それなら、貨物列車のパーツも作ってみる?それをお家に持って帰ったら、

クレーンといっしょに遊べるでしょう?お家に車の部分はあるの?」と言うと、

☆くんは、「車はある。貨物列車とクレーンを作るよ」と言いました。

 

貨物列車のパーツは、食品の空き容器に輪ゴムを貼って作りました。

1分もかからずにできました。

☆くんはとても満足した様子です。

真剣にクレーンの作り方を学んでいました。