即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

報道姿勢

2011年09月08日 01時32分20秒 | メディア
ちょっと古い話になってしまいましたが、松本元大臣の暴言、恫喝(にどう見ても見える)事件について書きました。

マウンティング体質
ジャーナリズムの本質
マスメディアの役割

そして、最新記事「マスメディアの役割」に、じいさん(さん)、英さんから内容の濃いコメントをいただきました。ありがとうございました。
恐縮してるとともに、心からうれしく光栄に思っています。
ずいぶんと時間経ってしまって申し訳ありませんでした。

じいさんのご指摘、ご意見について、ずいぶんと考えさせられました。
我々はどこまでマスメディアの情報を信じたらいいのだろうか?
というより、どこまでマスメディアそのものを信頼していいのかどうかということを。

じいさんがおっしゃっている、「テレビは視聴者に逆らえない、視聴者や世論に迎合するのは仕方ない。」という見方はある意味そうだと思いますし、認めざるを得ないところです。
でもそれではあまりにも寂しい。テレビってそういうものなんだろうか。僕が決めることじゃないけど、果たしてそれでいいのだろうか。
百歩譲ってテレビはそうだとしても、新聞、雑誌も同じなのだろうか。
自分たちの主張や意見や提言、問題提起などはないのだろうか。
ジャーナリズムという意識はないのだろうか。
もっと言えば、社会の木鐸という言葉はどこに行ったのか。
もう死語と化して、社会の変化とともに海の藻屑と消えてしまったのだろうか。
経営第一ということで、視聴者、読者におもねって媚びを売ったような報道をしていればそれでいいのだろうか。
世論の風見鶏で自分の意見はないのか。あっても言わないのか。
では、メディアの存在意義、価値とは何なのだろうか。
青臭い見方なのかもしれないけど、どうしてもそう思ってしまう。
そういうものだから仕方ないよ、としたり顔で当たり前のように言ってしまう自分もいえるけどなんとなく嘘っぽく思えてしまう。
英さんのおっしゃるように、マスメディアは大きな影響力もあり、世論をコントロールする力もあるわけだから、毅然として自分たちしか知り得ない情報を元に、よりことの本質、真実に近いことを伝えてほしいと思うのです。
表面的なことのみを伝え、もっと真相を知りたければあとは(意識の高い人たちだけが)独自に調べることにまかせるというのは、あまりにもメディアとしての役割を放棄し過ぎと思えてしまいます。
そして英さんもおっしゃってましたが、一視聴者の立場として思うのは、単にあの大臣の言動はひでえや、という結末でなく、今回の細かい経緯や裏側にあることをしっかり報道してほしいと思っています。

田原総一郎さんもメディアの報道姿勢についてこう言ってます。
「メディアは事実の追求でなく、無難の追求に走っており、日本の問題点について真っ向から取り組もうとしない。」
戦場カメラマンのように、命を懸けて真実を伝えようとする勇気や真のジャーナリスト魂を、とまでは難しいかもしれないけど、あまりにも波風を立てない予定調和的な報道姿勢はいかがなものかと思えて仕方ないのです。
ネットやソーシャルメディアまかせではなく、テレビや新聞には、総花的ではなく、もっと果敢に突っ込んで、我々のキュレーションとなるべき独自の視点や意見を展開してほしいと願わずにはおれません。
こういうことって、日本独自のことなんでしょうかね?
海外のメディアって、アルジャジーラをはじめとして、もっと気概があるように思います。
いかにも日本的な呉越同舟互助会的風土が日本のメディアには蔓延しているように思われて仕方ないです。(この体質は、メディアのみならず、政治もそうだし東電のような大企業も含め、充満しているのでしょうね。そして、このことが日本を立ち遅らせている元凶なのだと思います。)

政治の裏側、原発の裏側、アメリカや中国との外交の裏側。
いろんなことがあるのだと思います。
情報が偏ってると正しい判断はできないので、できるだけ真実を的確に報道してもらえるとうれしいです。

田坂広志さんもこう言ってます。
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真の民主主義とは、「国民一人ひとりが、この国の運営と変革に主体的に参加する」ことに他ならない。
「観客型民主主義」の時代に別れを告げ、「参加型民主主義」の時代を切り拓いていかなければならない。
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報道に関しても、メディアの言うことを100%鵜呑みにはせず、自分で調べ自分なりの判断をしていかなければならないのはそうなのだけど、この国の復興や未来のためには、マスメディアが背負う責任というのもかなり大きいのでは、と思える今日この頃です。
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