即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

どう生まれ変わるのか

2011年03月18日 21時50分55秒 | 3.11
なんかおかしい、このままじゃだめだよ、なんとかしないといけないよな、という趣旨のこの記事を書いたのが3月6日のこと。

不定型の未来

その記事の中の『降りてゆく生き方』という映画の紹介文に、下記のメッセージがあります。

いったい、私たちは、これからどのように生きていったらよいのだろうか?
どうやったら不安から脱し、明るい未来への希望を取り戻せるのだろうか?


それから、下記のコメントも。

これからは「こんな未来を描きたい」という自らの思いの先にしか未来はない。

ずっとそんなことを気にしていた矢先の地震でした。

東北地方太平洋沖地震について
その2

巨大で強力で、気ままなこの自然環境の中で、
危うさと儚さでいっぱいだとの認識を新たにさせられた僕らの日常生活。

いつも偶然の幸運の中で、なんとかかんとか綱渡りの生活がもたらされていた。
たまたま生かさせてもらっていた。

それが、知らず知らずのうちに慣れてきてしまって、すっかり当たり前のように感じていた。
傲慢ないやな奴に変貌していた。

停電になる。
懐中電気が必要。
電池・・・。
街ではもう電池は売ってない。
多少買い置きがあるけど、不安なので、家中探してみた。

あまり使ってない引き出しの中からかなりの量の電池が出てきた。
使えるかどうか測ってみた。
半分以上が使えなかった。
無駄にした。

こんな生活をしてたわけだ、自分。

一緒に昔の電池を入れるタイプの電卓が2つ。
携帯CDプレーヤーも出てきた。
いずれも電池が入ったまま。
腐ってた。
そんなことしてちゃだめだよな。

もったいない。

冷蔵庫や冷凍庫の食料、そして服も靴もそうだし、電気もガスも水も、大雑把に言えば無駄無駄無駄。
もっと節約、倹約、できるでしょ。
大げさな話でなく。

これじゃお天道様に申し訳ない。

どこまでが普通でどこからが贅沢なのか。
どこまでが必要でどこからが無駄なのか。
そのラインの引き方がおかしい。
バランス感覚、平衡感覚がずれてしまっている。

飽食。

特に食べ物は問題。
こんなデータが。

外国から買っているのに捨てる国
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日本の食品の約7割は、世界から輸入したものです。

私たちは年間 5800万トンの食糧を輸入しながら、その3分の1(1940万トン)を捨てています。

食糧の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量740万トンをはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵しています。

日本の食品廃棄の実に半分以上にあたる1000万トンが家庭から捨てられています。

この家庭からでる残飯の総額は、日本全体で年間11兆円。
これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額です。
さらにその処理費用で、2兆円が使われています。

日本は食糧の 7割以上を輸入しながら、世界一の残飯大国なのです。
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皆そろって、食べ過ぎのメタボ状態。

今より三割少ないご飯とおかず。
三割少ない電気や水。
三割少ないモノ。

それだけあれば十分幸せだ。

それ以上求めてきてしまった。
もっともっと、と、欲が増徴してしまった。

大阪まで6時間だったのが、3時間で行きたい。いや、2時間にならないか。

もっと遅くまで営業したら便利。夜11時までやる。いや、24時間営業。

便利さとは何なのか。

子供の頃の生活を思い起こす。
モノも食べ物も十分ではなかったけど、幸せだった。楽しかった。

大きな氷を入れた冷蔵庫。
薪を割って風呂を沸かす。
夜行くのが怖い、暗くて中に落ちそうな便所。
ゴワゴワの紙。

台風や雷ですぐに停電になる。
ローソクをつけて、家族がひとつになる。
子供心になんとなくワクワクしてうれしかったのを思い出す。

そこまでしなくてもいいような便利や贅沢に身を任せているのではという実感。

本来の生活感。
手作りで知恵を使い、工夫をして、豊かに生きていく逞しさを喪失している。
お仕着せの文明生活の繭の中で甘えている。

すべては、ほどほどでいい。
謙虚に地道に着実に歩いていこう。

小山 龍介さんのブログ、生命としての時間と未来への約束

こんな状況になり、大なり小なり皆こんな風に思っているのでは。

皆で協力して、知恵もカラダも使いつつ、
降りてゆく歩みの中で、
問題なく今よりも心豊かに楽しく生きられるはず、と確信しています。
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