読書感想日記

最近読んだ本の感想

「宇喜多の楽土」 木下昌輝 著 文藝春秋

2018-09-13 00:28:02 | 歴史物
 生き残るため、長いものに巻かれるべきか、あるいは負け戦を承知の上で筋を通すべきか…
 弱小の組織であるほど、部下や家族の人生を考えると、リーダーはどんな選択をすべきか、という重責に常に押し潰されそうになる。
 しかし、リーダーは、そんな心の迷いを部下に悟られないように精一杯強がっているものである。
 負け戦が死を意味する時代には、正確な情報の入手に気を遣い、いかにして時代の流れを読めるか、が生き残れる道なのだ。
 しかし、どんな境遇に陥ろうとも、主人公たちが筋を通そうとする姿には、歯がゆいぐらいの男気を感じ、胸が熱くなりました。

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