4月19日(土)
長野市内で上映された「チベットチベット」という映画を見た。
在日コリアン3世の若者が、ビデオ片手に大陸を旅して、そこでいろいろなものを見て感じたその記録。
チベットというと、標高の高い山岳地域で羊などを飼い、チベット仏教を信仰して平和に暮らしている民族と思っていたのだが・・。
知らなかった。 自分たちの民族や文化を愛しそれを守ろうとすると、国家分裂を企む「危険な分子」とみされて弾圧、多くの人が犠牲となった。それが数十年も前から続き、今や民族とその文化存亡の危機にあるということを。そして、そういうことを、私がそうであったように多くの人は知らない。
なぜ、そんなことになるのか。 某大国のチベット政策を疑問視せざるを得ない。
命を掛けて、インドにいるダライラマ師のもとに亡命した若者たちに、師は「食べ物に気をつけろ。ここは寒いチベットとは違う」と注意している眼差しがとても暖かく見えて、その場面には心が和んだ。
(木魚)