土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

久米田寺、雨模様の古刹情緒を期待したんですが……。

2017年11月21日 | 大阪の古寺巡り





(2017.11.18訪問)


雲行きは非常に怪しい、すでにポツリポツリきてます。「降るなら早よ降れ、その気が無いなら当分降るな」と独り言をブチブチ
言いながら、新大和路号は岸和田を目指しています。この町の古刹といえばやはり久米田寺、行基さんが造りも造ったり四十九院
の一つと伝わる古刹です。行基四十九の古代寺院は正確には諸説入り乱れ、四十九という数字には不確定要素が多くハッキリしな
いそうですが、古刹久米田寺は久米田池とともに1300年の歴史をこの地に間違いなく息づいているお寺なんです。今日はボクにと
って思い出深い久米田池を歩き、古刹久米田寺を訪ねてみたいと思います。





▼大門。久米田池を正面に臨み建てられています。
 上層の花頭窓が印象的ですネ。重層六脚門、入母屋造、本瓦葺、宝永三年(1706年)再建。       







            [ 久米田寺 ]
            ●山号 龍臥山 (りゅうがざん)
            ●院号 隆池院 (りゅうちいん)
            ●寺号 久米田寺 (くめだじ)
            ●宗派 高野山真言宗 (こうやさんしんごんしゅう)
            ●勅願 聖武天皇 (しょうむてんのう)
            ●開基 行基 (ぎょうき)
            ●開創 天平六年 (734年)
            ●本尊 釈迦如来坐像
            ▲拝観 境内自由 朱印300円 
            ▲時間 6:00~17:00
            ▲大阪府岸和田市池尻町久米田寺934 電話072-445-0261
            ▲JR阪和線「久米田駅」から 徒歩15分
             阪和道「岸和田和泉IC」から府道230号経由 5km10分





            ▼山門横に寺号石標。







久米田寺縁起
行基建立四十九院のひとつとして建立された久米田寺。奈良時代、干魃に苦しむ農民のために行基が十四年かけて灌漑用水久米田
池をつくり、その隣に池の管理改修を行う臥竜山隆池院を建てたのが始まりとされている。永禄五年(1562年)、三好義賢と畠山高
政との合戦で諸堂塔共焼失したが、江戸中期に再建。多宝塔、金堂や行基が自ら彫ったとされる千手観世音を安置する観音堂など
その姿を今に伝えている。





▼大門。







▼石盤に刻まれた境内ガイド。なかなかユニークですが、新しい多宝塔が刻まれていません。







            ▼金堂石標。







▼大門一直線正面に金堂、久米田寺の本堂です。
 本尊釈迦如来坐像、脇待に普賢菩薩、文殊菩薩立像。方三間、寄棟造、本瓦葺、一間向拝付、明和七年 (1770年) 再建。







▼隆池院と書かれた本堂扁額。松平定信筆と伝わるそうです。







            ▼堂内を格子窓から覗いてみましたが、本尊、脇侍は見えません。
             毎月20日、21日には開扉されるそうです。







▼本堂やや斜めから。







▼本堂寄せ棟屋根の瓦流れ。







▼大師堂。堂前には南無大師遍照金剛の題目が刻まれた石柱が建てられています。
 唯一開扉されていたお堂です。空海さんを中心に不動明王、毘沙門天を祀っています。
 






▼向拝に提灯がこれでもか。







▼大師堂扁額は御影堂と書かれたいます。







▼大師堂内陣の様子。前方天井に仏画が描かれているのに気付きませんでした。

         





▼鐘楼。

 





▼手水舎。







            ▼開山堂の石柱。







▼開山堂。方三間、宝形造、本瓦葺、文政五年 (1822年) 再建。行基さん像を安置。







            ▼開山堂内部。立派なお厨子が見えますが、
             行基さんの姿は見えません、お厨子の中かナ。







▼校倉造りの宝蔵。







▼観音堂。本尊千手観音菩薩。桁裄三間、梁間三間、入母屋造、本瓦葺、一間向拝付。







▼格子窓から覗いた観音堂内陣。このお堂も本尊は見えません。







▼観音堂をやや斜めから。







            ▼本尊名が刻されている聖天堂の石柱。







▼聖天堂。本尊大聖歓喜天。桁裄三間、梁間二間、本瓦葺、一間向拝付。







▼四国八十八ヶ所のそれぞれの本尊を祀ってる長屋堂。







▼境内唯一朱色が映えてる多宝塔。平成十五年(2003年) 再建。仏舎利二粒をお祀りしているそうです。 







▼複雑なリズム感を感じる上層の組み物。







            ▼多宝塔相輪。塔頂の宝珠や受花なかなか手が込んでるようですネ。







▼多宝塔。













▼靖霊殿参道。







▼境内西端に日清日露の戦没者を合祀したお堂靖霊殿。仏舎利二粒をお祀りしています。法隆寺夢殿を模したそうです。







▼靖霊殿扁額。







▼靖霊殿。







久米田寺には塔頭寺院が五カ院、取り敢えず各院の山門をご紹介。

▼明王院。







▼阿弥陀院。







▼華厳院。







▼五大院。







▼多門院。







▼境内大門から久米田池の遊歩堤が見えます。







行基さんが十四年を要してこの地に灌漑用の池を掘削し完成させた久米田池、この池の管理改修を行うために建てたのが久米田寺。
その久米田池の今は……、

▼池の水はなみなみとは云えません。







▼白鷺でしょうか、沢山飛来してます。








▼孤高の一羽。









▼御朱印です。







降りそで降らずに時々ポツリ、薄暗い一日の久米田寺巡りでした。
写真は総てマックロケ、さわりまくって思い切り明るくしましたので、空が全部スットビで、見るに耐えないお粗末写真ばかりで
恥ずかしいのですが、辛抱して見て頂けたら嬉しいです。

久米田寺これにて オ シ マ イ





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (よっちん)
2017-11-24 22:29:03
私のブログを訪ねていただき
どうもありがとうございます。

私は大阪府民ですが
こちらのお寺はまだ行ったことがありません。
なかなか立派なお寺さんですね。

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Unknown (hidepon)
2017-11-26 16:02:59
よっちんさん、こんにちは。
このお寺は何度か訪ねているんですが、
シーズンにより池の表情とお寺の表情が不思議にマッチしていい雰囲気です。
地元とは云え大阪にはまだまだ知らないお寺が多くあり訪ね甲斐があります。
コメントありがとうございます。
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