「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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万が一の伊方原発緊急事態⇒瀬戸内海は放射能送風菅⇒概ね三百数十キロ圏内の大阪・京都、壊滅可能性。

2013-05-06 07:29:00 | 福島第一原発と放射能

伊方原発再稼働問題などに具体的に取り組むためにも、「放射能防御プロジェクト四国」に参加ください!! ⇒http://www.facebook.com/groups/rdp.shikoku/

松山講演は、GWの中日ということもあって、参加者は60人位でした。しかし、実際の伊方再稼働阻止に向けて、どういう取組をしていくのかということが、具体的に提案がいくつか為されました。このうち、本当に具体的な取組をどのように行うのかについては、おいおいこのブログでも提案していきたいと考えます。この参議院選挙後に、伊方は最も再稼働で危険なターゲットです。

話した僕の感覚では、もっと話して関わりたいという感覚が強く働いていて、思っているよりも長時間僕の喋りが続いてしまい、対話集会も含めて概ね三時間の長丁場になりました。実は、その後、一時間、喫茶店でさらに話が続き、スタッフを中心とした懇親会も含めて、6時間、話し続ける状態でした。こうした意識が進んでくると、次に何かにつながることが、あるような実感はいくらかあります。その意味では、参加者の意識も高かったし、ふだん、松山で開催されているこういう関連のイベントで見ない方たちが、割と多く参加されていたようです。

講演を行う際に、もう少し確認をしましたが、今回の福島第一原発事故の教訓から考察すると、風向きと地形が、汚染がどう拡散するのかという決定的な要因になるということです。この場合、山のブロックしか方法がありません。もし伊方に事故が起こった時、福島事故よりも広範囲に汚染が広がる可能性があるということです。伊方の立地から考えると、風向きによっては、瀬戸内海をひたすら突き進む可能性が最も想定されます。この場合、山陽地域と四国の瀬戸内側は、ほぼ全部が汚染されます。しかも大阪市街地までの距離は概ね320キロ強、障壁は淡路島しかありませんが、島の山も高くないし、明石海峡などから、完全にスルーして大阪湾岸に普通に吹き上がると思います。瀬戸内海が放射能ブルームにとっては最適な送風菅の役割を果たして、大阪に到達する可能性が否定できません。320キロの距離感は、福島第一原発から伊豆半島の伊東市ぐらいの距離感覚と同じです。伊豆の伊東市では1000Bq/kg程度の汚染は、普通に見つけられます。場所によっては、数万Bq/kg。こうした記事も過去に書いています。

伊豆・一碧湖で二万Bq/kg近い放射能汚染。西日本など汚染が少ない地域へガレキ拡散は断固反対。

最悪の場合は、更に淀川をのぼり、ほぼ360キロの京都にまで到達する可能性も否定はできません。過去の大阪湾岸の大気汚染が、淀川を経路にして、京都まで到達する場合があることは、大阪の研究者では、良く知られています。つまり、同じことが、伊方原発緊急事態の場合にも想定できるということです。

瀬戸内海が放射能ブルームの送風菅として機能して山ブロックがほぼない地形を踏まえて、もう一度考えてください。伊方原発は、さらに分が悪いのです。

チェルノブイリの際に350キロ程度のエリアまで、汚染地のホットスポットも出来たり、一族がみな死んだ話は、普通に聞いています。また、福島第一原発と焼津までが370キロで、焼津では500Bq/kg程度の汚染場所は見つかっていますから。

つまり伊方原発は、万が一の場合、影響が甚大です。四国や山陽エリアのみならず、関西まで壊滅可能性が、実は最も大きい原発である想定を立てるべきという気が僕はしています(距離以上に、地形や風向きがマイナスが大きい)。

そうした危険がある原発を「免震棟があるから大丈夫」などというような理由で、再稼働にひた走る感覚です。

僕は政治主張している意図はあまりありません。万が一の場合、まず日本が壊滅するからです。

日本が壊滅しても構わない選択をふつうに取る人たちが、多くいる現実(政治家、官僚、経済人、マスコミのみならず、一般国民に)を、僕はいったいどう理解すればよいのかが、理解できません。

まったく、理解できません。

絶望は更に深まります。

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5月の最終の土日で、東京で、女子会など、人数限定の会を開催予定です。人数を限定して、皆さんときちんと話をする会を開催します。決まり次第にお伝えいたします。

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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は深刻です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

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