「ほら、どうですか。菅は今回はじめてまともな事をやった。これは大きなことだろう。支持率も十パーセントは上がるよ。この決断は大きい。世論は支持するだろう」と。官邸の菅に近いスタッフから僕にさっき電話がかかってきました。
「これで、政権は持つよ。原発について積極的に判断しなかったのが、イメージが大きく変わる。諫早の時よりもインパクトが大きい。お前もこれは積極的に評価できるだろう」と、さらに言われました。震災以降はじめての上機嫌です。
僕は「もちろん。浜岡は一時的でも、稼働中のものも含めて、止める判断をしたのは大きいですよ。彼は、震災と原発事故の処理ではじめて意味のあることをしたと思います」といいました。
「お前が評価するなら、本物だな。よかったよ」
「ちょっとまって下さい。浜岡は止める事がプラスですが、これは遅すぎた話でしょ。本当はいちはやく止める話でしょ、最低、福島が起きた時点で。本当は全国の原発を、震災直後にすべて完全に停止しなきゃいけなかったでしょう。さらに、福島は今、継続していますよ。今、おきていることに明確な事が示していない中で、この話です。話の中身は望ましいですが、今、やるべきことは他にもある。これを放置して、浜岡だけ止めるのはおかしい。止めるのは型が似ていて問題もおきている敦賀なども含めて全体にならなければいけない。本質的におかしくないですか」と僕は言いました。
「ちょっと不安なのは、それはある。さあ福島がどういうことなのかだよな」
「三号機の原子炉のおととい位から温度が上がっていて、注水を増やしても下がらない。まだ150度前後ですけど、一ヶ月くらいは上がっていませんでしたからね」と僕は言います。
「つまり、福島の解決メドが難しい認識の中で、浜岡の話が出てくる構図がないとは言えないからな」と言われます。
「そこの政治判断はわかりませんが、イメージのアドバルーンをあげて一時、成功しても、福島で致命傷が別に出てくるとこわいものがありませんか?」と言います。
「確かに、福島の処理がどうなるのかで、また情勢は変わるだろうな」と言われて、話はだいたい終わりました。
小佐古辞任の影響もあり、世論から子どもを見捨てたと言う非難を減らすために、浜岡停止を選択した可能性も考えられますし、今、まさに危機がある福島第一原発の状況からの考察もしているとは思います。浜岡を止めた事だけならば、普通に評価すべき事ですが、それだけで手放しで賛同できない感じはします。止めるなら本来は震災直後に全部止めるべきでしょうし。未来に起こるかもしれない危機を避ける努力は評価いたしますが、今、目前にある危機に目を瞑るスタンスは評価できません。僕の中では、事は単純ではない気がしています。菅直人にとっては、政権浮揚の感覚と、首都圏での危険でのバランス判断ともいえるでしょう。まあ、自民党政権では、できなかった事でしょうが。この点では、はじめて菅直人を評価できる事かもしれませんが、これが最初で最後にならないように、願いたいものです。
三号機の原子炉温度上昇はここ日続いていて、注水効果が出ていないとアナウンスされています。この上昇がどこまで進むのかは要注意と思います。二百度を超えることがあると本当に要注意です。
1号機の水棺について僕の友人で、過去に福島第一原発に携わっていた技術者は「もしかしたら、格納容器を水で満たす事で、圧力容器から出てくる放射性物質をその水をくぐらせて、ウェットベント的な効果も狙っている気がする。格納容器にいくら水を入れても、圧力容器の中はなかなか冷えないと思う。八日にも高濃度放出と言う想定の情報が正しければ、この水棺作戦は冷却が主目的と言うよりも、ウェットベント効果が主目的で、冷却はサブではないのかなあ」と。ウエットベント的になるまでにどのくらいの時間、注水が必要なのかは、はっきりわからないため、断定はできませんが、ありうる見立てなので紹介します。格納容器が充たされるまでには二十日ほどかかるようですが。
Facebookの公開グループ「福島第一原発を考えます」は六日半で1400人程の皆さんが参加になりました。大変活発な論議が始まっています。 Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」アルファベット表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを創り上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。行動する事につながればと思っています。公開グループの説明文です。 「We think about Fukushima Daiichi. 東京電力の福島第一原発について、この事故の事態に直面し、考え、対話し、 できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。尚、私への友達リクエストも構わないですが、先にこの公開グループへの参加リクエストを直接してからにしてください。そのほうが早いです。宜しくお願いします。 もちろんこのブログに、グループで提示された重要情報は僕が転載したり、コメント欄で書き込みをうながしています。その点は継続しています。
さらに行動するためのグループです。」
本当は、日本にある原子炉54基全てを止めて欲しいところです。少し前のツィッターで敦賀原発k圧力が上がり、放射能濃度も750倍に上がっていて、核燃料棒が収納されている管が破損されている模様と言うニュースがありましたし、今日は、柏崎刈谷原発の非常時冷却系の弁が故障したというニュースもありました。
福島に総動員している時に、あちらこちらで危ない事が置き続けていますし、未だに地震も続いています。こんな事態を切っ掛けに、全ての原子炉を止めるべきと思います。福島原発の制御不能事態が、日本のあちらこちらで起きそうで本当に怖いです。そうなったらもう、本当に日本全体の終わりになってしまいます。そうなる前に、全基止めて欲しいです。
菅さんの浜岡原発停止要請も、うれしいですけれど、こちらも、とても嬉しいですね。少しずつ、事態と時代は変わりつつあると思いたいです。
要約版がありましたので載せてみます。
※今こそ原子力発電は、クリーンでも安全でも手ごろでもないエネルギー源であると言う事を認識する時です。もし、世界が現在使われている原子力利用から脱却するならば、次世代を担うすべての人々、そして、すでに過剰な被害を受けてしまった日本人も、より確実に平和で安全な人生を送れるだろう事を、私たちは固く信じています。
原子力で発電をしている中で生み出される、使用済み燃料の核廃棄物を、安全で完全な貯蔵方法を見つけるための難しい課題や、原子力がもたらす深刻で長期間に渡る影響についても私たちは危惧をしています。各国が、この高価で危険なエネルギーを使い続けている中、他の安価で、もっと持続可能な発電方式への変換は直ちに可能なのであります。
世界中で現在400基を超える原子力発電所があり、自然災害や政変に見舞われるリスクの高い発電所は多数存在しています。これらの発電所は、世界の総エネルギー供給のたった7パーセント足らずしか供給していません。
世界のリーダーである政治家の皆さんは、全力を挙げて、この少量のエネルギー源を他の容易に利用可能で非常に安全な、そして安価で持続可能な供給源に置き換え、低炭素と非核の未来へと、私たちの社会を移行させていく事を可能にしてくださる事を願うものです。
この様な内容です。本当に私たちの願いそのものですね。嬉しいです。
日本のノーベル賞受賞者の野依良治氏もこの様におっしゃられています。
※原発は人間の能力を超えている。自然に逆らわないライフスタイルに移行して行かなければエネルギー問題は解決できない。
今までのびっくりする位の管や鳩山の失態を今回のたった一回のまともな判断(遅い)で?
そんな単純なの?って感じです。
11日に行われるという国会包囲デモに備えて支持率を上げておきたかったのかなとか思ってしまう私です。
東日本大震災、福島原発への対策がちゃんと行われない中、民主党は、中国人ビザ緩和の閣議決定を行った。日本での外国人犯罪、そのかなりの部分が特定アジア発であることは周知の事実です。このどさくさで、犯罪者誘致を行おうとする民主党菅直人政権を許してはいけません。
以上
管直人を褒める?....失礼ですが思わず口がアングリ、失笑してしまいました。
あまりのゆるゆる甘ちゃん(すみません)コメントだと、こちら側でも避難轟々状態になっていて、こんなだから日本人はナメられ笑い者になるんだと怒り状態が収まりそうにありません。
ひょっとしてこういう考えの人たちがお試し気分で民主党に票を入れて、二度と取り返しのつかない共産日本にしてしまった本人なのでは、と疑ってしまいました。
例え、おめでたいどなたかが出来心で管さんを褒めてあげたとしても、裏の怖ろしい顔は知らないわけでしょうし。
彼らは一度政権を握った以上、ただで返すような生優しい相手ではありませんよ。
まして日本人減らし政策は遂行するだろうし、ヤクザや半島の人々の、骨の髄までトコトン食らいつく執念深さと惨酷さを「知らなかったから」では済まされないところまで来てしまったわけですから。
ここまで言われてもまだ大丈夫♪と思っているのなら、被爆しても大丈夫♪の人間達と同類でしょう。
http://blog.goo.ne.jp/candy-cats7/c/ca5a637e6fba384df664b432113496df
自国の政治に無知無関心になってしまった理由は戦後日教組による日本人無能化計画が成功した今日本人は彼らからすれば美味しく見える大人しい羊に違いありません。
昨日のオジサンのおっしゃる、感情論が多くて何も分かってないレベルのコメントがある。といった、人を見下す姿勢は失礼に値すると思います。
もし心地悪いと感じるコメントならば、流すよう自制するか、あるいはスルーする度量と賢さを持っていらっしゃるはずなのに残念だと思います。
また、どなたのコメントを指しているか分かりませんが、どちらにせよ他者のコメントを感情的で不愉快だと受け取る時は自分の内面に同じものを持っているためです。
(共振・同調・鏡の法則)
時として辛口コメントがあったり、感情の生きたコメントもあるかも知れませんが、それは皆ここで前向きに真剣に議論しているからで、誰もが持つ願いは1つだと思います。
「日本を1日も早く安心安全に住める平和な国に戻したい」
これだけではないでしょうか。
だからつい感情も出ますよ、当たり前に。
それに、日本の将来を危惧するからこそ、もう時間がない、早く分かって欲しいと真剣に訴えるわけですし、(言いたくなかったけど)現政権批判すると狙われる可能性が高い、そんな状況下では嫌でも必死になります。
それに、ここには被爆した方、現地の方、主婦の方、そうでなくても日々悩み考え憂う方、初めてこのことを知った方など、一般の人が多いわけですから、そのコメントに嫌味を言いたいだけでしたら、お望みのハイレベルなディベートのできる、ご自分の満足のいく場所をお探しになられても良いかと存じます。
シニカルなコメントはどなたの目にも気分を害するものですから。
現実から少し離れた場所で、人ごときれいごとを言ってるだけにしか見えません。
夢見て理想を語るだけでは解決しないし、そういう自己満足は現実的な人間から見てうっとおしく感じます。
今必要なのは実践即戦力が経験として出せること。
辛く苦しむ人達と同じ方向を向いていないように感じるてしまいます。
幸せしか知らない人の特徴ではあるけれど、地獄もいつか経験する日が来るんだし。
コピペも申し訳ないけど、ここでの問題解決の一助にもなっていません。
もう少し現実的に役立つ情報を。
私はあなたのような偽善者が一番嫌い。
3号機原子炉の温度上昇=注水増加も、冷却前に漏れか-福島第1
福島第1原発事故で、3号機の原子炉圧力容器周辺の温度が上がり続けており、東京電力は6日、注水量を毎時10トンに増やす方針を明らかにした。4日から毎時7トンから9トンにしていたが温度は下がらず、水が原子炉に入る前に漏れている可能性もあるとみている。
3号機の圧力容器下部の温度は1週間前から上昇傾向を示した。真水を注入する配管は1、2号機の原子炉に注水する配管にもつながっており、格納容器を水で満たす水棺(冠水)作業で1号機の注水量を増やした影響を受け、実際の流量が減ったのが原因とみて、4日から毎時9トンに増加させた。
しかし、十分な冷却効果は出ず、温度は6日午後1時時点で147.4度と、1週前から約35度上昇している。東電の松本純一原子力・立地本部長代理は国との事故対策統合本部の記者会見で「配管に枝分かれがあり、2カ月近く使っていて、水が逃げている箇所があるかもしれない」と説明。注水量をさらに増やし、実際に水が原子炉に入っているかどうか調べるとしている。(2011/05/06-20:07)
------------
私の一番心配していたことが起きているのか。
ポンコツの原子炉でも、水が核燃料に掛かっている間は持つが、注水できなくなればもう手のうちようが無い。
地震で痛んだ配管が、メンテナンス無しで何年も持つのかと心配したが、状況はどうなんだろう。
東電と政府は情報を公開せず、叡智を結集しようとはしない。
いったい注水ラインの見通しはどうなんだろう?
これによって対策が変わってくるのに
同時期に深刻な土壌汚染が発覚
菅政権は死に体だった
しかも原発推進丸出し
なのに原発停止要請
嫌だなあ
福島はこれまでの発表より遥かに深刻だって話じゃないよな
あの日は卒業式があちこちで行われていた。
プルトニウムやストロンチウムが強風で舞う中、輝かしい未来ある学生達が、それらを知らずに吸い込んで被爆した事を、私は生きている限り許せないだろう。
日本の未来を背負って立つ若者が、5年後10年後に元気で過ごしている姿を見届けるまでは、私も決して死ねないと思う。
原発を止めるのは勿論正しいが、それで支持率回復その他何かメリットを狙っていることを、見逃さずに監視していたい。