寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

1月が終わる。

2019年01月31日 | 大学でのひとこま
本日、卒論締め切りでした。
4年生3人、無事提出できました。よかったです!

毎年反省があり、翌年に活かそうと思いますが、なかなか「これ」という特効薬はありません。
ぎりぎりにならないよう、早め早めの声かけもしていますし、勉強して基礎固めして積み上げていくようにも促しているんですが、あんまりうまくいかない。たぶん1年のスパンで考えられないから。そういうわたしもなんですが、、、。つい最初は就活を優先に、、と考えて、基礎固め時期を逸してしまいがち。研究室配属された学生の成長曲線って最初はすごい緩やかで、最後の方でがあっと立ち上がる感じなんですが、もうちょっと早く立ち上がっておけばもっと上までいけるのになあという感じですね。

とにかく最後はすごく上昇するのは間違いなくて、そのためにこんなに苦しんで卒論をやってるわけなんですが、来年度はやっぱり最初からもうちょっとスピードアップしていこう、と今決意しました。がんばります。

さてこの1月はどんなひと月だったのかをちょっと振り返ってみたいと思います。
2019年を迎えて最初の一か月。結局あんまり成果を出せずに早馬のように過ぎてしまいました。もちろん卒論指導に日々取り組んでいたわけですが、昨年はこの時期、並行して自分の論文書いてましたから、ちょっと信じられないくらい頑張ってましたね>じぶん
で、今年。今月は耳鼻科にかかり眼科にかかりで、ずいぶん時間を取られました。早く医者離れしたいです。それから、働き方改革じゃないんですが、出勤時間を早くしました。その分早く帰ることにし、かなり調子よく続けられました。これから、さらに早く朝仕事を始めようと考えています。2月に「寄生虫感染免疫研究会」を仙台で開きます。その担当になっているので、今月は少しそのための連絡や作業にも時間を使いました。だいたい内容は固まったので、ほっとしています。でも本番はどうなるかちょっと心配!スタッフは学部生のみだし、粗相なくやりきれるか??あと、ものすごく久しぶりに郷古簾さんのコンサートに行きました。中高時代、息子のクラスメイトだった郷古くん。もうすっかり大人になり、バイオリンはますます素晴らしく、今回の演目も堪能しました。シベリウスのバイオリン協奏曲はちょっと不思議な曲だと思いますが、とても繊細で、天井から光が降ってくるような演奏でした。ところで今回おもしろかったのは指揮者の太田弦さん。学生さんみたいでしたよ。こんなに若い人が出てくるんだ―と感心しました。

さて明日から2月。
毎日毎日を大事に過ごしていきたいと思います。次の一大イベント(苦行)は卒論発表会です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共著の論文がpublishされました。

2019年01月28日 | 仕事・研究
共同研究者の論文がJournal of Immunologyに掲載されました。共著に加えていただき、光栄です。
Nrf2 Suppresses Allergic Lung Inflammation by Attenuating the Type 2 Innate Lymphoid Cell Response.

Nrf2というのは酸化ストレスに対する生体の防御応答システムではたらく物質で、今回の研究では、Nrf2が自然リンパ球の一種であるILC2の活性化を抑え、肺のアレルギー応答に関与するということがわかりました。リンクをクリックしていただくと、要旨だけは読めるようになっていますので、ぜひご覧ください。

年末アクセプトのお知らせが来たと思ったらもうpublishで、早いですね。昔だったらゲラが行ったり来たりして、最後はけっこう時間がかかりましたけれども、最近は査読もそのあともとても速いのでありがたいです。(査読する側になるときは1週間で返事を!と言われて焦りまくったりしますが、、、)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書いて初めてわかる

2019年01月26日 | 大学でのひとこま
卒論の締め切り間際です、、、。

今年も苦戦しています。卒論は書き始めてやっと何が足りないのかがわかるものなので、早く書き始めるに越したことはありません。書き始めれば追加実験が必要だということもわかるし、もっと論文を読まなければということもわかるんです。自分が何も考えずに実験してきたということもわかります。自分の頭の中にあるものは文章にして初めて明確になるのです。もっと言うと頭の中に何もなければ書けないのは道理。

昨年の今頃からずっとそう言い続けてきましたし、後で困るよということも言ってきました。だけどいくら先んじて言われてもわからないんです。ここまで来て初めてわかったようですが、かなり「時すでに遅し」。間に合うかなあ。

次の3年生には思い切って4月からもう書かせようかな。
だいたい本当は論文の骨子を考えてから実験スタートすべきなんですが、学部3年生といったらまだ基礎知識もあやしいので、実験の練習をしながらだんだんできるようになっていく、、という感じで、最初からストーリーをもって進めていくとかはちょっと難しいんですよね。だけどやっぱりもう少しなんとかしないといけないな。

毎年3年生~4年生の始めは就活もあって指導に悩むんですが、今年はもう少し前倒して進めよう、と思います。4年生はあと少しだからとにかくがんばってほしいです。最後まであきらめないで、粘り強く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

産地に近い食材を食べる

2019年01月21日 | 食の話題
わたしは関西で育ったので、東北に来てから「〇〇ってこんなにおいしいものだったのか!」と驚いたものがいくつもあります。その代表がごぼう。先週の土曜日、買い物に行ったら産地直送のコーナーに大量に土ごぼうが並んでました。考えた挙句いったんは売り場を離れた私。忙しいからなー、洗いたくないなーって思ったんですよ。だけど結局食べたい意欲に負けて売り場に戻り。

ごぼうを料理するときは、一度に全部使うに限るってことは前にも書いてますが、今回もちょっと多いよなとは思ったけど全部きんぴらにしました。きんぴらにしたら冷凍できるし、アルミカップに入れてタッパーで冷凍したら朝お弁当箱に入れるだけで解凍されるので忙しい時に超便利なんです。そして今日はそれをお弁当に持ってきました。「うまーい!」自画自賛であります。

わたしの味付けは毎回同じですが、素材によって最終的な味はまったく違ったものになります。
素材がダメだとほんとにだめ。調味料では何ともなりません。

ごぼうの産地の近くに住んでてよかったな♪
いつも思います。

もちろん関西がいい素材もあって、それが手に入りにくいっていうこともあるからおあいこですが、どこにいても、やっぱり産地が近いものを食べられることの幸せは大事にしたいなと思いますね。だって普段の食事に、いつもおいしいものを食べられるくらい幸せなことはありませんからねえ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学業と就活と

2019年01月17日 | 大学でのひとこま
4年生が卒論で必死になる時期。3年生はそろそろ就活に取り組み始めています。私は毎年学生の就活の支援をしていて、「うまくいってほしい」と願っていろいろ手伝っていますが、学業との両立を考えると複雑な気持ちになります。学業との両立、って変な話ですが、3年生の後半から4年生の前半の多くの時間を就活のためにとられ、実験も勉強も後回しになるので、卒論を書き始めてから「そんな基本的なことも知らないで実験していたのか」みたいなことが起こってきます。自分で考えることが大事、ってよく言いますが、自分の考えを構築するにはいろいろなものを体にたくわえないといけません。何にもないところから何かが生み出されるはずがないです。新しいアイデアは既存の物からは生まれないという考え方もあるでしょうが、それだって既存という概念があるからそれを踏み越えて新しいものを生み出すわけで、やっぱり蓄えがないのに新しい知見なんか出ないと思います。3年生と一緒に勉強していると、自分でどんどん積み上げていくという行動(自学)がなければ、あんまり遠くへは行けないナ、と思ってしまいます。就活が終わってからとなると時間もまったく足りませんが、就活を最優先にせざるを得ないのが現状です。

なんとか、細くてもいいから継続して学ぶ姿勢を大事にし、説明会や選考の間に、寸暇を惜しんで学問も進める、という心構えにならないもんでしょうかー。たぶんこれまでやってきた熱量では無理なんだと思うんです。今の世の中はすぐ「無理しないでいいよ」って雰囲気になりますが、そもそもやりすぎてもいない人が無理もしないってなればのんびりしてるだけってことで、あまりにももったいないと感じます。せっかくできるのに。でも、書いた先からなんですが、適量の負荷をかけることほどむずかしいことはなくて。自分しかわかりませんよね。だから学生は自分で考えて、つぶれるような頑張り方はしなくていいけど、今の熱量で問題なくやれるというレベルにとどまらず、少し背伸びして力を伸ばしていってほしいものだなあ、と思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛なき世界

2019年01月08日 | レビュー
愛なき世界 (単行本)
三浦しをん
中央公論新社


わたしは動物系の研究者ですが、同じ学類の半分は植物系の研究室です。そこには、シロイヌナズナをモデルとして研究している先生がいて、非常にハイレベルかつおもしろい研究をされているので、この本のテーマにばっちり心をつかまれました。そうです、この本はシロイヌナズナの研究にまい進する博士課程の女子学生さんのお話です。この本を読むと研究の何がおもしろいのか、ということが、一般の方にもわかっていただけるのではないかなあと思います。つまり、大学1-2年生にもぴったりかと。講義で勧めたいと思っています。

三浦しをんさんの本では、「風が強く吹いている」も非常におもしろかったのでお勧めです。

風が強く吹いている (新潮文庫)
三浦しをん
新潮社


これを読んで箱根駅伝を見る目が変わりました。以来、毎年しっかり見ています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新年のご挨拶

2019年01月05日 | その他もろもろ
あけましておめでとうございます。

年末は大阪で、年始は仙台で過ごしました。
昨日より仕事も始まりました。

年末に2018年の総括ができなかったので、まずは振り返り。
2018年もいろいろなところに旅しました。最後は福岡。ついでに有田に行き、源右衛門窯を見学できて大変うれしかったです。福岡は免疫学会でした。2018年は7月のオクスフォード大での国際粘膜免疫学会も、9月の獣医学会もとても楽しい学会でした。

研究費は、科研費と伊藤記念財団助成金、受託、奨学寄附金などをいただき、また学内でも指定研究をいただいて、新しい研究に着手することができました。とくに、伊藤記念財団の助成金による「放牧牛の消化管寄生虫の調査」と、学内指定研究による「節足動物が媒介するウイルス性感染症の調査」は、新しいネットワークを開いてくれたテーマで、苦労はしましたがわくわくする時間が増えました。

論文は、2018年中に印刷まで至らなかったのですが、1-3月に必死になって書いた論文集が年末にまとまり、たぶん今年の早い時期に公開されるものと思われます。また、共同研究者の論文が年の瀬になってからアクセプトの知らせがあり、共著に加えていただいているのでそれも印刷が大変楽しみなところです。

研究室は昨年3月に4人の卒業生を送り出し、秋には新しく4人の3年生を迎え、にぎやかになっています。

さて、例年、読んだ本の数を記録しているのですが、2018年は忙しすぎて22冊しか読んでませんでした。こんなに読めなかったのは、まだアメリカにいたころ、日本語の本が全然手に入らない時代までさかのぼらないといけないくらいで、反省しています。本を読むことは私にとっては非常に重要なことなのに、後回しになっていました。他にも、自分の健康面のメンテナンスがおざなりになりました。

そんなわけで、2019年は「大事なことを優先させる」ということを心に誓いました。また、わたしは小まめに整理整頓し、期日を守って仕事を仕上げるというようなことが得意なために、つい小さいことを積み上げて満足してしまい、大きな結果を出せなくなっているのではないかと思います。小さいことの積み上げもとても大事だと思っていますが、もうこれまで十分そこは尽くした感がありますので、これからは多少ぬけがあっても大きく先に進むことを目指していきたいと考えています。

思い描く1年になるかどうか、とにかくがんばります。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする