飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
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万葉アルバム(関東):茨城、つくばテクノパーク大穂 小筑波の

2011年09月22日 | 万葉アルバム(関東)

小筑波の 嶺(ね)ろに月立(つくた)し 間夜(あいだよ)は
さはだなりぬを また寝てむかも 
   =巻14-3395 作者未詳=


小筑波の、峰に新月が出るように、あの娘に月が立ち、しばらく会えない夜が続いたけれど、また(二人で)寝ることができるね。という意味。

「月立し」は、「月立ち」の東国訛り。新月が出る意で、「月経し」を懸ける。
「間夜」は逢う夜と逢う夜との間の夜。「さはだ」は、たくさん、いっぱい。
(新潮日本古典集成より)

万葉集に女性の月経を歌った歌があるとは驚き!

この万葉歌碑は茨城県つくば市のつくばテクノパーク大穂にある。
広い工業団地の中に万葉集20基、風土記の歌2基、古今和歌集3基、他に2基の、計27基の歌碑が点在している。
パーク内の一角に広い芝生の大久保公園があり、この歌碑はこの公園の片隅に建てられている。
参照:つくばテクノパーク大穂の歌碑群