いよいよ明日6日からNODA MAPの舞台「贋作・罪と罰」が始まります。
1995年以来の再演となる作品。
脚本・演出の野田秀樹さん自身は、原作のドストエフスキーの「罪と罰」を
刑事コロンボ風の推理小説として読んだそうで、舞台では原作の時代設定や
場所をかえて幕末(原作が書かれた頃)の日本の話として上演されます。
特に、今回の舞台と客席のレイアウトには初演時よりもさらに原作に近づけ
たいというはっきりとした意図が反映されているようです。
再演にあたり、野田さんが雑誌や新聞、TVのインタビュー等で語ったものの
中から印象に残ったところを私なりにかいつまんでみると・・・。
<再演することについて>
初演ではその年に起きた一連のオウム真理教事件と作品とをリンクして、ある
一面ばかりがクローズアップされることになってしまい、その点が残念だった。
今なら冷静に見てもらえるだろうと再演にいたった。
<この作品を書いた理由>
大学時代に学生運動の内ゲバによる殺人を目撃したことがきっかけ。
<今回の見どころ・メッセージなど>
正方形の舞台が中央にあって、観客がそれを挟んで観るような座席配置。
殺人事件がそこで起きて、観客が事件の一部始終を目撃することになる。
目撃するってどういうことなのか、芝居を観ながらいろんなことが考えられ
ると思う。別に1つの答があるとは思ってない。いっしょに観に行った人と
いろんな話がしやすい作品。
舞台をあまり観たことのない人に観に来てほしい。
シアターコクーンで1月29日まで上演した後、2月6日~18日は大阪の
シアターBRAVA!へ。
[出演] 野田秀樹 松たか子 古田新太 段田安則 宇梶剛士 美波 マギー
右近健一 小松和重 村岡希美 中村まこと 進藤健太郎
キャストは過去の野田さん作品に出演した人が多くてどの人も目が離せない
のですが、個人的にはNODA MAP初出演組と思われる、猫のホテルの(池乃
めだかさん似?で微妙にカッコイイ)中村まことさんを応援しようかな、と。
●野田秀樹さんのインタビュー
ぴあ
イープラス
読売新聞
●関連情報
シアターパーク
●TV放送決定(12/7追記 ※「シアターガイド」のメルマガより)
2006年3月にWOWOWで「贋作・罪と罰」の放送があるようです。
※同じく3月にNODA MAPの「走れメルス~少女の唇からはダイナマイト!」
「透明人間の蒸気」も再放送の予定。
贋作・罪と罰 □観劇メモ(1)(このブログ内の関連記事)
贋作・罪と罰 □観劇メモ(2)(このブログ内の関連記事)
贋作・罪と罰 □観劇メモ(3)(このブログ内の関連記事)
贋作・罪と罰 □観劇メモ(4)(このブログ内の関連記事)
贋作・罪と罰 □観劇メモ(5)(このブログ内の関連記事)