即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

テレビへの期待

2009年04月29日 00時10分13秒 | メディア
僕の記事を紹介してくれているssayさんの最近の記事、「テレビについて」について。
(一部引用させてもらいます。)
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現在のテレビ番組のつまらなさは、製作者側と視聴者の怠慢である。
過渡期であろうと信じたいけど、実際にどうかは、ぼくにはわからない。

製作者への不満を言えば、なぜああも横並び体質なのだろうか?
いつの間にか、クイズ番組があんなにも増えていたのは驚いた。
全然つまらなくもないが、あれだけ各局でやられたんじゃ、
ぼくなんかすぐに「もういいよ」となってしまう。
同じタレントを起用したがるのにも、疑問を感じる。
ま、今回名前は挙げないが、そんなにあの司会振りが面白いのかなあ?と。
視聴率、視聴率と言うわりには、安易な方向に流れすぎのように思える。

話が少しズレるが、今やテレビほど保守的なメディアもなくなってしまい、
いわゆる冒険が出来なくなってしまったという事実には、少しは同情してあげる。
よくよく思い返すと、昔はめちゃくちゃな番組、シーンが多かったように思える。
ドリフのコント中に、チンチン出した男の子が走り回ったり、
女の人が、オッパイをさらけ出していたり(そんなにハッキリ書くなよ)、
もう、このくらいならいいだろうと、やりたい放題映してた、ですよね。
ぼくは全く見ていないのだが、「元気が出るテレビ」とか、相当の内容・・・らしい。
「電波少年」も、もうあんな番組は、時代的に作れないのかもしれない。
すっかりご無沙汰しているが、唯一の「冒険枠」である深夜番組は、今はどうなっているのだろう。
(尚、番組が深夜枠からゴールデンに来るとつまらなくなるのは、自明の理である。)

そう考えると、制約の少ないネットの方が、より刺激的な側面もあるのだろうが、しかし、何も制約や規制がなかったり、非常識だったり、エロだったりグロだったりするから面白いわけでない。

テレビ製作者側と視聴者と、両者の熱意が今問われているのではないだろうか。
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テレビというものについて、最近考える事。

1.ひとつは、日本人の同調傾向というもの。
その象徴がテレビのゴールデンタイムの番組。

日本人特有の一億総中流家庭のお茶の間像。
運命共同体とか、呉越同舟とか、護送船団とか、いわゆる村社会の一番の同質性の元になっているのでは、と思う。

なんとなくテレビをつけて、どうしても見たい番組でなくても、なんとなく見る。

翌日の会社や学校での会話。
同じ番組を見て、同じことを感じて、同じ仲間、一緒に生きている、という安心感、一体感を持てる。

2.一方、テレビ離れということ。
テレビ接触時間も頭打ち。
視聴率は低下の一途。
若者を中心に、ネットや携帯にシフトしている。

これは単に、テレビの視聴時間が低下している、ということではない。

生活者の何が変わったのかと言えば、
メディア接触の態度が、受動的なものから、見たいコンテンツを見る、好きなコンテンツはどこまでも追いかけていくと言った能動的なものに変わったと言うこと。
メディアの接触時間の変化はその結果として起こっていること。

1.のことから言えば、
キー局の番組作りの姿勢は、ssayさんも指摘されているように、局毎の特徴がまるでない。
どこも同じようなバラエティ、同じようなワイドショー、同じようなスポーツ中継、同じような報道番組。
出てる人も同じようなもんだし。

じゃ、聞くけど、フジテレビって、どういう局?どういう特徴があるの?

昔は、ドラマのTBSとか、巨人戦の日テレとか、テレ朝だって、教育テレビって名前だったんだからね。

その特徴や売り物コンテンツがどの局もない。
平均的。画一的。どこ見たって大差ない。
おまけに相互浸透してる

各局のキャッチフレーズを見れば一目瞭然。

それって、日テレ。
日テレ営業中。
日テレ式。
きっかけは、フジテレビ。
チャンネル・ロック!!TBS。
全力まじめ TBS。

などなど。変わり映えしない。抽象的、イメージ的。
明確な差別化要因は無いに等しい。
「きっかけは、テレビ朝日」、にしたって、別に問題ないし違和感ない。

次に、2.について言うと、
今は、お茶の間で家族揃ってという見方はないのだから、
万人向けとかそういうことでなく、多様化に対応するコンテンツを提供しなければいけないのだと思う。

一般大衆的とか万人向けとか言うのでなく、
かなり明確な限られたターゲットが、強い魅力を感じるようなチャンネル、コンテンツ。

欧米ではそういう傾向だと聞いたけど、
例えば、バラエティばかりのチャンネル。
スポーツだけとか、ニュースだけ一日中やってるチャンネル。
ビジネスとか、政治や時事問題とか、趣味とか。
すでに、CSでやっているようなチャンネルの専門化ということ。

多様化に伴って他チャンネルで幅広く選べるように。

なんとなく、ではなく、どうしても見たい人が見るわけなので、そういう視聴者にきちんと満足してもらえるような番組作りをしないといけない。
マニアックで専門的な興味を満足させられるような内容でないといけない。

例えば、雑誌のようなチャンネル作りをすればいいのではと思う。

雑誌は、ターゲットとか、コンセプトとか、基本は明確になってるので。

「日経トレンディ」チャンネルとか。
「クロワッサン」チャンネルとか。
「けいこと学ぶ」チャネルとか。
「将棋世界」チャンネルとか。

当然スポンサーの問題も絡んでくるし、どこまで制作費をかけられるのかにもよる。
まあ、卵と鶏の話になるのだろうけど、視聴者の方が、こういう番組があったら、こういう番組が見たい、と、強く求めるところから変わっていくのではないかと思う。

そのためにはまず、現在のつまらない横並びの番組に対して、一億総不視聴運動でもして、きっちりとダメだしをし、制作者側に、もっと危機感を持たせることも重要なのではないだろうか。

さあ、皆で「見ない」、ことから始めませんか?
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