即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

責任を取る・その2

2009年04月02日 23時00分48秒 | メディア
以前、「責任を取る」という記事を書きましたが、その続編です。

日テレの誤報―責任自覚し信頼回復を
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日本テレビが、報道番組「真相報道バンキシャ!」の誤報について、社内調査の結果を公表した。

 明らかになったのは、あまりにずさんな番組の作り方だ。

 自治体の不正経理を取り上げるため番組スタッフは昨年11月、取材協力者を募集するインターネットのサイトで情報提供を呼びかけた。「謝礼 応相談」との条件を出した。

 そこに応募した男が番組で、岐阜県の裏金作りにかかわったと、うその証言をした。十分な裏付け取材はされず、岐阜県庁に対して具体的な質問もぶつけていなかった。

 直接取材をしたのは、報道記者の経験がない若い制作会社のスタッフ。日本テレビ社員のプロデューサーらも、必要な指示をしなかった。

 野球中継で結果として日延べになったが、当初は取材を始めてわずか1週間でこの番組を放送する予定だった。独自の調査が必要なタイプの報道としては、あまりに急いだ日程だ。

 虚偽証言をした男が、4年前にもやはり募集サイトを通じて「バンキシャ!」に出演し、1万円の謝礼を受け取っていたことも分かった。

 報道がバラエティー番組に近くなって、バラエティー出身のスタッフが増え、取材の詰めの甘さにつながった面もあるのではないか。日本テレビの番組審議会は、そうも指摘している。

 報道番組を名乗る「バンキシャ!」は、20%近い高視聴率を誇る日本テレビの看板番組の一つだ。その取材態勢が、これほど危ういものだった。

 これではテレビ報道全体への信頼を揺るがしかねない。

 経験や教育が不足するスタッフ。時間にせかされた取材。視聴率競争のために強いインパクトが求められる番組作り。誤報への落とし穴は、あちこちに口をあけている。

 この構図は、他の民放局も無縁ではない。「バンキシャ!」に出た男が、テレビ朝日にも05年に2回出演していたことが分かった。同社は報道番組での募集サイトの使用を原則禁止した。TBSでは男が出演した記録は見つからなかったが、井上弘社長は「対岸の火事とは思っていない」と話す。

 CM収入の落ち込みで、番組制作費が軒並み削減されている。そんな逆風の中で、慎重に取材を重ねた報道やドキュメンタリーに取り組む民放人は、キー局、地方局、制作会社に限らず決して少なくない。テレビ報道に対する視聴者の信頼が揺らいだのでは、そうした努力も報われなくなる。

 ニュースを分かりやすく、おもしろく見せる工夫はいいが、厳密な取材が基礎であることは言うまでもない。日本テレビは報道への信頼を傷つけた責任の重さを改めてかみしめ、詳しい検証と再発防止策を示さねばならない。
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いやもうなんだか、プロの匂いがしないですね。

まる投げ!
こんなんで番組作ってるんだ。

そうだとしたら、こんなこと、起こるべくして起こるよ。
あったりまえだのクラッカー!(あっ、誰も知らない?死語?)

ちゃんとしたキー局でなくとも、いまどき、学生のサークルかなんかでも、もっとましな番組作れるんじゃないのかしら?

結構な視聴率を取ってる人気番組が、こういう基本姿勢なわけだから、おして知るべし。
というか、他はもっと制作費も時間もないわけだもの。

でも、なんでテレビ局で高給もらってるプロデューサーやディレクターが、こんな素人でもわかるような危うい番組制作のやり方を見ていて、ほっておけるんだろうか。

社長が辞任とか、それより前に、制作局の責任者や幹部が、こういう体制を放置しておいたことが、ほんとわからない。

危機管理とか言う前に、真面目に仕事やる気がないのではないか、と思えてしまう。

マスコミ志望の人には、そういう職種は高嶺の花なわけだし、なりたい人はゴマンといるわけだよね。

それがなんで、というか、そういうエリートの驕りがこういうことを生み出しているのか。

まあ、今回のことは、辞任したからおしまい、にはせず、もっともっと体質の根っこにあるものを抉り出して欲しい。

そうでないと、多分また起こるし、どの番組も、おんなじじゃん、ということになると思うのですね。

「テレビの存在意義」という記事に書いた現在のテレビを取り巻く環境、
ますますデフレスパイラル、まっしぐらのようです。
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