土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

不動寺、不動明王は一人仁王立ち。

2018年10月18日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.10.13訪問)


不動寺ってどう行ったらいいのと善水寺の若い僧侶に聞くと「この道下ったらスグですわ」だったので早速GO!
なるほど確かにスグでした。道路沿い右手にささやかな駐車スペースらしき場所がありそこに駐車。お地蔵さんと観音さんが迎えて
くれます。このお寺小さな本堂だけ、しかし大岩石に刻まれた不動明王は輝いていましたヨ。





▼大岩石に刻まれた不動明王磨崖仏。







[ 不動寺 ]
●山号 岩根山 (いわねさん)
●寺号 不動寺 (ふどうじ)
●開山 弘法大師 (こうぼうだいし)
●開創 延暦年間(782~805)
●宗派 臨済宗妙心寺派
●本尊 石仏不動明王
▲拝観料 無料
▲拝観時間 自由
▲滋賀県湖南市岩根3480 Tel. 0748-72-0653
▲JR草津線 「甲西駅」 下車 バス 約15分 「岩根」下車、徒歩約10分
 名神竜王IC.から約9キロ





▼真っ先に目につくガイド板。ガイド板の宗派は黄檗宗、寺号石柱の宗派は臨済宗妙心寺派、どちらが現状なんでしょうか。







            ▼寺号石柱とお地蔵さん。







            ▼隣に観音菩薩。







▼すぐに石段です。













▼段数は僅かですが小々急、ソロリソロリ上ると懸け造りの本堂とお不動さんが彫られた大岩が目の前に。
 本堂は実にささやかな小堂です。







▼堂内は小さな須弥壇が設えられ、山号扁額が掛かり……、







▼須弥壇上に何故か鏡、そして奥に花頭窓が。







▼花頭窓の格子を通してお不動さんと対面出来る粋な配慮。になってますが写真ではお顔見えませんネ、写真がヘタですねん。







然らば懸け造りの本堂下から大岩の下まで行くとお不動さんが眼の上に、

▼下から見上げたお不動さん。







▼正面から撮れないのが辛いつらところ、このカットが精一杯。
 岩壁面に楕円の光背面を彫りくぼめ、中に不動明王を彫り出している。
 像高150cm、肘の幅77cm、顔28cm、顔幅30cm、鎌倉時代作。  



















▼仏師のサインか。かすかに文字の彫り込みが認められました。
 「建武元年(1334)三月七日、卜部左兵衛入道充乗造え」と書かれてるそうで、これがそうかどうかは判りません。
 卜部とは代々の不動寺住職の姓だそうです。







▼最後にお不動さんと石仏にごアイサツして不動寺オシマイ。






これほど岩壁面に接近して見ることの出来る磨崖仏は滅多にないので、たった一体とは云え正面から対面したかった思いが心残りの
不動寺でした。お寺は無住寺のようで、本堂内にもお寺説明パンフやガイド類など置かれていません。入口のガイド板がすべてでは
少々不満、などと云ったら、そんなこと自分で調べろと云われそうなんで今日はこれぐらいでナットクしておきましょうか。




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2 コメント

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満願 (新薬師寺大好き)
2018-10-20 21:54:39
おひさしぶりです。本日西国満願しました。滋賀の長命寺、観音正寺、宝厳寺に行ってきました。ちなみに私は手抜きをして途中まで車で行きました。
また西国には行くつもりです。
わからないことがあれば教えてください。
満願成就、素晴らしい! (hidepon)
2018-10-22 01:38:25
新薬師寺大好きさん、こんばんは。
西国三十三カ所、満願ですか、それはそれはおめでとうございます。
クルマで行くのは決して手抜きじゃないですヨ。
クルマで行こうと、電車で行こうと、歩いていこうと、
お参りをした事実にかわりはありません。
一度満願した方は、何度も回りたくなるらしいですネ。
ボクはまだ数カ所残っています。
気持ちだけは持ってるんですが、果たしていつになりますやら。

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