虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

目に入れても痛くないほど可愛がって育てているのに、4歳前後に困った行動が増えていく子 

2012-06-01 08:24:39 | 子どもの個性と学習タイプ

子どもが可愛くて可愛くて、常に目に入れても痛くないほど愛情を注いで

育てているのに、4歳前後になって子どもの困った行動が増えてくるケースに時々出会います。

そのなかには、ただの成長の一過程だと思われる心配のいらないケースもあるし、

親御さんたちの接し方を微調整した方がいいと思われるケースもあります。

 

幼い子を育てている親御さんの目には、

「叱らない育児」とか「子どもの全てを受容して」といった

いかに子どもを慈しんで可愛がって育てるべきかを諭す

キャッチコピーが次から次へと飛び込んできます。

 

もちろん、子どもを心から慈しんで可愛がって育てることに

何の間違いもないでしょう。

 

でも時折、その可愛がり方が子どもの育ちにとって不自然さ作りだして、

子どもの見えないストレスやイライラの原因となっているのを

見かけることがあります。

 

子どものイライラを蓄積させていく可愛がり方とはどういう可愛がり方かというと、

デパートや子ども向けの施設の店員さんなどの子どもへの対応、

つまり「接遇」に近い態度で、

常に子どもを大切に大切にお客様のように扱って育てることです。

 

それの何が子どもにストレスを与えていくのかというと、

子どもが身近な大人たちとの間で愛情を交わしたり、衝突したりしながら

恐怖や怒りや破壊的な感情のコントロール術を学んでいく時期に、

どれほど悪さをエスカレートさせても人と衝突する体験が味わえなかったり、

怒りや悲しみを十分アウトプットして、それをコントロールしてく体験ができなかったり、

大人の表情や言葉から自分のしている

ことの良し悪しの加減が学習できなかったりするためです。

 

もちろん、子どもが大人から見てよくないと思うことをするたびに

ガミガミ叱るべきだとか、しょっちゅう子どもとぶつかりあって、怒らせたり悲しませたりする

べきだと言っているわけではありません。

 

子どもの暮らしに自然に存在する衝突がほとんどなくなってしまうほど、

また子どもがわざと叱られるようなことを繰り返す時に、ニコニコしながら世話を焼いて

子どもが親から善悪に基準を学べなくなってしまうほどに、

子どもに「接遇」し続けることは、

子どもを幸せな気持ちにするというより、

秩序のある世界でしっかり生きているという実感を危うくして不安定な心理状態に陥らせるようです。

 

S・グリーンスパン博士は、

子どもは「感情を信号化して伝えたり親と交渉したりすることで、

自分の感情をコントロールできるようになっていく存在」で、

「自分の表現したことに応じた感情的シグナルを得ることで、子どもはもっとシグナルを出し、

自分の感情をさらにコントロールして交渉できるようになり、

喜びから悲しみや怒りに至るさまざまな感情が、親と交わされる細やかな交流の

一部分になりうる」とおっしゃっています。

 

それは子どもにとって必要不可欠な体験です。

でもそのために親は愛情深くはあっても適切な感情的な反応を返すことが

大切なのです。

その度合いを伝えるのは難しいのですが。

 

親御さんによっては「いつもニコニコしているママでいよう」と心に決めていて、

子どもが危ないことをしようとしても、小さな声で「メッ!」と注意するようなこともしないで、

笑いながら追いかけて事を終息させてしまう方もよくおられます。

 

お家では大人が四六時中しっかり見ているし、危険なものも手の届かないところにしまっているので、

何をしても、どんな悪さをしても、ただただ子どもの可愛らしい仕草とみなして、

大人の笑顔と優しさで包み込むように接しておられるという話もよく聞きます。

 

そのように常にお客様のように扱われている子は、愛情をいっぱいかけられて育っているので

笑顔も多くてある面でとても魅力的ないい子であったりするものの、

本人の心のなかには、一歩外の世界に触れたとたん、

常にどこまでが許されてどこで叱られるのか知りたいという

衝動に突き動かされているような行動が多くなっています。

 

「お家では好き放題できて限度がなかったから、お外ではどうなの?」

という疑問があるのかもしれませんね。

 

また、4歳近くなっても、悪さをする時に、いたずらっぽいそれが悪いことと知っている笑顔ではなく、

また好奇心で思わず大人の注意を忘れてしまっている笑顔でもなく、

大人に向かって可愛らしさをアピールするような満面の笑みを浮かべたまま

「これは叱られるだろうな」と思われるようなちょっと限度を超えたいたずらを

繰り返します。

 

そのとたん、接し方を、「もっとしつけなきゃ」「叱らなきゃ」という態度に

180度変換する必要はないし、

それはとても危険なことだと思います。

 

愛情いっぱいの子育てはけっして間違いではありませんから、

まず自分の育て方の基本はそのままにしておいて、

ちょっとだけ子どもへの接し方を微調整する程度でいいのだと思います。

アドバイスは取り入れつつも、基本はその人らしい子育てが一番なのです。

 

どのように微調整するのかというと、

お母さんさん自身が「子どもにはこのように接しなくては」と思って自分の感情を抑え込んでいるとしたら、

もう少し自分の感じ方の正直になって

自然にアウトプットしてみるといいのではないでしょうか。

 

もしそうしようとしたとたん、今度は怒りがとまらなくなって起こり過ぎてしまう

という方もいるかもしれません。

 

その場合、子どもが悪さをエスカレートさせていた原因は、

お母さんのニコニコした笑顔の底に抑圧されている

激しい怒りやストレスを受信していたからかもしれないのです。

 

子どもはとても敏感で、身近な人が怒りを抑圧して、それを笑顔で表現しているような場合、

子どもがお母さんの怒りまで引き受けて感情を爆発させる役を引き受けたり、

わざと困ったちゃんぶりをエスカレートさせて、お母さんがきちんと自分の感情を外に表現するように

挑発したりすることもあるからです。

 

そんな時は、これまで自分に厳しくし過ぎたり、無理をし過ぎたりしてきたのかもしれない

と振り返って、自分をねぎらって自分に優しくする必要があるかもしれません。

まず愛情深く育ててきたこと自体は少しも間違っていなかったことを思い出し、

できることからちょっとずつ変化させていけば、

子どもの学習する力や成長する力はすばらしいですから、

必ずいい方向に向かっていくとのんびり構えなおすといいですよね。

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絵本大好きクラブ (絵本を知的なインプットに使わないで!)

2012-05-31 15:25:30 | 幼児教育の基本

今回の絵本大好きクラブで子どもたちがストーリーに夢中になっていた本は、

『ぼくまいごになったんだ』(わたなべしげお作)と

『トイレとっきゅう』(織茂共子作)でした。

まいごのこぐまくんの気持ちに自分を重ねてしっかり聞いていました。

上の写真は、『にんじゃのくらし』というれきし絵本を見た後で、にんじゃに扮装している

ところです。

しゅりけんも飛ばしてみました。

子どもたちは「まきびし」に興味しんしん。「背後から敵が追いかけてきたら

こうやってまきびしを投げるのよ」と映画村で買ってきたおもちゃのまきびしを投げてみせると、

おっかなびっくり見ていました。

 

今回はフランスから帰宅したばかりの3歳の女の子が参加していたのですが、

日本で育っている子たちはまず選ばない『ジルベルトとかぜ』の絵本を選んで

「これ!」と大事に抱えていました。

とても地味な表紙で、黒人の男の子が表紙に載っていて、レトロな外国のポスターのような雰囲気なのです。

 

『ジルベルトとかぜの絵本』を見た後で、「船を作って、水に浮かべてみる?この絵本みたいに。

風で動くかやってみる?」とたずねると、子どもたちは大乗り気。

 

でも残念なことに、前回までふねの材料に使っていたカレー用のトレイが

あと2枚しかなかったのです。

子どもたちはみんな船を作りたいようです。

そこでアルミ箔や紙で船を作る方法を教えると、

それはそれで満足していました。

見栄えこそ悪いですが、このアルミ箔の船は子どもの手で簡単に作れる上、

うちわで仰ぐとすべるように水の上を移動しました。

今回もコップの底の穴を開けるのを面白がっていた子らがいたので、

それに水を入れて、じょうろに見立てて遊びました。

子どもたちは、大人からすると本当にくだらないようなことに顔を輝かせます。

『トイレとっきゅう』の絵本で、夜中にトイレにかけつけて、

とびらを少し開いているシーンがあったので、

「ここにもトイレがあるのよ。ちょっとだけのぞくと、トイレがあるのよ。

バイキンがあるから、トイレに入るのはトイレに行く時だけよ。今は外からそっと見るだけよ」と言って

とびらを少しだけ開けて見せると、「隙間からのぞいてみる」という状況だけで

遊園地の遊具に乗った並みの感動が表情に浮かんでいました。

 

2歳1ヶ月の★くんなんて、まるで魂を奪われたような表情でのぞきこんでいました。

今回の絵本大好きクラブでは、★くんだけが通常のレッスンにも通ってきてくれている子でした。

そのため、これまでも絵本の世界で見聞きしたことを現実の体験とつなげていくような体験や

現実に体験したことをブロックや工作で見立て遊びとして再体験することに

なじんできています。

そのためか、観察したこと、気づいたこと、過去に体験したこと、やってみたいことを

現実の場面、場面で言葉で豊かに表現できるようになってきていました。

 

絵本だけを大量に読み聞かせをしていて流暢におしゃべりができるようになっている子は

ちょっと注意が必要なのです。

そうした働きかけの結果、現実の世界を五感でしっかり感じとるという力が

弱くなっている子にもよく出会うからです。

 

絵本との出会いはとても素晴らしいものですが、

現実の世界の体験の豊かさとのバランスがとても大事だと感じています。

 

ここでいう体験の豊さというのは、

あちこち人工的な体験施設に連れて行くことでも、

遠出して特別な自然体験をさせることでもありません。

子どもにいろいろなすばらしい体験をさせようとしすぎると、

刺激過多になるためか

感受性が鈍くなったり、

細やかな感情に疎くなったりしているように見えることがあります。

 

子どもの日常には、その子の身の丈にあった興味深い魅力的な体験が

数えきれないほどあります。

 

絵本はそうした子どもの目線と世界の感じ方と子どもの感情の動きを

大人に思い出させてくれます。

知識や言葉を大量にインプットするための教材と捉えることは、

読んであげる大人の心を曇らせて、そうしたものを感じとれなくしていまいがちだと

思っています。

次から次へと忙しく読み聞かせて、

まるでテレビでもボーッと見ているように絵本の話を聞く習慣を身につけさせるのは、

子どもの月齢や生活体験とのバランスによっては、

害になる場合だってあるのです。

 

それよりも大人が絵本を通じて、子どもの心に近づいて、

子どもといっしょに現実の世界を眺めなおしてみるといいな、と思っています。

 

子どもの心の世界では、自分で卵を割って目玉焼きを作っただけの体験も、

ぐりとぐらが森の中で卵を見つけて、ホットケーキを焼いて、森の動物たちといっしょに

分けあったのと同じ出来事でもあるのです。

 

 

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ものがたりの算数 (年中さん、年長さん)

2012-05-31 09:14:03 | 算数

想像力と創造力がとっても豊かな年中さんの★ちゃんと年長さんの☆ちゃんレッスンです。

「お話を聞かせて!」と言うので、

算数に関わるお話を即席で作って、ふたりに質問を投げかけてみました。

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<ものがたりの算数>

ある日のこと。

クッキーがたくさん、たくさんあったのよ。

先生が1枚食べてみると、まだたくさんあったわ。

もう1枚食べると、まだたくさんあったの。

それでね、もう1枚、もう1枚、もう1枚、もう1枚って食べて、しまいに9枚食べたらね、

びっくりすることが起こったの!

クッキーが少ししかなかったのよ!!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この話はふたりに大受けで、

ついでに「少しって何枚くらいだったと思う?」とたずねると、

なかなか抜け目のない答えが返ってきました。

「だって最初に何枚だかわかんないと、どれだけ残ったかなんてわかんないわよねー」と★ちゃん。

「ねー」と☆ちゃん。

「初めが100枚だったら?」とたずねてみました。

「ええーっ!!」と★ちゃんはびっくりした声をあげてから、疑り深い口調になって、

「それね、1枚、1枚って食べても、少しになるの?」とたずねました。

「おっかしいよねー」と☆ちゃん。

正確に答えがわかるわけではないけれど、

100という数の食べ物の量と、それをある程度食べてもたいして減らないという経験があるようです。

「じゃ、最初が10枚だったら?」とたずねてから、10の指を見せて1本、1本折り曲げて9枚分曲げると、

ふたりとも当たり前のことを聞く……とふんがいしたように、

「それは、す、こ、し、でしょー!」と言ってから、ちょっと自信なさげになって、

1が少しなのか、ただの1なのか

ふたりで相談していました。

 

そんな算数のお話をした後で、足し算、引き算の文章題をいくつか出すと、

ふたりともとても喜んで解いていました。

 

最後にもうひとつ <ものがたりの算数>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔法使いがいてね。

1枚のクッキーに魔法をかけました。

ちちんぷいぷい〜エイ!1枚のクッキーたくさんになあれ。

(エイのところで、クッキーをたたくまねをします)

ほらね。こまごましたかけらが、いっぱいいっぱい。たくさんのクッキーになったわよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この話にお腹がよじれるほど笑っていた★ちゃんに、

「本物の魔法使いじゃないから、しょうがないわ。こんな魔法でも。

だって、この魔法使いは魔法使いの格好をしていた☆ちゃんのお母さんだったんだもの」

というと、今度は☆ちゃんも涙が出るほど笑っています。

 

そこで、「でもね、たくさんのかけらはあっという間になくなったの。

なぜだと思う?」とたずねました。

 

いつも奇想天外なストーリーを思いつく★ちゃんが、「そりゃあ、

どろうぼうが持ってったってことも考えられるけど、

あんまりそういうことはないわね。

どろぼうはあんまりこういうところにいないから。

アリかもしれないわ。アリはちいさいけど、みんなで力を

あわせてうんしょうんしょって

運ぶこともあるんだから。

それと誰かがたべたのよ。子どもとか。

でも、先生。これはうその話?本当の話?」

「うその話」

ふたりは笑いながら、「うそなんかついたら、本当にあったことかって信じちゃうじゃない」

「そうよ。わたしのお母さんが魔法使いの格好していたって、本当かと思っちゃう」

「あら、でも、絵本のなかのものがたりはうその話もあるわよ。

先生のするお話は算数のものがたりだから、作ったお話なのよ。

ね、ふたりとも絵本にでてくるクマやうさぎがおしゃべりしていろんなことをする話は

本当の話だと思う?」

「ちがうよ。それはうその話だよ」と★ちゃん。

「でも、クマやうさぎがおしゃべりする話は、どれもみんなうその話なのかな? それとも、ほんのちょっぴりは

本当に話もあるのかな?」と聞きなおすと、

真剣な表情で考えていて、「やっぱりおかしいもん。きっと全部、うその話」「そうそう」という返事が

返ってきました。

 

わたしが、「うそのお話を考えるのもなかなか難しいよ」と言うと、

★ちゃんが、「そんなことないよ。うそなんか誰でもかんたんかんたんにつけるんだから。

幼稚園の◎くんだって、いっつもうそつくんだから」と言いました。

「どんなうそ?」

「きのうきゅうしゅうに飛行機で行ったっていうんだよ」

「きゅうしゅうでは何を食べたの?」

「ラーメン!」

「それは、凝っているうそねぇ。でも、本当にうそをつくのって簡単かな?」と

たずねると、★ちゃんの次のような返事が返ってきました。

「うそなら★も簡単につけるよ。あのね、きのう、くつやさんに行ったらおばけがいたの。

そのおばけのなかには、☆ちゃんが入っていて、☆ちゃんの中には奈緒美先生が入っていて、

奈緒美先生のなかには、★のお母さんが入っていて、

★のお母さんの中には☆ちゃんのお母さんが入っていたのよ。ほーらね、

うそついたわ」

「面白いうそね。なかにはいってるってどんな風に?」

「マトリョーシカちゃんみたいに。パカッと開けたら、どんどん小さくなっている人が

入ってるのよ」

 

それは、なかなか魅力的なうそですね……。

こんな風に★ちゃんは、お話を考えるのが大好きで、

☆ちゃんは、一日がどうして24時間なのかとか、宇宙や星のこととか、時間の流れや天体の動きや

身の回りのありとあらゆることが不思議でならない子です。

☆ちゃんとそうした話をしていると話が尽きません。

いつも遊んでいる仲良しさんのふたりですが、

興味を持つことや、理解する内容がずいぶんちがっています。

子どもの個性って面白いなとしみじみ感じます。

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絵本大好きクラブ追加へご参加の方

2012-05-31 00:39:27 | 連絡事項

コメント欄にメールアドレスが書き込めないという状況が

起こっているようで、お手数をおかけしています。

申し訳御座いませんが、恐らくgooブログの規制に

引っ掛かっているので対処することが出来ません。

 

ですので、メールアドレスの@以降すぐをカタカナで入力

もしくは、どこかに半角スペースでも入れて一度書き込みを

試して頂けますでしょうか?

 

以上、事務Kより。

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絵本大好きクラブ   (そそっかしい失敗 と 絵本の世界で遊ぶ) 

2012-05-30 17:29:39 | 工作 ワークショップ

 絵本大好きクラブの3日目でした。明日で一段落します。

昨日から胃の痛みと頭痛が酷くて、今朝はようやく立ち上がれた〜くらいのヘロヘロ状態で

朝食を抜いて出かけました。

このところの暴飲暴食やら忙しい生活が体にこたえていたようです。

こんな風に体調が悪いと、日頃はあまり目立たないADD傾向が表に出てきて、

「あっ、やっちゃった」というような失敗がちらほら。

 

レッスンから帰宅するなり、ガーンと落ち込んだのは、ズボン。

衝動性や多動っぽさで困り感を抱えている方なら、「よくあること……」と共感してくださるかもしれませんが、

よりにもよって……というそそっかしい判断をして、

最初の状態なら何ひとつ問題がないものを、わざわざ問題の火種を作りだす癖が出てしまいました。

 

前日の夜に、「明日、着ていく服で迷ったらいけないから……」とズボンにアイロンをかけて準備していたのですが、

それをはいて「さぁ、出かけよう」という段になって、棚の上に畳んで置いてある昨日はいていたズボンが目に入りました。

 

実は今日のために用意していたズボンは少し固い素材のウエストが細めのもので、

昨日のは伸縮性のある生地の着心地のいいもの。

よれているところやシミがないか調べると、膝下のあたりに丸いポツポツした汚れがついていました。

 

昨日、急に雨に降られたので泥が跳ねたのかもしれないと思いつつ、水をつけて布でこすると

黒いズボンだったこともあってきれいに取れていました。

今日はこんなに体調が悪いんだし、せめて締め付けない服を着とかなきゃ昼食会もあるんだし……と、

慌ててシミ取りをしたばかりのズボンに着替えて家を出ました。

レッスン中は、子どもたちのことに気を取られてすっかりそのことを忘れていました。

すると帰宅してびっくり。今朝取ったはずのシミがまた浮き出ているのです。

泥が跳ねたと思っていたのは、子どもたちが落としたボンドを踏んでしまったのか、スライムを踏んで

ついたもののようなのです。

水をつけると消えるのに、水が渇くと浮き出てくる模様。

まるで自分の服で実験でもしているよう。

おそらくレッスンの半ばくらいから布が渇いて現れてきたのでしょう。

「それなら、昨日もついていたの?」と不安になって記憶をたどっていくと、前日は

乾燥機から取り出したばかりのズボンが畳んであるのを見て、

「この素材、アイロンなしでもしわにならないからいいわ」とノーチェックでそれをはいて出たのでした。

ということは、昨日もこんなシミのついたズボンでレッスンしていたというわけ?

とくらくらしました。

まぁ、もともとがそそっかしいので、その手の失敗には慣れっこなんですけどね。

お見苦しい格好で失礼しました。

結局、胃の痛みが酷くなって、注文した食事には少しも箸をつけずに返すことに

なったのですが、夕方にはずいぶんおさまってきました。

 

こぐまちゃんのホットケーキを読む前に、子どもたちとホットケーキ作り。

作った作品で絵本の世界を堪能しました。

手をフライパンにして、ホットケーキを乗せてひっくり返します。

 

休憩時間に船を作って浮かべました。

季節外れですが、「まどからおくりもの」の絵本に子どもたちは大喜びで、

オリジナルの絵本を作る時も、この絵本のアイデアをもらって

窓つきの絵本を作る子がたくさんいました。

(子どもたちの作品はどれもすばらしかったのに、カメラの充電が足りなくて

写真が少なくなって残念です。)

 

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