ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

花を踏む

2017-02-03 04:21:49 | 







花を踏む こと悔やまずと いふ人よ     夢詩香






*昔から男は、セックスをすることだけを目的に女性を利用してきました。

女性に心があるなどとは思いたくなかった。なぜならそれだと、自分のしたことが悪いことになるからです。

女は馬鹿なのだ。花のように、踏んでも、別に悪いことにはならないと、思いたかった。そうでないと男が汚くなりすぎる。

だが、女性を裏切ったことのある男というのは、いつも目が凍り付いたように固まっています。常に呵責にあぶられている心が痛くて、そんな自分の心をないものにしたいとでも言うように、目が死んでいる。

馬鹿なことをした自分が痛い。いやな男になって、女性に嫌われるのが怖い。馬鹿な男が考えているのは、それくらいのものだ。

それで呵責に耐えられなくなると、馬鹿のなかに自分を捨てて、とんでもない馬鹿になってしまうのです。本気で女性を肉のように食うようになる。それを恥じることもできなくなる。嫌なことばかりをするようになり、ずるいことでたらふく金を儲けることにばかり更けるようになる。

そんなことでもなければ自分に耐えられないからです。

男は汚いものだ。悪いものだ。悪いことができなければ男ではない。

確かに男は悪いことも痛いくらいはできないといけないが、そればかりではとてつもなく嫌なものになる。実質、偉いことがとても大きくできる男でない限り、悪いことというのはやってはいけないのです。

まだ小さなうちは、まじめに良いことを積み重ねていった方がいい。

道端の小さな花だとて、踏まれるのは痛い。だが、花がそれで苦しいほど人間を責めないのは、踏まれたくらいでは滅びることはないからです。だが、女性というものは、一度傷つけてしまうと、そのまま死んでしまい、二度と帰ってきてくれなくなることがある。

心を踏みにじるようなことをしてはいけませんよ。悪いことをしたのなら、正直に謝り、償わなければなりません。いつまでも、男の権威をかさにきてごまかすことはできない。

女性に謝ることさえできないような馬鹿だから、男はここまで間違ったのです。







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