日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 23:13:10 | 居酒屋
「しづか」で腹も心も満たされて、一軒限りで切り上げるにも一向にやぶさかではないものの、本日は蛇足になるのも覚悟の上で二軒目へ飛び込みます。たとえていうなら、会津の「籠太」でたらふく飲み食いしても、「麦とろ」で最後に軽く一杯ひっかけたくなるようなものです。
松本で軽く一杯というと、最も好適だったのが「しづか」のすぐ隣の「よよぎ」でした。信州を中心に全国各地の選び抜かれた地酒が揃い、〆には手打ちの十割そばも控えて、飄々とした店主と語らいながら酒を呑むには最高だったのです。「だった」というのは、この店が残念ながら閉店してしまったからですorz
決して店が流行っていなかったわけではないため、何か他に事情があったのでしょう。それを聞くこともできないまま終わってしまったのは残念でしたが、ともかくこれにより松本は「守護神不在」の状況となりました。今回代役として白羽の矢を立てたのは、以前に一度だけ立ち寄った「BUN」です。

この店を訪ねたのは、列島が「自粛ムード」に支配された三年前でした。高遠でも早々と夜桜の中止が発表される中、唯一上田城址で夜桜があると聞きつけ、それを眺めてから松本に移動してきたときのことです。夜桜見物で時間を消費し、目当ての「山女や」に看板で振られたため、代わりの店を探し求めて右往左往した結果、中町通りにあるこの店に飛び込んだという顛末でした。
当時の印象としては、立派な蔵造りの建物を活かした店だったこと、生ビールがブラウマイスターだったこと、酒はアルミのちろりで供されたことなどです。要は店内の造りがよく、酒も充実しているということで、その上遅くまで空いているのですから、これらの点に関しては申し分のない店ということになります。しかしながら、若い店主が造った若い人向けの店といった雰囲気は、「よよぎ」「山女や」「しづか」などに一歩譲るものがあり、結局そのとき以来無沙汰をしていたわけです。もっとも、11時を過ぎると店の選択肢が極端に狭まるという松本の居酒屋事情を考えると、この店が遅くまで呑める貴重な一軒であるには違いありません。二軒目としての使い勝手を再検証するべく、今回久方ぶりに立ち寄った次第です。

食い飲み屋 BUN
0263-35-9897
1130AM-1430PM/1800PM-2400PM(金曜土曜 -100AM)日曜定休

善哉
新玉葱のサラダ
春野菜サクサク揚げ
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 21:25:00 | 居酒屋
このところ松本を訪ねるというと、「山女や」に行こうとしながら果たせず、代わりの店に飛び込むという展開が非常に多く、一昨年の秋、去年の早春お盆、それに今年の早春と、ことごとく同様の経過をたどりました。首尾よく入店できたのは、去年の花見のときだけです。そして今回、一年ぶりの再訪を期して乗り込むと、店内はとりつく島もない大盛況。今回も見事なまでの返り討ちと相成りましたorz
しかし、「山女や」に振られても松本にはこの店があります。前回に続いて「しづか」の暖簾をくぐりました。

しづか
松本市大手4-10-8
0263-32-0547
1200PM-2300PM(日祝日定休)

真澄
お通し(きんぴら)
野沢菜
竹の子木の芽和え
おでん二品
串焼き三品
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 21:14:24 | 甲信越
松本城へ着くや否や、一目散に場内へ駆け込み「夜桜会」を鑑賞。その後濠沿いを半周し、松本城の夜桜見物は実質30分ほどであっさり終了と相成りました。
到着が遅れて十分な時間をかけられなかったのもさることながら、松本城の桜がその程度のささやかさだということです。松本城でライトアップされる桜といえば、「夜桜会」で開放される有料区域、それに北と東の濠沿いと決まっており、ある程度時間をかけてもそれぞれ30分もあれば足ります。加えて今回は桜が大分散ってきており、城内の枝垂桜も、濠沿いのソメイヨシノも見頃を過ぎた感がありました。これなら明日は松本城に深入りせず、城山公園、アルプス公園といったところを中心に回った方がよいでしょう。
このように、いとも簡単に終わった松本城の夜桜でしたが、だからといってあのまま伊那か高遠に残ればよかったなどと考えているわけではありません。酒場で呑むという楽しみに関しては、松本の方が明らかに上です。高遠には明日ほぼ間違いなく舞い戻るだけに、今夜は夜桜見物を控えめにして、むしろ松本で呑むことを主題とした次第です。それでは後ほど呑み屋街でお会いしましょう…
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 20:22:01 | 甲信越
塩尻まで高速道に乗り、そこから山腹沿いの県道を快走して松本に着きました。風が止んだ代わりに気温はさらに下がって現在5度です。伊那より開花の早い松本で、むしろ気温が下がるとは思いませんでした。引き続き上着を着込んでの活動となります。
松本城では今頃「夜桜会」が開かれているでしょう。その「夜桜会」の終了時刻が九時なので、時間が大分押してきています。前置きはこの程度にして、まずは松本城へ向かいます。次は終了後にお会いしましょう…
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 19:15:47 | 甲信越
伊那での花見はこれにて一旦終了。あとは高速道を飛ばして松本に移動します。やや時間が押してきましたが、夜桜の終了時刻にはどうにか間に合いそうです、
ちなみに現在の気温は9度、しかし気温以上に寒いのは相変わらずで、伊那公園からは上着を羽織っています。そもそも上着を持って出たのは、宿にあぶれて車中泊を余儀なくされるといった万一の事態に備えたもので、活動中に上着が要るようになるとは全く想定していませんでした。松本も同じように寒いのでしょうか。
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 18:55:23 | 甲信越
伊那公園の次はもちろん春日城跡に立ち寄ります。コヒガンザクラがあらかた散り、ソメイヨシノが散り始めという状況は、伊那公園と全く同じです。しかし刮目するのは、舞い落ちた花びらで芝地と堀に雪が積もったようになっていることで、明るいうちはどんな光景だったのかと想像させられます。しかも見事なのは、これだけ花が散ったというのに、ソメイヨシノにまだ相当な花が残っていることです。桜一本一本の立派さにかけては、ここも伊那公園も大したものです。
三日前ここを訪ねたときは、時間が相当押してくる中、半ば「立ち寄った」という既成事実を作るがために、ごく短時間滞在したいうのが実態で、実質的には花見の体をなしていませんでした。しかし今夜は、辺りが次第に暗くなる中、夜桜の雰囲気を味わえたため、多少なりとも埋め合わせができたような気分です。ぼんぼりだけのささやかな夜桜だけに、撮影の対象というより、あくまで雰囲気を楽しむのが主ではありますが、撮るばかりが能ではないと最近気付いてきたのも事実です。そんな向きには高遠よりもこの場所の方が合っています。
結局今年は、夕日を浴びた南アルプスを、この公園から桜越しに眺めるという場面がついに訪れませんでした。これほどの名所だというのに、高遠という偉大なる聖地の影に隠れてしまうのがもったいないところではあります。来年こそは明るいうちに再訪したいものです。
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 17:41:49 | 甲信越
日没間際に伊那公園へ立ち寄るという展開は、見事なまでに三日前の再現です。そのときより多少明るい状況で改めて眺めると、コヒガンザクラは大分散り、ソメイヨシノは少し散りかけながらもまだ見頃。空は曇って日も傾き、全く絵にはならないものの、それぞれの色合いの違いを見分けられる時間に再訪できたのがせめてのも救いでした。
もっとも、このような状況でも絵になる光景が一つだけあります。三日前にも撮影した、斜面にせり出すエドヒガンの大木です。どんより曇った空であっても、多少の陰影さえあれば絵になってしまうのは、この木の立ち姿がそれだけ様になっているということでもあります。
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 16:29:52 | 甲信越
県道から広域農道に入ると現れるのが、三峰川の桜並木です。また同じ場所かというなかれ。三日前ここで眺めたおぼろげな夕空は、陰影のある曇り空に変わり、中央アルプスの残雪もはっきりと見分けられます。今までとは違うこの桜並木の佇まいを、また一つ知ることができました。
車を下りて驚いたのは、終始穏やかだった天候が一変し、13度とは思えないような冷たい風が吹き出したことです。暑がりの自分も、思わず長袖をもう一枚着込みました。今年は春先から一貫して暖かかっただけに、花見の最中にこれほど寒くなるとは予想外です。しかし、この強風に吹かれても、花がほとんど散らないのは大したものです。これが若さの力というものなのでしょうか。
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 16:08:57 | 甲信越
伊那へ向かっていつもの県道を行く途中、沿道に立つコヒガンザクラが目に止まって緊急停車。道端に石碑とともに立つ姿は、ごくありふれているようにも見えながら、一段下がったところに広がる田圃と、彼方に連なる中央アルプスとの取り合わせが秀逸です。時間に追われ切羽詰まった三日前には、こんな眺めに気付く余裕もありませんでした。
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 15:43:42 | 甲信越
駐車場に戻って高遠での花見はようやく終了です。相棒のフロントガラスに花びらが雪のように積もっています。高遠には固執しない、伊那に時間をかけるなどといっておきながら、去年をも上回る八時間の長時間滞在でした。これも好天に恵まれたおかげです。高遠に関する限り、三日前の積み残しは完全に一掃されました。
あとは時間の許す限り伊那市街の桜を訪ね歩き、暗くなり次第松本へ移動するという、昨年とおおむね同じ展開になりそうです。明日の夜桜で舞い戻る可能性が高いとはいえ、日中に滞在するのはおそらくこれが今季最後となるでしょう。また来年…
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 15:11:35 | B級グルメ
お昼も三日前の繰り返しです。「みすゞ食堂」で桜丼をいただきます。馬鹿の一つ覚えと言われても、なんだかんだでこれが一番美味しくて手っ取り早く、その上郷土色も楽しめるのです。

みすゞ食堂
伊那市高遠町西高遠1701
0265-94-2311
桜丼1050円
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 14:57:00 | 甲信越
鉾持神社、仙丈ヶ岳を見晴らす高台と、三日前に訪ねた場所をなぞって歩きます。そのときを明らかに超えるものが見られるわけでもないのに、潔く切り捨てられないのが悲しい性です。
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 14:09:47 | 甲信越
花見を一時中断し、高遠の町内を歩きます。コンクリートの古い吊橋が三峰川を渡り、そこから手前へ向かって緩い坂が続き、両側には古びた家屋が建ち並び、軒先に止まった燕が春を告げます。一日に全てを詰め込まなければならない三日前の状況では、こんな余裕は一切ありませんでした。二日間注ぎ込んだからこそのひとときです。
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 13:40:12 | 甲信越
復路は城址を通らず、川向こうを時計回りに市街へ向かって下ります。目当ては工場の一角にある枝垂桜の大木です。城址と高遠湖と薬師堂で時間を食い、またしてもこの桜は逆光になってしまいました。まあ、それだけ花見が忙しかったということなのですからよしとしましょう。
ちなみに、空には次第に薄雲が出始め、日差しも薄日程度になってきました。しかし、もともと曇りか雨だといわれていたのがここまで晴れたのですから、僥倖以外の何物でもありません。あとは雨さえ降らなければ御の字でしょう。
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花見の旅in信州 2014Part2

2014-04-19 12:32:11 | 甲信越
城址、町内と並んで再訪したかった場所の一つ、薬師堂の枝垂桜を訪ねます。薬師堂の傍に、樹齢数百年級の枝垂桜が立つのは読んで字のごとし。しかし一本桜ではなく、ひときわ高い一本を中心に何本かの枝垂桜が寄り集まって、あたかも一つの塊に見えるところは壮観です。しかもこの一角を中心に、枝垂桜とコヒガンザクラがいたるところに咲いて、ひなびた農村風景と調和しているところがよいのです。
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