「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。

伊豆・一碧湖で二万Bq/kg近い放射能汚染。西日本など汚染が少ない地域へガレキ拡散は断固反対。

2011-10-05 13:04:16 | 福島第一原発と放射能

個別土壌調査
静岡県伊東市十足 一碧湖畔住宅地道路脇土壌
 
セシウム134  8696Bq/kg セシウム137 10693Bq/kg 
合算で19389Bq/kg
  

「これは声高く拡散しないといけない数値だと思います。よろしくおねがいします。」

 一碧湖は、伊豆では有名な観光地で、僕も何回も行きました。山のふもとにあり、山から下に流れてくる水も多く、あたり山の中で溜まりやすい地形の場所です。この湖畔は、観光スポットで別荘地ですが、そこの道路わきの土壌でこれだけの数字が出たのは驚きます。側溝とかではありません。水は流れてきていますが、特異な場所ではありません。伊東の汚染がひどいことは、わかっていましたが、ここまでの汚染スポットが生活環境や観光地のすぐ近くにあるということをきちんと認識してください。自分が知っている場所が、崩れていく感覚はかなり辛いものがあります。

  

 ガレキの拡散に僕は反対します。基本的に放射性物質を拡散させる事は、いろんな形で致命傷になります。ただし判断が難しいのは、汚染が同程度のエリアのものを、別の汚染地に移すということは、判断が難しくなります。

福島のものは移動させることは無理です。福島県内で留め置くしかありません。方法はまるでない。

同じ程度に汚染されている宮城南部のものも方法はありません。同様です。

さて、岩手や宮城県の大半のガレキをどうするのかという問題があります。

これについて、原則はその地域で処理していくしかありません。

しかし、その処理能力を超えたものをどうするのかということです。

 それを、汚染がそれほどされていないエリア、中部や西日本まで持ち込んでいくことは断固として阻止しなければなりません。

 これを許してしまえば、日本は放射性物質で崩壊します。各自治体に、国に、「受け入れ拒否」の声を上げなければなりません。放射性物質の影響を軽視して、マスコミ各社が各地で受け入れろとあきらかな世論誘導を繰り返しています。彼らの愚かな情緒論に惑わされてはいけません。これを許せば、日本の国は崩壊します。愚かな官僚や政治家の、極めていい加減な判断と、いい加減なマスコミの扇動で、この国の国土の大半を終了させかねません。ここは、一番の戦いになります。中部や甲信越のエリアから西側は拒否すべきです。東北でも汚染程度の低い、秋田などのエリアも拒否しなければなりません。汚染は汚染の広がっているエリアの中で決着しなければなりません。

 こうなると、残るは汚染のあるエリア、関東で、大半の宮城岩手のガレキ処理を引き受けなければならなくなるということです。特に東京です。今回の話はそういう流れです。とするなら、この話を中部甲信越や西日本などの汚染が少ないエリアに拡散させては絶対になりません。東京が受け入れるから全国でというのはふざけた話です。

 はっきり言いますが、東京は放射性物質の汚染がひどいです。宮城の大半や岩手と同じレベルか、さらにひどい汚染です。ガレキがきても現実には、五十歩百歩です。

 東京の行政当局がこうしたものを受け入れることは、必要悪として判断するのかもしれません。僕はその判断がのぞましいとはまるで思いません。しかし、現実論としてそうなっていく事は想定できます。

 関東でも比較的汚染が軽微な場所は強く反対の声もあげるべきとは思います。反対すべきです。       

 しかし、高濃度汚染の場所の場合、岩手や宮城のガレキを拒否する論理はむずかしいものがあります。都民はその岐路にあります。つまり、放射性物質があり続ける、まわり続ける環境の中で、あなたはいつまでいるのかという事です。

 僕が東京に居続けられないのではないかと思っているのは、そこに中心核があります。汚染の中で行き続ける選択はおかしいと僕は思います。このガレキ処理の話は、またあなたに判断を求める話なのです。

 

ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。

 三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp 

ブログのコメント欄で、他のブログやHPを紹介するものが多くなっていますが、リンク先に中身が問題のあるものや、商業利益に付随している場合が多く、困りはじめています。他の記述は反映しても構わないですが、そういうリンクがあると反映されにくいです。了解してください。

==========================================

木下黄太講演会 IN 群馬・玉村町

日時:10月23日(日)開場午後1時半 午後2時から4時すぎまで。  

場所:玉村町文化センター 視聴覚室 (定員82名)

  
http://www.tamamura-bunka.or.jp/

参加費:500円

申し込み:(1)お名前、(2)連絡先メールアドレス、(3)参 加人数を書いていただき、(4)
meglian2004@yahoo.co.jp へメールしてください。なお小さなお子様をお連れになる
予定の方は、その人数もお書きください。
なお会場は床なので敷物か座布団椅子などをご持参下さい。

参加費は中学生からは必要になります。

========================================
         

木下黄太講演会 IN 大阪

日時:10月14日(金)午後6時30分〜8時30分(開場6時 
場所:市民交流センターよどがわ 106会議室(定員100名。満席が間近です)
  
http://www.kashima-hra.com/map.html
参加費:500円
申し込み:(1)お名前、(2)連絡先メールアドレス、(3)参 加人数を書いていただき、
(4)rpp.kinki@gmail.com へメールしてください。なお小さなお子様をお連れになる予定の方は、その人数もお書きください(椅子を用意します)。参加費は中学生からは必要になります。


 

 

 

 ============================================

 10/15(土)の熊本、10/16(日)の福岡でも講演会をおこないます。お知らせ致します。

-----------------------------------------------------

★『木下黄太 講演会 IN 熊本』
________________________

■日時:10月15日(土)
■会場:熊本県青年会館(ユースピア熊本) 202号室(120名)
 熊本市水前寺3-17-15 2F
■開場13:00 開始13:30~15:30
■申し込み:
kyushu.kumamoto@hotmail.co.jp                                                               ※上記メールアドレスへ代表者名・参加人数をご連絡ください。
■参加費:600円(会場費・お子様無料)
■熊本県青年会館アクセス
http://www.ks-kaikan.com/access/access.html
※駐車場はござますが、当日は満車が予想されますので
公共機関または、近隣の駐車場のご利用をお願いいたします。
※JR水前寺駅隣に立体駐車場がございます→
http://parking-kyushu.jp/number/94178863


★『木下黄太 講演会 IN 福岡』
_________________________

■日時:10月16日(日)
■会場:春日クローバープラザ西棟1F クローバーホール(288名)
■開場:13:00 開始13:30~16:30
■申し込み:
http://kokucheese.com/event/index/18006/  

■参加費:500円(託児室あり一人 800円:保険込)

*混雑が予想されますので、ご来場の際は公共機関にてお越し下さいませ。
(会場はJR春日駅目の前。)
どうしてもお車にて来られる方は周辺駐車場をご使用下さい。
★クローバープラザ近隣駐車場のご案内→
http://www.cloverplaza.or.jp/parking1.pdf


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

木下黄太講演会 IN  京都

 日時:2011年10月28日(金) 午後1時~午後3時半
 場所:京都市下京区 ひとまち交流館・大会議室
http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
 定員:300名 (可能な方は事前に予約を。当日でもたぶん大丈夫ですが)
 料金:500円

 *小さなお子さま連れの方も、どなた様も是非お越し下さい。親子室もございます。

 主催:京都ママパパの会 
http://kodomo-kyoto.sakura.ne.jp/
 申し込み先:: kodomokyoto@gmail.com

 

 


最新の画像もっと見る

79 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
貴重な情報ありがとうございます (KONUMA )
2011-10-05 16:10:21
しばらく前からこのブログを読ませていただいています。
貴重な情報源だと思います。
日本在住の方はこのような危機感を抱いて当然と思います。
今私はフランスに住んでいますが、同じ原発大国の一員として、そしてなによりも同じ地球人として、とてもヒトゴトではありません。木下さんのようにノーマルな危機感覚を持っている方はこれからの日本には必要な人材です。どうかご自身の健康にまずお気をつけて下さい。これからも貴重な情報をお願いします。心から応援させていただきます。
返信する
Unknown (Unknown)
2011-10-05 16:14:12
ときどきおかしくなりそうになります。

ここに住み続けたくない、遠くに行きたい、と思うのに。子供をここにおいておきたくはないのに。
夫に今現在進行形の危険を認識してもらえません。避難がまだ実現しません。
今、毎日、夫にわかってもらうために、ネットをあちこちまわって、寝ぼけた夫にも危険を理解してもらえるような資料を探しています。
ここは東京西部。切羽詰った、というわけではないのかもしれないけれど。もっと切羽詰まった地域があるとは思うけど。
でも国がメディアが伝えてくれないことが本当に残念。私はいいけど、でもメディアを信じている人がいるんだから、責任もってほしいです。
だからネットで状況を調べるにつれて、私と夫の意識がどんどん大きくなっていく。
私は子供の昼寝の間に小さなパソコンの画面を見ながら、涙が出てきます。
チェルノブイリでの悲惨な状況だったり、福島の状況だったり、どうなってるかわからない国だったり、自分自身のうまく伝えられないもどかしさだったり、子供をまだ非難させられない怖さだったり、あまりにも平和に見える周りの日常だったり、。
そういうもの全部に。
少しでも子供を被曝から守ろうと、外遊びを砂遊びを減らして、食べるのもにも気をつけて。
なのに産地のわからない果物をお土産にかってきたり、「小雨だから大丈夫」って傘も持たずレインコートも着せず外に連れ出そうとしたり。
私がイライラしたら、「疲れてるんだよ、夕飯はお惣菜買ってこようか」とかっていう夫。早く目を覚ましてほしい。

ホント、おかしくなりそうです。

でもそうはいってられないので、今日もがんばります。愚痴でした。ごめんなさい
返信する
多分思い過ごしだと思いますが・・・ (新潟県民)
2011-10-05 17:49:03
地元紙のコラム欄で、また福島県の話題を取り上げておりました。放射能汚染への過剰な反応が福島の人たちを傷つけている、といった感じの内容でした。
それを読んで勘繰ってしまったのですが、まさか、福島をはじめとする被災地から出た物の受入れを拒否するのは非人道的、という風に県内世論を作り上げた上で、瓦礫の受入れを表明しようと考えているある人たちの意向を受けてキャンペーンを張っているのではないか?と。
新潟県は、今のところ瓦礫の受け入れは表明してはおりませんけど、予断を許しませんね。
返信する
瓦礫 (都内在住)
2011-10-05 18:04:48
瓦礫受け入れは東京が一番良いのかもしれません。都民ですが、そう思います。
5月、7月、8月と沖縄へいきました、西日本に安全な場所は必要です、私達、都民にとっても、逃げ場があるだけありがたいです。
西日本が汚染されてしまったら、西日本の野菜も食べられなくなってしまい、逃げ場もなくなってしまったら、海外へ行くしか選択肢がなくなります。
東京は大人でも厳しい場所になりつつあります…

返信する
暗い日本の未来 (tomo)
2011-10-05 18:07:01
東京が汚染されたら日本は終わり。
ってことはもう日本は終わりにどんどん近づくということ。

なんとかならないのかなぁ。

日本の未来。

あるのかな?

なんだか悲しくなってきました。
返信する
追加 (tomo)
2011-10-05 18:16:51
先程の追加です。

私個人的には東京に放射能汚染瓦礫を持って行くのは反対です。

だってそれは被ばくを拡大させてしまうから。

関西や九州の人を被ばくさせない為にというのと同じ気持ちです。

東京にはたくさんの子供達がいます。

東京がある程度汚染されているからといって東京にすべての瓦礫を処理させるという考えは危険だと思います。

東京の人をもっと被ばくさせていいと言っているようなものだからです。
返信する
瓦礫の不拡散 (ナナイ)
2011-10-05 18:30:27
私もガレキの拡散に反対です。
原則、その地域で処理すべきだと思います。
他の自治体にガレキを拡散する前に
現地に破砕場や焼却炉を
つくるという発想はないのでしょうか?
岩手・宮城の海岸地方数箇所に
放射能対策を施した焼却施設(あるんですよね?日本に)をつくることを環境省は考えないのでしょうか。
拡散しても大丈夫で
5回も放射能測定している安全なガレキなら
現地で処分してもOKですよね。
他の自治体への運搬費用も莫大です。
それなら、焼却炉新設を考えたらいかがでしょう。 環境にやさしい環境省さん。
返信する
瓦礫拡散断固反対! (なおんぼ)
2011-10-05 18:37:19
昨夜から一斉にマスコミによる瓦礫受け入れのための世論誘導・操作が始まりました。
どの局のキャスターもコメンテーターもしたり顔。みんな良い人ぶりたいんでしょう。

私はどの地域でも放射能汚染物質の分かち合いはすべきで無いと思いますが…。

さらに西日本はなんとしても受入を阻止して、比較的汚染度の低い食品を、東日本へ供給して欲しいと思います。
関東でも西日本の食材を選ぶ事がポイントになってきています。
西日本が総力を挙げて、東日本の食料を支えて欲しいと思います。できるはずです。

日本の国土と子孫を損なう、汚染物の分かち合いでは無く、より安全な食品と日本の未来を全国で支えあいたいと思います。

悪い物を拡散する事は、分かち合いとは言わないはずです。細野によって恐ろしいことが進められています。細野って一体何者?頭おかしいんじゃない?
返信する
瓦礫は美しい堤防に (マリア)
2011-10-05 18:45:47
現地の瓦礫は移動せず上手く集めてしっかりとコンクリートで固め
現地で美しい堤防にしたらどうでしょうか

下手に移動し持ち運べば現地の方々も危険です
日本人の技術力ならそれくらいのアイデアは出そうなもの
どうしても政府は日本全国にばらまき日本はもちろん世界中を汚染したい

もうこれは恐るべき国家的犯罪行為です。


海外にもこの非道を知らせなんとしても阻止しなければいけません。
返信する
日本を抹消せよ! (えいぼう)
2011-10-05 18:58:45
原発の対応を見ていると、深いところで何か大きな陰謀が動いているとしか思えないです
とても,まともな対応には思えないのです
「解っていてやっている」という感じが見えます
権力者たちは何をやらかそうとしているのだろうか?   それとも本当に、長い間のぬるま湯の中で脳みそがアンポンタンになってしまっているのだろうか?
もう、きずかない者たちに構わずに、きずいている者たちだけで、歩き始める時なのではないのだろうか
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。