年中のAちゃん、Bちゃん、Cちゃん。
工作用のティッシュの箱にビー玉をたくさん詰め込むいたずらをしていました。
いくつ入っているか数えることにしました。
「10より多いかな?」とたずねると、3人とも興味しんしんです。
10のくぼみのある製氷皿に、「1,2,3……」と数えながら入れていくと……。
トレイのくぼみが全て埋まっても、まだまだあります。
そこで、「10はAちゃん持っていてね」とトレイのビー玉をAちゃんの手の中に
預けて、11から先を数えていくことにしました。
「11,12、13……20」まだあります。
「21,22,23……」みんな2ケタの数も上手に数えています。
「30」までトレイに入れてから、ティッシュ箱を振ると、
カラコロ小さい音がしました。隙間からひとつだけビー玉が見えます。
「あっ、31こだ!」とCちゃんがうれしそうに声をあげていました。
いっしょに空中浮遊という手品の道具を作っていた時のこと。
お人形を描いて、重りを仕込ませて作ります。
頭だけで人形をコップの縁に乗せて大喜びの子どもたち。
手品に刺激されて、Cちゃんが、
「あのねぇ、先生。わたし、手にカードとかペタッてできるよ」
と言いました。「すごいね。汗をかくからひっつくのかな?」と話していると、
「ほらーほらー」と金色のテープを乗せて実演。Cちゃん曰く、手品なのだそう。
手品かどうかは別にして、これは他の子たちに大受けで、
「見て―見てー先生!わたしもできるー」「はやく写真撮って」と
言いながらこの通り。
カニの迷路とお家を作って遊びました。
カニを放したところ、いっしょう懸命作った子のお家ではなく、
箱に穴を開けただけだったCちゃんのお家に何匹か集まって動かなくなりました。
「カニは、電気のついた家は嫌いなのね。
じめじめしていて、暗くて、お魚のにおいとかちくわのにおいがして
ちょっとくさいお家が好きなのかな?」といった話をすると、
子どもたち同士で「わたしは明るくてじめじめしてないお家が好きだけど、
カニは電気が消えているお家が好きなのよねぇ」といった話で盛り上がっていました。
Bちゃんが作ったブランコ。Bちゃんは2歳の時にブロックとブロックの間に
ストローをはさんで、「ラプンツェル作ったよ」と言っていました。
長いストローがラプンツェルの髪の毛に見えたようです。
それ以来、ストローを使ってさまざまなものを作るようになったBちゃん。
ブランコ、うんてい、牧場の柵、カギなど自在に作っていきます。