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平和を作り出すひと

2019年08月19日 | その他もろもろ
8月は歴史や平和について思いをはせることの多い月です。わたしは1964年に生まれました。前回の東京オリンピックの年で、わたしが成長した時代は社会も成長の時代でした。わたしの古い記憶は4歳くらいから始まっていますが、新しいものがどんどん生まれていることを実感していました。住宅地が造成され、新幹線が通り、お店もどんどんできて、という活気がありました。私は自分が育った時代のちょっと前に戦争があったとは全く思いもしないで子供時代を過ごしていました。もう少し大きくなって、私が生まれる19年前に戦争が終わったんだと聞いても、ものすごく前の話と思っていたのです。

でも、今は違う思いを持っています。わたしは阪神淡路大震災を体験しましたが、それから20年が過ぎたとき、「えっ。この間のことのようなのに。」と思いました。東北の震災も、まだ8年ですけれども、20年たった時に昔のこと、、とは到底思えないでしょう。

だから私の周りの大人たちは戦争があったことを自分のこととして覚えている時代だったのだと思います。また、わたしの一番古い記憶、4歳の頃というのは50年以上も前の話になるわけですが、1964年の50年前は大正時代です。つまり、明治や大正を生きた人たちが、まだ壮健だったということです。そういうことを考えると、自分の生きてきた時代は、先人の絶え間ない努力の末に生まれた平和と成長の時代であったのだということが実感として迫ってきます。今の私たちの豊かさ(ちょっとすでにピークを過ぎて失われつつはありますが)は、多くの名もなき人々が道を切り開いてきてくれた結果なのだということ。

平和というのは、一人一人が作り出すものだと思います。私たちも名もなき一人ではありますが、この社会の未来に道が残っていくのです。失われた命を想い、今できる最善を尽くすということを絶え間なく続けていくことが、未来を作っていくのだということを覚え、日々を悔いなく生きていきたいと願います。


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Reborn Art Fes 2019 @石巻

2019年08月16日 | 日々の暮らしを楽しく
書きそびれていたのですが、Reborn Art Fes 2019 に行ってきました(8月3,4日)。前回の訪問時と違って快晴も快晴、暑すぎてびっくりです。


牡鹿半島ってね、本当に遠いんですよ。石巻からでも遠いと思うくらい。だから仙台に住んでいたってほとんど行かないんです。前回のリボーンからこの日まで行かなかったですもん。だからこういうイベントってすごいなと思いますね。人が動く。そのための準備は本当に大変だろうと思うんです。その大変さがすごくわかるので、よくやるよなあ、というのが正直なところ。

アートは、わからないものばっかり(すいません)。素敵なのもあるんですが、散在しすぎて暑すぎてちょっとつらい。←徹底的に本音の感想です。



今回は3日に牡鹿半島をめぐり、翌日は出直して石巻へ。


石巻はサイボーグ009のモニュメントがいっぱいあって大好き(石ノ森章太郎のキャラがあちこちにいるので、けして009だけではない。だけどわたしは009が好きなので。)。

お昼にうに丼を食べて大満足。甘い!

夜はライブへ。


人生最高、いや、人生最高温度のライブでした。空調があるんだかないんだか?暑すぎて倒れる人が出るんじゃないかとひやひや。小さい子もいたので、、、。だけどエレカシの宮本氏の生歌がすごすぎて、すべてが吹っ飛びました。この声を聴けた人は本当に幸運。一生ないかもしれないライブでした。たぶんあの日あそこに集った人は全員そう思ったに違いないと思います。筆舌に尽くしがたい音楽の体験がありました。



忙しいのによくそんなに遊びまわって、、と言われるんですが、遊びまわるから元気があるわけで、お盆期間も一日も休まず仕事しています。8月は大阪(出張)、石巻・牡鹿(リボーン)、大宮(ドリカムライブ)からの東京、あいまにイーグルスの試合、もこなしていてとても元気。明日は復興住宅でコモンミールです!

#Reborn Art Fes 2019
#石巻



コメント (2)
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文系か理系か

2019年08月14日 | その他もろもろ
この間新聞を読んでいたら、ある大学生が高校時代に文系を選び、現在も文系の学部に所属しているけれど、今頃になって理系の学問に興味がわいてきた。だけど大学のシステムのせいで聴講もできないし、転学部も難しい。高校の時に文理の選択をするのは早すぎないか、というような内容が載っていて(記憶のまま書いてますので多少間違ってる部分もあるかもれません)、なるほどなあと思いました。

わたしは、「高校の選択としては理系も文系も、はっきり言ってどっちでもいい。大学に入って新たな興味が出てきたら、大学のコースに関わらず自分でどんどん勉強したらいい。学部で学ぶことは「専門」の科目と思っている人が多いかもしれないけど、学部4年間で覚えた「知識」はすぐ古くなるし、すぐ役に立たなくなる。むしろ学部では学問体系というものを知り、学術的な勉強をする「方法」を身に着けるのだと考えてほしい。その方法さえ修得していれば、関わったことのない分野でもどうやって勉強をしていったらいいのかがわかるので、取り組めるようになる。」と考えています。大学を卒業して社会人になったら勉強終わり、じゃありません。我々は一生学んでいけるのです。

しかし、その前提として非常に重要な基礎的知識を、高校卒業までに身に着けるということが、ちょっとおろそかになっていると思います。かなり極端かもしれませんが、わたしは、高校では理系科目が苦手だなという人が理系で学び、文系科目が苦手な人が文系で学んでもいいくらいではないかと考えるくらいです。わたし自身は理系にいるわけですが、高校までの自然科学の知識がきちんと頭に入ってるかどうか、というのはむしろ文系の人にこそ重要、まれには生死を分けるくらいのことにもなるのではないかと思っています。

昔、共通一次という評判の悪い入試がありましたが、あの制度で非常によかったことは、文系だろうが理系だろうがどっちの科目もきちんと2つずつそろえないといけなかったこと。受験生には負担でした。一つの分野に抜きんでていた人にはうまく選抜機能が働かなかったかもしれません、でも、やはりある一定ラインはすべての高校生が修得すべきではないのかと思います。

そこができていれば、大学以降の学部がどこであれ、後で違う分野の勉強を始めるときの心理的なハードルがかなり下がると思います。社会人になって、大学までの知識で十分というシチュエーションで生きていける人はまれでしょう。新しい知識やスキルがどんどん必要になります。そのためのベースになるのは、高校までの学修だろうと私は思います。高校で極端な文理を隔てるカリキュラムの中で勉強し、文系の生徒が生物も化学もほとんどやらないで大学に来れば、さすがにいきなり「遺伝子やりたいな」と思ってもできないでしょう。だけど、一応一般的な高校では基礎レベルの理科はどの生徒もやることになっています。高校で習うことは昔よりずっとずっと多くなっていて、子供達には負担でしょう。だけど教科書レベルは絶対に身に着けてほしい。そしたら後の人生に応用がききます。

新聞記事に出ていた大学生は、これからは自分で好きなことを勉強していってほしいです。そのために足りない基礎知識は、本を読むことで得られます。もしも高校で理科の科目を十分学んでいなかったな、と感じるのならば、最初に手に取るのは高校の教科書がいいでしょう。そのあとは、どんな学問にも初学者用の教科書的な本がありますので、それを通してよむ。わかるところをつまみ食いではなくて、全部読んでください。その学問の概要をつかむことが大事です。その先は、その本にもっと詳しいことはここに載っていますよという情報があるはずですから、それを引いていくといいです。わからなくて進めない時は、わかる人を探して聞くといいでしょう。母校の先生方はきっと別の分野の人でも教えてくれるでしょうし、もっと身近にもきっといろんな分野の人がいて、教えてくれると思います。勉強しようという意志と、勉強の方法がわかっていれば、卒後もきっと新しいことを身に着けられるでしょう。


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朝ごはんの大切さ

2019年08月13日 | 朝ごはんフェア
震災後、被災者支援として始めた「食と農」の活動。野菜を作ったりコメを収穫したり、加工してハムやベーコンを作ったり。そしてそれをみんなで食べていつも楽しい時間を過ごしてきました。その中で、せっかく食を学ぶ学生がたくさん集っている大学なのに、当の本人たちの食がかなりおろそかになっている、ということから始めた「朝ごはんフェア」。被災者の皆さんがこれまでの恩返しとおっしゃってくださり、一緒にパンを焼いてくれて、それを主食に学生に朝ごはんの無料配布を行ってきました。

【2019年6月の朝ごはんフェア】






この日も、たくさんの学生が朝ごはんを食べて、体温をあげて1限の講義に出ていきました。学生たちは時間がない、めんどくさい、お金がない、というような理由で朝ごはんを食べない人が多いです。けれども、朝ごはんを取ることで午前中から体は活力いっぱいに。その体験を通じて「やっぱり食べた方がいいよな」と実感してもらい、普段の生活の中でも朝ごはんをきちんととるようになってもらいたいと思ってこの活動を続けています。

提供するパンは上記の被災者支援活動の日に焼いて冷凍。スープは前日に学生と一緒に作っています。当日は朝7時くらいからスタッフが集まり始め、1限が始まるまで朝ごはんを配布してくれます。配膳そのものはたった30分ほどではありますが、準備はそれなりに時間と心をつかうもの。携わってくれる学生は、ほんとよくがんばってくれていると思いますね。
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