くれなゐの さうび散り果て 秋はゆき 寒風は吹く 灰色の空
*さびしそうな歌ですね。今現在、ツイッターでは、すぴかの締めの歌5首が続いていますが、これはそのうちのひとつです。
ツイッターでは、仲間が何かを思いつくたびに、いろんなことをやっているのです。
これを書いているのは11月11日です。ブログの原稿はだいたい一か月くらいずれがありますが、今、読者の皆さんにはとても冷たい逆風が吹いている。それを感じたすぴかが、一連の歌を詠みました。逃げてはならない難に飛び込んでいく人のための、心づけの歌とでも言いましょうか。ほかにはこんなのがありましたね。
かぞいろにもらひし糸をたよりつつうすき縁に頭をさげてゆく
辛抱をせねば生きてはゆけぬぞと親のをしへをもだしつつ聞く
馬鹿なことをして自分の人生を良い方向に回そうとしたが、それが一斉にばれて、実にまずいことになってしまった。もうこれまでと同じではいられない。生きていくなら、みんなに頭を下げていくことだと、親に教えられている。
親ならばこそ、言ってくれることを言ってくれるのです。実際、馬鹿にはこういう生き方しか選択肢はない。人様みなに頭を下げて、勉強させてもらいながら、小さい人間としてまっとうに生きていくしかないのです。
しかし、ずるで人生を得してきた人間には難しいでしょう。中にはとても高いステータスを得ていた人もいますから、そういう人は傲慢に人を馬鹿にしてきた。いきなり、こういう地味な人生に下りていくことができるかどうか。
今まで馬鹿にしていた人間に、頭を下げることができるかどうか。
できるできないは別として、やれねば、落ちる地獄は決まっているのです。
紅い薔薇は散り果てて、秋はすぎ、寒い風が吹いて来る、空は灰色だ。
要するに、愚か者の栄華の時代は終わり、冬の暗い時代がやってくる、という意味です。
そういうことになっている人はたくさんいるでしょう。
傲慢と馬鹿のツケを、これからすべて払っていかねばなりません。醜いプライドは捨て、人に頭を下げてゆきなさい。