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早稲田から雑司ヶ谷へ 文豪ゆかりの地

2016年01月27日 | 散歩
 夏目漱石の生誕と終焉の地である早稲田、漱石の墓がある雑司ヶ谷、漱石を軸に文豪ゆかりの地を散策した。

東西線「早稲田」下車。
ここから東方面に住宅街を坂をやや上っていくと、漱石公園がある。

<漱石公園>
 この場所には、明治40(1907)年から大正5(1916)年に、漱石が亡くなるまで9年間過ごした「漱石山房」があった。ここで漱石は、「三四郎」「それから」「こころ」といった代表作を執筆した。


漱石公園入口
明治の文豪・夏目漱石は、現在の喜久井町で生まれ、ここ早稲田南町でその生涯を終えた。


奥に見えるのが道草庵
漱石の関連資料やパネルを展示している


この地に漱石が亡くなるまで過ごした漱石山房があった
木曜の午後に漱石を囲み文学サロンが開かれていた。残念ながら、太平洋戦争で焼失した。


道草庵
左に見えるのは「猫塚」
漱石の没後、遺族が家で飼っていた犬、猫、小鳥の供養のために建てたそうだ。
立派な供養塔だが、これも太平洋戦争で焼失したあと、復元したもの。


道草庵内の展示品の一部
初版本の複製本が展示されていた。
狭い展示場だが、説明員の方が丁寧にいろいろ説明してくれ、漱石関係の小冊子を頂いた。


終焉の地であることを示すパネル


隣接する早稲田南町第3アパートの解体工事及び(仮称)「漱石山房」記念館の建設が進んでいた
夏目漱石生誕150周年にあたる平成29年に向けて建設が進んでいる。完成が楽しみだ。


記念館完成予想図
記念館内には書斎・客間・ベランダ式回廊などの一部が再現され、常設展はもちろん、企画展や講座などのイベントを開催し、漱石の文学を発信する拠点にするそうだ。また、漱石の著作を読みながらゆったり過ごせる図書館やカフェも設置されるとか。


漱石公園内の梅の木、花はほころび始めていた。

 夏目坂を下る。


夏目坂
夏目坂は父親が自分の姓名をつけて呼んでいたものが、いつしか人々の間にも広まり、「夏目坂」として定着したのだそうだ。


交差点のところに小倉屋酒店があり、その右脇に漱石生誕の地の碑が立ってゐる。
漱石は1915(大正4)年に発表した随筆「硝子戸の中」の19章を次のように書き始めている。
「私の旧宅は今私の住んでいる所から、四五町奥の馬場下という町にあった。(中略)それから坂を下りきった所に、間口の広い小倉屋という酒屋もあった。」
150年も前からあった古い酒屋なんだ!。


漱石誕生の地の碑
今は外食チェーン店になっているところが、漱石の誕生地。1867年の旧暦1月5日、漱石はこの地で生まれた。

 交差点の西側に穴八幡宮が鎮座しており、お参りに行く。

<穴八幡宮>
 こちらの神社は冬至の日から節分までの約2か月の期間限定で販売される御守が金運アップ・商売繁盛のご利益があると、噂になっている。


穴八幡宮


この御守、一陽来復御守を飾るようになってから、お金の巡りがよくなったという人が多くなったとのこと。ほんとかな!?
 「一陽来復」とは、「陰が極まって陽に転じること」すなわち、「凶事が去って吉事がめぐってくること」という意味だそうだ。


本殿

 このあと、交差点にある、おそばやさん「三朝庵」で昼食。
食後、早稲田大学に向う。


<早稲田大学>

 
大学構内、正面が大隈講堂


会津八一記念博物館


坪内博士記念演劇博物館


磨き抜かれた廊下


展示室のひとつ

 早稲田を後に、都電荒川線で「鬼子母神前」で下車。

<鬼子母神>
 安産・子育(こやす)の神様である鬼子母神をお祀りするお堂。入谷と市川を加えて(江戸三大鬼子母神)と呼ばれている。


参道入り口
参道にはケヤキ並木が広がる。


鬼子母堂
「鬼子母神」の「鬼」の表記は、第一画目の点がない字を用いている。これは、鬼子母神が釈尊に諭されて改心した結果、角が外れたためであるそうだ。

 ここから、歩いて雑司ヶ谷霊園へ向かう。

<雑司ヶ谷霊園>
 文豪が多く眠っている霊園。ジョン万次郎、小泉八雲、夏目漱石、島村抱月、竹久夢二、泉鏡花、東條英機、永井荷風、サトウハチロー、東郷青児、大川橋蔵など著名人の墓が多くある。


霊園で貰ったマップを手に、お目当ての墓所を探す。


夏目漱石の墓所
幼くして亡くなった三女と一緒に眠っている。
雑司ヶ谷霊園といえば小説「こころ」の中にも、重要な舞台として登場する。
  主人公の「私」が先生を訪ねると、先生は雑司が谷の墓地に友人の墓参りに行っていた。
  先生は毎月1回欠かすことなく雑司が谷墓地を訪れては、友人の墓に花を供えていた。・・・・


竹久夢二の墓所


泉鏡花の墓所


永井荷風の墓所

 荒川線「雑司ヶ谷」駅から帰路。「町田」経由で松戸へ。

夏目漱石の誕生地・終焉地そして墓所、そしてその周辺まで散策することができ、大変満足できた一日だった。
これからしばらくは文豪がらみの散策が続くことになるかも。
 

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