土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

神呪寺、甲山山麓に境内を構えています。

2018年06月25日 | 兵庫の古寺巡り





(2018.06.23訪問)


今日は午後から雨と天気予報が言ってました。我が家から近畿道に乗り、中国道に入った頃にはポツリポツリと少し早めの降り出し
です。雨模様のお寺巡り、今日は覚悟の上強行拝観決行。目的のお寺は久々兵庫のお寺、西宮山手の神呪寺と山越えして宝塚の清荒
神清澄寺を訪ねます。神功皇后の伝説で名高い甲山の山麓に境内を持つ神呪寺は、立派な門構えを持つお寺、背後の甲山の山容は優
しくて丸~いお山、強いオンナと優しいお山の取り合わせ、その山中にある神呪寺とはどんなお寺なのか津々の興味で甲山を目指し
ました。
話は変わりますが「神呪寺」読めました?





▼仁王門。重層門ですが楼門ではありません。3間1戸、入母屋造、本瓦葺。文化元年(1804年)建立。
 県道に分断された手前に門は建っています。







[ 神呪寺 ]
●山号 武庫山(むこうざん)
●寺号 神呪寺 (かんのうじ) 愛称甲山大師
●開基 真井御前(まないごぜん)
●創建 天長五年 (828年)
●宗派 真言宗御室派 (しんごんしゅうおむろは)
●本尊 如意輪観世音菩薩
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲拝観時間 9:00~17:00
▲兵庫県西宮市甲山町25-1 Tel.0798-72-1172
▲http://www.ne.jp/asahi/kabutoyama/kanno-ji/
▲阪急甲陽線「甲陽園駅」下車徒歩30分
 阪神西宮駅から阪急阪神バス「甲山大師前」下車目前





▼仁王門扁額。山号が書かれています。







神呪寺縁起。(新西国霊場から)
神呪寺は真言宗御室派仁和寺末寺である。甲山大師と親しまれ「西の高野」ともいわれ新西国33所第21番札所である。寺蔵の「神
呪寺縁起絵巻」によれば、弘法大師に帰依した淳和天皇第4妃、真井御前が、天長5年(828年)に開基したとされる。本尊は木造如意
輪観音坐像で、甲山山頂にあった桜の木を妃の身長に準じて刻んだ像として有名である。本尊は秘仏で毎年5月18日に開帳される。
新西国霊場客番の観心寺、大和室生寺の観音とともに日本三如意輪と称されている。





            ▼仁王門ですが控えているのは金剛力士ではありません。右に増長天。

                       




            ▼左に広目天が控えています。







▼道路際に山門に代わる石柱が両側に建つ参道口。後方の丸い山が甲山。
 前の道路は結構なクルマの量、ミギ見てヒダリ見てもう一度ミギを見て注意して渡りましょう。お寺の前でクルマに轢かれるとシ
 ャレになりません。







            ▼スマート寺号石柱。







            ▼一瞬お化け茸かと。3mはある石灯籠。







▼参道横に五輪塔や石塔が集められています。







▼さて参道です。石段です。







            ▼参道横にチョットした広場が。慈母観音がお立ちです。
             よく磨かれて輝いているでしょう、何で出来ているか判りますか?







▼慈悲に溢れる優しいお顔。黒い石像です。







▼回れ右、直れ、石仏が横一列に整列です。







▼参道に戻りましょう。もう少しで到着です。







▼早速一撞きさせて戴きました。いい音が下界へ響き渡るような気がします。     













▼手水舎。







▼境内はこんな感じ、主要堂宇が一列に並んでいます。







▼大師堂。桁行三間、入母屋造、桟瓦葺。







▼大師堂扁額。







▼外陣から中陣を越えて内陣格子の向こうにお大師さんが居られる筈です。







▼本堂です。桁裄3間、入母屋造、本瓦葺、1間向拝付。向拝屋根は唐破風で銅板葺。







▼本堂前面。

           





▼本堂扁額。日本三体 重要文化財 秘仏 如意輪融通観世音菩薩と書かれています。
 扁額に規定はないとは言え、ここまで書くと扁額ではなく扁額型案内板。シンプルに格調高い扁額に、して欲しいなァ。            

          





▼賽銭箱にこのユーモア、これはイイ。







▼本堂内陣。例によりご本尊は秘仏、奥のお厨子の中でしょう。







▼本堂。







▼不動堂。本尊不動明王坐像。

     





▼不動堂扁額。







▼不動堂内陣。須弥壇中央お厨子にご本尊不動明王がお坐りのはずです。







▼こんな相輪は初めて、不動堂の相輪は太刀で雲寄せの形をとっています。珍しい相輪ですネ。







▼観音堂(納骨堂)。方3間、宝形造、本瓦葺、1間向拝付。







▼観音堂扁額。







▼須弥壇に本尊聖観音立像が祀られています。







            ▼本尊聖観音立像。







▼本堂後方の高所に建つ多宝塔。いいですネ、塔姿の美しい多宝塔です。         













            ▼多宝塔相輪。テッペンは三重受け花に宝珠が乗っかっています。







▼境内奥に甲山登山口が。小雨の中、年配の方お一人登山決行。







▼放生池ではないと思いますが、道路脇の池に架かる太鼓橋。水鏡が実に綺麗ですが水は汚れています。







▼池の睡蓮。







▼太鼓橋。奥は弁天さんのようですが、橋は渡ることが出来ません。







▼孤高の睡蓮。







▼特別フロク 本堂前から雨に煙る西宮市街。







▼ご朱印です。「筆と朱印を貸してください、自分で書きますワ」と思わず言いかけました。




終始小雨の中の神呪寺参拝でした、これにて神呪寺 オ シ マ イ

神呪寺から清澄寺まで5キロほど、この程度の雨でお寺巡り止めるわけにはいきません。と言ったものの宝塚に着くや本格的に降っ
てきました。一旦清澄寺の駐車場に入りましたが、こりゃダメで~す。
当然大和路号は我が家へ向かったのは言うまでもありません。

総持寺、「鶴」じゃなくて「亀」の恩返しのお寺です。

2018年06月22日 | 大阪の古寺巡り





(2018.06.16訪問)


冥應寺の次は総持寺に向かいます。総持寺と言っても曹洞宗大本山総持寺と違いますヨ。こちら茨木市の総持寺は高野山真言宗のお
寺で、亀の恩返し説話と観音霊験で有名なお寺です。西国三十三カ所霊場の二十二番札所として大阪ではそれなりに著名な霊場を今
日はゆっくりと参拝させて戴くことにします。





▼亀に乗った寺号碑がこのお寺の縁起を語っています。







[ 総持寺 ]
●山号 補陀洛山(ふだらくさん)
●寺号 総持寺 (そうじじ)
●開基 藤原山蔭 (ふじわらやまかげ)
●創建 仁和二年 (886年)
●宗派 高野山真言宗
●本尊 千手千眼観世音菩薩
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲拝観時間 6:00~17:00
▲西国三十三カ所観音霊場第二十二番札所
▲大阪府茨木市総持寺1-6-1 Tel.072-622-3209
▲http://www.sojiji.or.jp/
▲阪急京都線「総持寺」駅下車 徒歩5分
 JR東海道線「総持寺」駅下車 徒歩4分





▼仁王門。3間1戸12脚、重層楼門、入母屋造、本瓦葺。初層左右に金剛力士像。







総持寺縁起。(総持寺パンフから抄出)
藤原山蔭の父高房は、任地に向かう途中に、漁師たちが大亀を捕らえているのを見て、漁師達に物を与え亀を逃がしてやりました。
藤原山蔭が幼き日、船から淀川に落水したとき、父高房が観音の縁日に助けた大亀に、山蔭の命が救われたことから、これに感謝し
父高房没後、山蔭が観音像を刻し祀ったのが総持寺縁起の起源だという事です。





▼実に豪快な仁王門です。

              





▼山号補陀洛山と書かれた扁額。







▼阿形金剛力士。像高 227.5cm。檜寄木造り、彩色、玉眼、鎌倉後期。
 彩色ムラムラのため、お顔と体躯の状態が判りにくいですネ。







▼吽形金剛力士。像高 226.7cm。檜寄木造り、彩色、玉眼、鎌倉後期。







▼本堂。本尊 千手千眼観世音菩薩(秘仏)。
 桁行7間、梁間5間、1間向拝付、入母屋造、本瓦葺。左側面に入堂階段があります。







▼本堂前面。







▼本堂お参りの人々。







▼本堂。







▼鐘楼。







▼金堂(薬師堂)。桁行3間、梁間4間、1間向拝付、寄棟造、本瓦葺。慶安2年(1649年)建立。







▼金堂前面。







▼金堂内陣。宮殿型厨子は建立当初のものだそうで、中央に本尊が祀られています。







▼本尊薬師如来坐像。像高55.5cm、木造、彩色、截金、玉眼。南北朝時代。脇持は日光月光菩薩。







▼大師堂。桁行三間、梁間四間、一間向拝付、入母屋造、銅板葺。
 小さいながらも複雑な屋根の構成をとり、二重破風で大屋根に千鳥破風、その前向拝は唐破風の体裁を取っています。
 扁額は弘法と書かれています。







▼大師堂内陣。中央に弘法大師、右に弥勒菩薩、左不動明王が祀られています。







▼本尊弘法大師空海像。壮年期の空海さん、一番の働き盛りのお顔をしてますネ。







▼きらびやかな花天井と豪華な黄金の天蓋で荘厳。







▼境内には数少ない紫陽花が丁度見頃。

             





            ▼青空に映える新しく造立された十三重石塔。

              





▼デッカイこの樹は楠か。







            ▼観音堂にジイちゃんバアちゃんが慕っているボケ封じ観音(晋悲観音)がお立ちです。







▼鎮守社。大黒天、弁財天、青面金剛の三神をお祀りしています。







▼宝蔵(経蔵)。我が国最小の木造校倉造。寛永20年(1643年)建立。







▼小さいながらもお庭と池が有ります。













▼亀島に亀の団体甲羅干し。亀が起源のこのお寺、大切に飼われているようです。







▼東門。この門を利用する方は余りいないようです。







▼ご朱印です。







このお寺、大阪の観音霊場札所四ヵ寺のうちの一つ、駅から近い街中寺は、結構な人出を見せています。広くはない境内ですが、多
くの堂宇がギッシリ並んでいます。なによりも各堂宇がオープンなのが嬉しいじゃありませんか。そんなところが人々に親しみを感
じさせているんでしょうネ。

これにて総持寺 オ シ マ イ

冥應寺、モダーンテンプルか。

2018年06月20日 | 大阪の古寺巡り






(2018.06.16訪問)


奈良県五條市に本拠を置く辯天宗総本山如意寺、今日訪ねたココ茨木市冥應寺はその如意寺の実践道場の意味を含めた第二の霊場と
云われているそうです。新興宗教と軽く言うつもりは有りませんが、一歩境内に入ると普通イメージする寺院イメージとは全く異な
り、イメージコンセプトの追求 (したかどうか判りませんが) 結果が伽藍デザインにも反映しているモダーンで新しいお寺のカタチ、
宗旨などボクには判りませんが、新宗教の面目は全国に広がる信者の数に表れているようです。





▼ナニこれ? お寺の本堂です。







[ 冥應寺 ]
●山号 飛龍山 (ひりゅうざん)
●寺号 冥應寺 (めいおうじ)
●開山 智辯 (ちべん)
●開創 昭和9年4月17日(1934年)
●創業 昭和29年(1954年)

●宗派 辯天宗 (べんてんしゅう)
●本尊 大辯才天女尊
▲大阪府茨木市西穂積町7-41 TEL.072-622-6861
▲拝観 9:00~118:00
▲JR京都線「茨木駅」から近鉄バス約15分「茨木弁天前」下車。
 名神高速道路「茨木IC」から、約5分。





冥應寺縁起。
昭和9年宗祖智辯尊女は本尊「大辯才天女尊」から天啓を享け昭和27年に教団を設立、昭和29年に奈良県五條市に総本山如意寺を落慶。
昭和39年大阪府茨木市に冥應寺を落慶。高校野球で知られる智辯学園と智辯学園和歌山校の母体は本宗である。





▼奥が参道口。手前に向かい左に行きますと広~い広場。

                     





▼広場兼駐車場。右に見える建物は本堂、左の塔水子供養塔。







▼階段上が本堂。







            ▼右石柱曰く、吉祥成就心安穏。







            ▼左石柱曰く、読めませ~ん。







▼手水舎。建物類のコンセプトを統一すると、手水舎もこうなるんですネ。







▼石段を上りきると前方に本堂。







▼手前に噴水花壇、中央に宗祖幼身像が坐っています。







▼宗祖智辯尊女。







▼これぞモダーン建築の本堂。







▼本堂内仏殿か祭殿か判りませんが、羅網瓔珞で飾られた豪華な荘厳。     













▼色々な羅網、これはもうアートです。







▼天井には宝相花。







▼右脇殿の荘厳。







▼左脇殿の荘厳。







▼お寺のシンボル桔梗と相輪。







▼本堂前からの景観。後方は北摂の山並み。







▼立派な信者会館、宿泊施設のようです。                    







            ▼冥應寺のシンボルタワー水子供養塔。                      







            ▼とてもお寺の施設とは思えません。塔高73m、昭和56年(1981年)完成。     













            ▼塔のテッペン、九重相輪に宝相花。                       







▼基壇には黄金の弁天さんが祀られています。                   







            ▼八手弁天像。八手の平には幼児の拝む姿を乗せています。             







▼弁天さんはこんなお顔。







▼地下がラウンド状に部屋が配され、水子供養室になっています。







            ▼水子供養塔、駆け上れ天への飛翔を願って手を合わせ冥應寺を辞しました。







▼ご朱印です。




モダーンテンプルという表現が正しいかどうか判りませんが、新しいお寺のカタチ、如何でしたでしょうか。
これにて辯天宗冥應寺 オ シ マ イ

大智寺、木津川泉大橋のたもとに建つ古刹です。

2018年06月15日 | 京都の古寺巡り





(2018.06.09訪問)


常念寺から次に向かいます。ナビガイドで目指すお寺の門前までは来たんですが、門前に駐車場有りませ〜ン。
街中の道が細~い、狭~い、道にもクルマ止められませ〜ン。グルリと廻っても近くに駐車場有りませ~ン。目指すお寺に行けませ〜ン。
目指すお寺は諦めて、そんな道を流しのタクシー気取りでクルクル走っていると有りました、駐車場付きお寺が。





            ▼門前の寺号石柱。







            [ 大智寺 ]
            ●山号 橋柱山 (きょうじゅうざん)
            ●寺号 大智寺 (だいちじ)
            ●開山 叡尊上人 (えいそんしょうにん)
            ●開基 慈真上人 (じしんしょうにん)
            ●開創 弘安年間 (1278年~1288年)

            ●宗派 真言律宗 (しんごんりっしゅう)
            ●本尊 文殊菩薩 (重文)
            ▲京都府木津川市木津雲村42-1 TEL.0774-72-2500
            ▲拝観 9:00~17:00
            ▲http://www.daichji.com/
            ▲JR大和路線「木津」駅下車、徒歩10分





大智寺縁起 (大智寺HPから抄出)
木津川泉大橋のそばに建つ当寺は、鎌倉時代かつて行基の架けたいわれる泉橋の橋柱をもって文殊菩薩像を刻み、西大寺慈真和尚を
開基として橋柱寺と称する一寺を建立された。其の後、寛文9年(1669年)本寂和尚によって再興し、寺名を橋柱山大智寺と改められ
た。当寺を一名橋柱寺と呼ぶのはこうした由来による。本堂、表門、鐘楼、庫裡、書院からなる当寺は、再興に際して東福門院和子
{後水尾天皇の皇后により費用が下賜された由来深き寺院である





▼大智寺縁起。







▼山門。

                    




▼山門扁額。







▼山門から見える本堂はスグ目の前。







▼鐘楼。







▼本堂に行く前にチョット左上を。







            ▼よく育ちましたネ、樹高20mはあるかナ、孤高の樹。







▼本堂。桁裄3間、梁間3間、入母屋造、本瓦葺、1間向拝付。
 完全密閉、中を窺うことは出来ず、本尊文殊さんには会えません。







▼本堂扁額。黄檗山萬福寺開山の隠元禅師の書。これはどうもレプリカのようです。







            ▼本尊文殊菩薩半跏像 (重文)。写真で見る限りでも美し~い完璧な文珠さんですネ。
             安倍の文殊さんには大きさで負けますが、しかし一度は拝見したい文殊さんです。
             像高65.2cm、寄木造、玉眼、快慶作と寺伝で伝わるそうですが、実のところ不詳。
             ★後で知ったんですが、前もって拝観予約をすれば、本尊文殊さんに会えるそうです。
             



            (写真は大智寺HPより)





            ▼十三重石塔。







            ▼宝篋印塔。







            ▼お地蔵さん。







            ▼チョット変わった石灯籠。







▼びわの木らしいです。







▼実がこれでもかとたくさん落ちてますがホンとに「びわ」かな?





?がついたところで大智寺 オ シ マ イ

大智寺は地域の檀家寺でごく小さなお寺ですが、時には街中のこんな小さなお寺にもビックリするような仏像が保存されています。
写真の文殊さんは重文指定をされている仏像で、もう一度訪ねて是非実物を拝見したいと思っています。
仏像ファンのみなさ〜ん、訪ねる時は予約電話をお忘れなく。

常念寺、石仏が素晴らしいお寺です。

2018年06月11日 | 京都の古寺巡り





(2018.06.09訪問)


木津川市の常念寺は、我が家からR163を東へ約40km、1時間足らずの距離にあります。今日は木津川市のお寺巡り、近くには岩船寺
や浄瑠璃寺があるお寺巡りに好適な町です。いくらか高台の境内から時に木津川の流れやJR関西線を通る列車を眺めながら境内を歩き
ます。と言ってもごく小さなお寺なんですが、このお寺には素晴らしい観音像そして釈迦とその隋神16神が建ち並ぶ情景は迫力満点と
聞きましたので、早速大和路号は常念寺に向かうのでありました。





▼山門手前見上げると本堂が。







            [ 常念寺 ]
            ●山号 多聞山 (たもんざん)
            ●寺号 常念寺 (じょうねんじ)
            ●開山 真盛上人 (しんぜいしょうにん)
            ●開基 盛憲上人 (せいけんしょうにん)
            ●開創 延徳4年 (1492年)

            ●宗派 天台真盛宗(てんだいしんせいしゅう)
            ●本尊 阿弥陀如来立像
            ▲京都府木津川市加茂町里小田22 TEL.0774-76-2324
            ▲拝観 境内自由
            ▲JR「加茂駅」から徒歩約9分
 
             JR「加茂駅」からコミュニティーバスで「南加茂台1丁目」下車、徒歩約6分





            ▼高さ1m位、少々遠慮気味に立つ寺号標。奥の石段が山門です。







       ▼常念寺縁起。







▼山門。                        







   





▼手水舎。







▼本堂。平成8年 (1996年)、6年がかりで竣工したそうです。桁裄5間、梁間5間、入母屋造、本瓦葺、1間向拝付。

      





▼堂内内陣の様子。







▼本尊阿弥陀三尊。中尊阿弥陀さんは室町時代作らしいですが、脇侍の2観音は現代仏師の作と聞きました。
 何よりも後ろの壁面を注視、西方阿弥陀浄土の世界を立体で表しています。堂内でのこんな表現は初めてだと思います。







            ▼本尊阿弥陀如来立像。像高約2m、双肩法衣を纏い、
             ややつり目気味に前方を注視するお顔は壮年期の風貌を思わせます。







▼本堂。







▼鐘楼、目下鋭意建造中。







▼舎利堂。







▼舎利堂扁額。







▼舎利堂内部は質素な設え。舎利器が中央に置かれ、手前に椅子が並べられ、静かに先祖供養を営むためのお堂でしょう。







▼石仏が整列。







▼向こうに見えるのは本堂の屋根。

 





▼境内から加茂の街並が望めます。







▼境内最高所に平和観音。境内を通して加茂の町を見下ろしています。







▼石垣には平和観音と。







▼観音特有の腰のひねりと、右手は垂下、左手に蓮の蕾を持つ姿が表現されてます。













▼優しいお顔ですネ。







▼平成12年(2000年)インドから招来し落慶。







▼平和観音の後ろに幅10m、高さ5mの半円壁に釈迦三尊を中心に16善神がレリーフで。







▼釈迦三尊。脇持右は獅子に乗る文殊菩薩、左は象に乗る普賢菩薩。







            ▼瞑想中の中尊お釈迦さん。                      







▼16善神。                         













▼絵師と彫師は別なんですネ。







▼一通り拝観終えて御朱印を頂きに庫裏へ、お声掛けしてもシーン、ご不在のようでした。







噂どおりの石像群にはナットクしましたヨ。平和観音以外16神は総てレリーフ、半彫りとは言えこの立体感が半端じゃありません。
手彫りなのか機械彫りなのかは定かではないんですが、石に細部にわたるまで丁寧な彫作業、よほどの腕達者の彫師の作だと思います。
レリーフ板の下に奥書がありそれによると下絵 江里康慧、彫刻 中国福建省 甫田公司とありました。日中合作の仏レリーフなんですネ。
江里さんが関わっている、素晴らしいはずです。

これにて常念寺 オ シ マ イ