行縢探検倶楽部

延岡市にある行縢山(むかばきやま)を気楽に楽しんでいる皆さんの情報交換の場ですのでお気軽に書き込みください

山本作兵衛の炭鉱画

2011-06-01 23:55:03 | Weblog

ユネスコの記憶遺産に登録された山本作兵衛の炭鉱記録画を見てきました。
自ら炭鉱夫として働いてきて筑豊炭田の記録を残した山本作兵衛の炭鉱画ですが、以前から有名でしたので何度か目にしていましたが今回3か所の
貯蔵画をまとめて見てきました。

まずは福岡県田川市の「石炭・歴史博物館」(入場料210円)ですがここにある山本作兵衛の絵画をユネスコに申請したそうです、
アンネの日記などと同じく日本では初めての記憶遺産への登録となりました。
数十点公開していますがほとんどがレプリカで原画は数点のみでした、ちょっとがっかりですが山本作兵衛氏の全体を知るにはここが一番いいと思います今回で2度目の訪問でした。


会場は撮影禁止ですので著作権違反にならない程度パンフレットの写真を載せておきます。

2か所目は飯塚市の歴史博物館です(入場料200円くらいだったかな?)、約20点の山本作兵衛氏の原画を公開しています、田川市のと違うのは原画故修正した跡がたくさん見られて生々しいことです。
厳しい炭鉱の仕事と男も女も裸で作業をしています、仕事が終われば共同浴場で男女混浴、「ぬりいぞ!」とか「あちいぞ!うべろ」とかにぎやかだったそうです。
絵とともにそうした状況のコメントを書き残しているのが山本作兵衛氏の作品の特徴であり納得しながら見ることができますが一枚見るのに見る+読むので時間がとてもかかってしまいます。

3か所目は直方市石炭記念館です(入場料100円)8点の山本作兵衛氏の原画を公開しています、
丁度新聞社の取材の方と居合わせることとなりこれらの作品も修正した跡がたくさん見られました、うっすらと見える修正画の筆跡を読んでみると
半鐘の合図を書き記しているのですがその合図のやり方を修正していました。但し書きの箇所を消しこんでおり内容が読み取れてなかなかリアルでした。
ここも2度目の訪問でしたが一度目は山本作兵衛氏の作品に気が付きませんでしたが今回の記憶遺産登録でしっかりとほこりを払って展示し直したとか?

なお、直方市石炭記念館では山本作兵衛氏の炭鉱画とともにさらに先輩格の井上為次郎氏、島津輝雄氏(明治時代らしい)の作品も展示されており一見の価値があります。
(作品展は6月末まで)
また山本作兵衛氏の作品以外にも炭鉱の歴史を知る展示物が多くありまた上記3か所では唯一記念館の方が説明してくださいました、私が一押しの場所です。

以上、福岡県田川市・飯塚市・直方市にある記念館の山本作兵衛の炭鉱画ですが3か所は近場ですので一日で回れます。
因みに筑豊とは筑前と豊前の炭鉱地を総称して作られた地名で麻生財閥や柳原白蓮(びゃくれん)で有名な夫の伊藤伝右衛門らが当時石炭産地としてつけた名称だそうです。

(yasu)


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