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学生の実験指導

2015年12月02日 | 仕事・研究
卒論実験がそろそろ佳境なんですが、学生が実験をするといろいろトラブルが起こります。
データがうまく出ない、、、というので話を聞いたりノートを見たりすると、何かしら原因があるのがわかる場合が多いのですが、今回わたしが直面しているのはまったく原因がつかめません。今度、学生の隣で実験を見ようと思ってますが、どこかになにかミスがあるはずです。

うちは学部学生が主体なので、それこそピペットマンの使い方、遠心機の使い方、試薬の作り方から指導しないといけません。うちのラボの場合はそれでも4年生が3年生の指導をしてくれるので、ゼロからということはあんまりありませんが、逆に「伝言ゲーム」になっていて「それどこから聞いたの?」「いつからそうなってたの?」ということも起こります。私自身が自分の実験をするということで常に実験室にいればかなり防げるのですが、講義・実習・会議・学外での仕事等々あって、そうそうべったりと実験室にこもるということはできません。

今はリバイスの実験があって、わたしも実験室にいることがまあまああるのですが、そうするとぎょっとすることがいっぱい見つかり、「ああもっと実験室にいないとだめだな~」と痛感します。大学院生がいたり、助教の先生がいればもうちょっと違うんでしょうが、学部学生さんばっかりですから、半分あきらめモードです。というようなことを書くと卒業生が「先生は昔はもっと厳しかった!」といいそうです。はい、確かに昔はぎょっとするたびに厳しく指導していました。が、最近はあまりにもそういうことがたび重なり、私の方が学習したというところですかねえ。仰天するようなミスがあっても、腰は抜かさない、というか。昔はそのたびに腰を抜かしていたんですが、、、。

冒頭に書いた学生実験の不首尾、これはもう私が自分でやってみるしかないかもしれないのですが、その時間を見出すのが無理難題で、ちょっと手帳をにらんでみます。
時間がないといえば、今朝オンライン英会話で話した講師の先生は、夕方5時から深夜2時までコールセンター勤務、午前3時に帰宅し、4時にはオンライン英会話のスタンバイ、5時から10時までレッスン、その後就寝だそうで、体調がめっちゃ悪いと言ってました。そらそうだ。よくそんなことできるなあと感心しましたが、体に絶対よくありません。下の子はまだ3歳だそうです。家族を支えるために働かざるを得ないのでしょう。そこまでいかなくても、社会人になったら自分のやることの責任は非常に重くなります。学生がその意識を持てれば、学生時代の勉学にももっと真剣に取り組めると思うのですが、今はまだそういう厳しさを知らず、それでも「うちのラボ(先生)は厳しすぎる」と思いながら日々過ごしているのではないかと思います。今が最後の子ども時代で、どれほど自由でどれほど漫然と過ごしているのか、ということは、社会人にならないとわからないでしょう。でも私の研究室では、私のポリシーとして、卒論は単なる思い出づくりではなく、成果をきちんと社会に発信していくということにしていますので、データはいい加減にはできません。やっぱり、時間を見つけて同じ実験を私がやってみて、どこに不具合があるのか検証しなくては、、、。


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