ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

「借り家歌会」・・(2018.02.15)

2018-02-16 23:27:38 | 短歌

「本」を通して「人」と出会う・・・まちライブラリー@大阪府立大学

久しぶりに「借り家」短歌会に。

ごまめ

くたびれた一日は夜コトコトとさらに弱火で煮込んで崩す

好きな歌

少年の心を持った人が好き大人であるという前提で
(佐藤真由美)
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タンジブル(新鋭短歌シリーズ・2)~鯨井可菜子

2018-02-14 05:04:03 | 本の少し
タンジブル 新鋭短歌シリーズ
クリエーター情報なし
書肆侃侃房

☆☆☆

タイトルの「タンジブル」とは、英単語のtangibleから、
さわられるものを、たしかなものを、という願いと意志をこめたものとか。

試されることの多くて冬の街 月よりうすいチョコレート噛む

無神経ずるい最低不誠実ゆびをなめたらにんげんの味

風吹かばいよいよ月は澄むばかり静かなる夜 鳴れよ携帯

彗星の近づきし日に朝食の皿を残して消えた恋人

恋人のように歩けば街路樹の落ち葉がぜんぶ裏返る道

うつ伏せの淡き夜明けにかなしみは六両編成で来たりて停まる

見切り品の漬物に手を伸ばす父 カゴに入れさせまいとする母

出勤を見送る母は玄関に猫を抱えて猫の手をふる

しのぶれど色に出にけるわたくしと飲む焼酎はおいしいですか

夏の朝かばんの底に二つ三つぜムクリップの散りて光れり

わたしたちを隔てる皿にさやさやとパルメジャ―ノの雪は降りつむ






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ウタノタネ~天野慶

2018-02-12 05:05:05 | 本の少し
ウタノタネ―だれでも歌人、どこでも短歌
クリエーター情報なし
ポプラ社

☆☆☆☆☆

〈ケータイ短歌〉歌人、天野慶さんによる、短歌入門の本。

おもしろい、

高校の時、最初につくつった短歌を「全国高校生詩のコンクルール」に応募
しようとしたら、「投稿料が2000円」高くて、やめて新聞の「歌壇」に応募。

すると、掲載されて、続けて送るとそれも掲載された・・・・その二つ

屋上に智恵子の青空思いおり薄ぼんやりと見える新宿

日溜りに置けばたちまち音立てて花咲くような手紙が欲しい

十七才の娘さんが、なんとも素敵な歌ですね・・・・。

その後、歌人として「短歌が好きで、楽しい」を伝えようと活動されています。


結構、波長の合う、歌人さんです。

気に入った歌をご紹介。

夕方は夕方用の地図がありキヨスクなどで売っております

12色クレパスで描く風景はきみの帽子と空だけが青

真夜中に雨が降り出すこの音をどこかの誰かと共有してる

ヒマワリは夏しか知らない花だから光も熱もこぼさずに咲け

パレットにあるだけの絵の具を出してみてなにも描かないような休日

約束はやぶっていいよ 指切りがただしたかっただけなんだから

夕立にふたりは歩く一本のビニール傘を固く握って

平凡な生活だけど喜びと笑みの消えない暮しにしよう

10個入りのパック卵をもてあまし誰かと一緒に暮らしたい夜


追加・・・・最後に、短歌で遊ぼうと、短歌のリズムを使ったゲームを紹介
されているので、わたしの、覚え書きとして、書いておきます。

【付け句遊び】
短歌の上句(または下句)を決まったフレーズにして、反対の句を自由に作る

【付け合い。一句連歌】歌の上句と下句を別々の人が作る

【付け合い・鎖連歌】上句と下句を交互に作って連ねてゆく

【折り句】句のはじめにくる文字を決めて作る

【三題噺】短歌のなかに入れる単語を3つ決めて作る

【回文短歌】上から読んでも下から読んでも歌を作る

【歌合せ】2つのチームに分かれて短歌で勝負する

【吟行】野外へ出かけて短歌を作る

【とりかえっこ短歌カード】短歌のトレーディングカードゲーム

まずは、まともに詠める歌をつくらなければ・・・・でおます。

ああ、この本「まちライブラリー」で借りた本。

是非、買って手元に置いておきたいものです。











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岡町・南天の会~(2018,02,11)

2018-02-11 18:18:18 | 南天(こごろう)の会

岡町・南天の会~(2018,02,11)

凄いです。

自主落語会なのに、昼夜公演。
三時からの通例の公演が満席で急遽、夜の部を開催。
南天さん人気、凄いですね。

私はもちろん、終演後の食事も楽しみなので、三時の会に・・・・。



岡町・南天の会~(2018,02,11)
2018年2月11日(日)午後3:00
豊中市伝統芸能会館

一、桂優々・・・・・・・・・・「四人癖」
二、桂南天・・・・・・・・・・「元犬」
三、桂歌之助・・・・・・・・「しびんの花活け」
四、桂南天・・・・・・・・・・「口入屋」
三味線・・・・佐々木千華
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あそこ(新鋭短歌シリーズ・11)~望月裕二郎

2018-02-08 05:05:05 | 本の少し
あそこ (新鋭短歌シリーズ11)
クリエーター情報なし
書肆侃侃房

☆☆☆

何とも人騒がせな、本の題。

本の写真が欲しくて題で検索すると、いかがわしい本が羅列。
仕方がないので作者で検索するとようやく、辿りつく。

あとがきでも、東直子さんがタイトルを告げられた時、それで良いのか
他に候補はないのかと、進言されたらしいが・・・・強い意思のもと、タイトルに。

全体通じて、非常に実験的だし、今の私の理解度では解り難い。

真ん中あたりで、好きな歌がかたまっていたのですが、
「31音日記」と題して、「1日31音を厳守する」「57577の韻律は意識しない」
「その日あった『現実』を語る」というルールのもとに歌われたものだと。

その、『現実』を語るというのが、短歌小学生の私には解り易かったようです。

そこで、気になった歌を・・・・・

ドーナツをそれとして齧れば齧り始めた場所で齧り終わる

穴があれば入りたいというその口は (おことばですが) 穴じゃないのか

これまでに (これってどれだよ) わたくしがみてきたものの半分ていど

この世からどっこいしょってたちあがるなにもかけ声はそれでなくても

メール一通送るエレルギーで他に何ができたかを考える。 (10月1日)

車内で読んでいた本を手に持ったまま乗り換えをしてまた読んだ。 (10月3日)

夕焼けが丸井を赤く染めているさっきまで太陽だったのに

吉野家の向かいの客が食べ終わりほぼ同じ客がその席に着く

言葉より大事なものがあると云う君は股間を隠して生きる


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上方落語史観~高島幸次

2018-02-06 05:04:03 | 本の少し
上方落語史観
クリエーター情報なし
140B

☆☆☆

落語の愉しさを、それも馴染みのある上方落語で語られる。

四つの章に分かれており、
一、とにかく落語を聞いてみよう
二、隔世の感を禁じえない
三、事実は落語より奇なり
四、そのように考えましたか

歴史書なのか、落語の説明本、時代の考証なのか、深い様な浅い様な
不思議なご本でおます。

落語の世界、その当時の時代検証か・・・・。

まあ、漠然と理解しているような落語の世界・・・・。
新たな発見、目からうろこ状態は、皆無ですが。

最後に、桂春之輔×名越康文×高島幸次、ご三方の鼎談が。

そこで気になった言葉、
内弟子明けて独立できると、他の一門も含めてどこの師匠にも
稽古はお願いしてOKがでればつけて貰えると・・
そこで、春団治師匠が常々言っておられた言葉に、

「落語家は、悪い奴になってはいけないと。人間が穢れて、汚くなったら、芸も汚くなる。」
名言ですな、落語家さんの好き嫌い、好みは、最後はこんなところにありそうですな。
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第13回久米田とんとん亭

2018-02-04 21:21:21 | 久米田とんとん亭

第13回久米田とんとん亭



久しぶりの、とんとん亭。

地元の落語会、銀瓶さんの「質屋蔵」、良かったですな。

銀瓶さんの「たちきり」「宿屋仇」「百年目」「帯久」などの大ネタ、
すべて、ここの「久米田とんとん亭」で聴かせて貰いました‼️
地域寄席でこの充実感、嬉しいですな。

一,笑福亭乾瓶・・・・・・「子ほめ」

当初三名の会とのお知らせだったのですが、
主催者のとんとん亭のご主人の挨拶で、「本日は四名の方に・・・・・」
あれっ、一名増えてるやん、鶴瓶門下に入門されて、まだ一年二カ月の
乾瓶さんの登場。

しっかり、してますな、声もはっきり大きくて、一番凄いのは
会が始まってからも続々入ってくるお客さん、それも地域の方、
大きな声で「お久しぶり、スリッパがあるのないの」、
高座で喋っているなんぞお構いなし・・・・そのなかで、堂々の高座。

気にしながらも、とちる事もなく、噺を進める。
芸人の根性、座ってますな・・・・・頼もしい、乾瓶さんとの初出会いでおました。


二、桂弥太郎・・・・・・・・・「転失気」

こちらは、9年目の、弥太郎さん。

さすが、年季の違いですな、笑いもしっかりと、噺は「転失気」。

最近聴いた「播州巡り」では、大感心したのですが・・・。

元々は知ったかぶりする和尚さんの話ですが、
小僧の珍念さんの無邪気さといたづらっぽさが出たら更に楽しいのに、

10年選手ともなると、聞く方も贅沢に、なりますな。


三、笑福亭由瓶・・・・・・・「じゅうじゅう亭弁当」

珍しく、新作でありながら、二回目の出会い、「じゅうじゅう亭弁当」

最初に、新大阪から京都まで新幹線で14分と言ってしまってるので、
道中の盛りだくさんに・・・もう着くやんと、矛盾がいっぱい。

相手のミスに乗じて喚き散す、クレイマーもどきのお話。

笑いと気分の悪さは、紙一重ですな。


四、笑福亭銀瓶・・・・・・・「質屋蔵」

よろしいな、銀瓶さん。

「質屋蔵」、私勘違いしていて、聴いてたのは「質屋芝居」。

旦那が、質草の品には、それぞれの想いが込められているというくだり。
この辺りの、旦那の語り、銀瓶さんの真骨頂でおますな・・・・。

まあ、質屋さんって大いに庶民に利口に利用されてたんですな。


「たちきり」「帯久」「胴乱の幸助」「宿屋仇」「百年目」、
この大ネタ、すべてこの「久米田とんとん亭」で聴かせて貰いました。

ネタおろしされた直後とは聞いてますが、どれもどれも、素晴らしいでき。

落語の真髄に触れることができる、久米田の方は幸せ者でおますな。


第13回久米田とんとん亭
2018年2月4日(日)17:30開演
大町町会館


一,笑福亭乾瓶・・・・・・「子ほめ」
二、桂弥太郎・・・・・・・・・「転失気」
三、笑福亭由瓶・・・・・・・「じゅうじゅう亭弁当」
仲入り
四、笑福亭銀瓶・・・・・・・「質屋蔵」
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おさがしの本は~門井慶喜

2018-02-01 03:05:07 | 本の少し
おさがしの本は (光文社文庫)
クリエーター情報なし
光文社

☆☆☆☆

作者の門井慶喜さんが今回の第158回直木賞、受賞。

受賞作の「銀河鉄道の父」を読むのも、ミーハー過ぎると、
一昨年の咲くやこの花賞受賞式に参加、初めて門井さんを知り
直ぐに読んだのが「家康、江戸を建てる」でおもしろかったのですぐさま買い、
しかし読まずに置いてあったのが、この本「おさがしの本」。

早速読みましたが・・・・・早く読むべきだったと、後悔。


物語は、地方の市立図書館のレファレンス・カウンターの職員。
お困りの本をお探ししましょうと、コンシェルジュみたいなお仕事。

そこで起こる、色んな事件、事件といっても本にまつわる問題ばかり。

解決の糸口、理知的なすすめ方は、名刑事コロンボを思い出させる。
北村薫の女子大生と落語家円紫さんが解き明かすシリーズでは、5冊も6冊も
書けるのに、門井さん、連作短編集としてこの一冊に濃縮に展開。

おもしろい、ワクワクして、最後は、主人公を応援してしまう。

本好きにも、ミステリ―好きにも、ウケルこと間違いなし・・・・。

ああ、「銀河鉄道の父」、読みたくなってしまいましたな。


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街角の歌~黒瀬珂瀾

2018-01-30 05:43:21 | 本の少し
街角の歌 (365日短歌入門シリーズ)
クリエーター情報なし
ふらんす堂

☆☆☆

365日短歌入門シリーズ①として、黒瀬珂瀾さんが選者として、
毎日1首、365首を選んで掲載。

大正、昭和、平成、と、私にとっては馴染みのない無い文語体の短歌も。

どうしても、今風というか平成の歌に目がいってしまう。



好きなのは

どちらにもほんとのことは言えないでマツモトキヨシで口紅を買う (岡崎裕美子)

それぞれの家庭のルールかさなりて市営住宅B棟あかるし (後藤由紀恵)

駅前でティッシュを配る人にまた御辞儀をしたよそのシステムに (中澤 系)

〈動く歩道〉で運ばれて行く地下通路すみやかにわれら老いて明日へ (小島ゆかり)

人生は回転寿司のめぐりあひ玉にならんでまた蛸が来る (岩田 正)

西口も東口もなき宮崎駅人ことごとく一方に出づ (伊藤一彦)
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食卓一期一会~長田弘

2018-01-25 04:04:04 | 本の少し
食卓一期一会 (ハルキ文庫)
クリエーター情報なし
角川春樹事務所

☆☆☆☆☆

今一番興味のある「言葉」と「料理」がコラボ。

詩人が語る、料理本。

「言葉」の豊かさに、驚く。

1939年生まれ、御年79才・・・
この本の初出は1987年、30年前だが、今書かれたぐらい、新鮮。

あとがきにも書いておられるが、食卓は、一期一会を共にする場。

料理に大切なのは、今、ここという時間。新鮮な現在をよく活かして食卓にのせる。
言葉も同じように、新鮮な“旬”日々共に暮らす。

言葉と料理は、いつも一緒。

料理は人間の言葉、そして言葉は人間の食べ物。

短歌づくりの参考に、
本棚に入れるのではなく、傍に置いて置きたい本でおます。


それと、他の長田弘さんの本、読みたいですな。

とりあえず、ハルキ文庫「長田弘詩集」あたりから読まなければでおます。
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第3回船場盛進亭・落語会

2018-01-24 20:20:20 | 落語

第3回船場盛進亭・落語会

今日は、仕事関係の方にお誘いをうけて、近くの落語会に・・・・。


本業は捺染屋さん、プリント屋さんです。
普段は、ショールーム、商談室に使われているんで、
一部吹き抜けになって、お洒落な構造です。

今回で、三回目。ゲストは露の吉次さん。

一、桂文昇・・・・・・・・・・・「動物園」

30人分ぐらいの椅子が用意されていて、
前の方は丸椅子で、シンドそうなので、一番後ろのソファ―席へ。

文昇さん、年末にあったご自分の引っ越しの話を・・・マクラに。

噺は動物園、最初は前が観とおし良かったのですが、
途中から大柄の男性が入って来られて、まるっきり見えない状態。

それでいて、動物園、仕草も大事な噺だけに、ラジオを聴いているような、
虎の皮を着るとこだけ、ひざ立ちでようやく見えましたが・・・・。

サゲの最後のライオンは、「アルバイトや」ではなく「園長や」でおました。

二、露の吉次・・・・・・・・・「紙入れ」

10年前の阿弥陀池落語会以来か、イメージ変わりましたな。
茶髪のかっこよい兄ちゃんが、ただのおっさんに・・・。

噺は「紙入れ」これも、女将さんの女らしい仕草も、キモ。

坐っているのが三人掛けのソファー、身内ならいざ知らず、
まっるきりの他人さんなので、身を寄せる事もできず、チラチラと
隙間からの高座・・・・・。


サゲは「たとえその紙入れが見付かったところで、自分の留守に嫁は
ん寝取られるよぉな男や……そこまで気が付かへんわ。」でしたが、

コワイ、サゲに「そんな、自分の留守に嫁はん寝取られる様な男の顔みたいわ・・・」

自分を指差し「お前の、目の前に居てるで・・・・・・・・」
・・・・・・・ああ。怖ぁ。


三、桂文昇・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

四郎吉の活躍、「佐々木裁き」、これは音声中心でも充分愉しめましたで。

淡々と進む情景、筋立てといい文昇さんのあっさりめとの相性もよさげな噺。

「天王寺詣り」なんぞ聞いてみたいですな。

この落語会、年に三回ぐらいのペースで開催予定とか。



第3回船場盛進亭・落語会
2018年Ⅰ月24日(水)午後6:30開演
船場盛進堂1階

一、桂文昇・・・・・・・・・・・「動物園」
二、露の吉次・・・・・・・・・「紙入れ」
三、桂文昇・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」


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誰がアパレルを殺すのか~杉原淳一・染原睦美

2018-01-23 05:05:05 | 本の少し
誰がアパレルを殺すのか
クリエーター情報なし
日経BP社

☆☆☆

昨年の初夏あたりに、出版されて直ぐに会社で回ってきて読んだ様な、
今回、年末に新たに仕事の見直しと思って買った本。

仕事に関することなので、あまり詳しく書きたくはないのですが・・・・。

一つだけ、短く語るとすれば・・・・

「自社でモノづくりをしていないのに、どうやってお客さんに
『自社ブランド』を売るのか」 同質化から脱却するにはモノつくりしかない。

岐路にきている、アパレル業界ですな。
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歌集 NEXTONE ~川田一路

2018-01-20 21:10:44 | 本の少し
Next one―歌集 (塔21世紀叢書)
クリエーター情報なし
角川書店

☆☆☆

この本も、「まちライブラリー」で借りてきた本。

急ぎながらも、ようやく読み終える。

気になった歌には付箋をはっていったのだが、
不思議なことに、本の前半部分にかたまっているのはなぜ。

創った時期によって、やはり作風が変わるのか・・・・。

例によって、

あたたかい哀しいけれどあたたかい頬をつたって雪とけてゆく

通るたび曲ってみたき道があり曲ることことなく十年が過ぐ

のど飴を左右の頬にほおばりてとけきるまでを歩めば駅だ

黒よってに色の違いが値打どす跪座のままなる染屋の女将

頭からシャワーを浴びる一瞬は八分音符が音なく浮かぶ

空き缶は乗客よりも敏感にカーブに気づき床を転がる

あちこちへ出張をせし思い出は古書店めぐり店主との対話

また雪がちらつきはじめ「はいおまたせ」坦々麺が眼鏡くもらす

研かれたる鋏がはなつ鋭き音に松の小枝の雪おちてくる

死んでなお話したくなる秘めごとがまたひとつふえ仰ぐ青空

「ラ・ボエーム」のアリア聴きつつひとりいる書斎に青き薔薇を咲かせて

チャプリンの最高作はいつだって「NEXT ONE」 「NEXT ONE」
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つむじ風ここにあります ~木下龍也

2018-01-16 04:05:06 | 本の少し
つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ1)
クリエーター情報なし
書肆侃侃房

☆☆☆☆

短歌の歌集って、選ぶのがなかなか難しい。

偶然、ひとつの歌にひっかかって、他の歌も知りたくて歌集を買う場合、
本屋にあれば、パラパラとページをめっくて吟味することも出来るのですが、
ネットで申し込むとなれば、正直当たりはずれもありますな。

この本は、「まちライブラリー @大阪府立大学」で見つけて借りた本。

短歌の本も充実していたので、しばらくはここで借りて、
手元に置いておきたいのがでれば、買おうと思っております。

この、木下龍也さん、繊細でありながらネガティブではなく、
どこかほのぼのとしたユーモアさえ感じる。

普段着の言葉なのに、ぼんやりとした中に、優しさの主人公が現れる、
こんな歌が詠みたい・・・・憧れる、そんな歌集です。


例によって、お気に入りの歌を・・・・・

裏側に張りついているヨーグルト舐めとるときはいつもひとりだ

つむじ風、ここにあります 菓子パンの袋がそっと教えてくれる

レジ袋いりませんってつぶやいて今日の役目を終えた声帯

細々と暮らしたいからばあさんや大きな桃は捨ててきなさい

返り血で濡れることなどない雲とリネンのシャツは白を選んだ

「千円になります」と言い千円になってしまったレジ係員

「えっ?」ていうあなたの癖がかわいくて小さな声で話しかけてる

スヌーピーみたいな顔しやがって愛されたって知らないからな

愛してる。 手をつなぎたい。 キスしたい。 抱きたい。 (ごめん、ひとつだけ嘘)


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いずみ寄席2018~桂米朝一門会

2018-01-14 22:26:01 | 和泉ワンコイン&いずみ寄席

いずみ寄席2018~桂米朝一門会

今日は、地元の和泉市での落語会。
初笑いに、嫁さんと「いずみ寄席2018・米朝一門会」へ。


弥生の風ホールがある、和泉シティプラザ


天井に、映しだされた、和泉シティプラザ・弥生の風ホールの文字。


一、桂団治郎・・・・・・・・・「狸の賽」

いつものごとく、お疲れモードで座れば、ウトウト。

「するとお前かいな、昼間の狸は・・・・・・・・」
ああ、「狸賽」やと思いきや、筋立てや台詞もすべて知っているだけに
聞いているのか寝ているのか、夢と現実の境で・・・・・いつの間にやら、サゲに。

二、月亭八光・・・・・・・・・「初天神」


八光さんからは、お目々、パッチリ、
さすがに、マクラは自然トークで手慣れたモン。

噺は、「初天神」、落語の力、噺の力、って凄いもんですな。

あとは、そこは推して知るべしで・・・・・おまんな。

三、桂吉弥・・・・・・・・・・・「七段目」

いつものごとく、真室川音頭の出囃子で登場。
真室川町の親善大使もされているとのこと。

噺は「七段目」、十年前に確か一度吉弥さんで聴いた記憶が・・・。

一力の茶屋というか、歌舞伎のパロディといいながら、
華やかさが、欲しいですな・・・10年経った今、吉弥さんへの期待が膨らむだけに、
・・・・・・・。

体重オーバーか、どこかキレのない「七段目」でおましたな。



四、桂千朝・・・・・・・・・・・「替り目」

良かったですな。

独特の語り口ですが、千朝節は私は大好き、はまりますな。

うどん屋とのやりとりも、嫁さんが帰ってきてうどん屋を呼び、
「いま時分行たら、ちょうど銚子のお替わりでございます」と最後まできっちりと。

ここまで、演じて、初めて「替り目」ですものね。

価値ある、価値ある一席でおました。

五、桂塩鯛・・・・・・・・・・・「妻の旅行」

塩鯛さんの三枝さん作品、よろしいな。

「鯛」「宿題」そして今回の「妻の旅行」、三枝さんの匂い残しながら、
等身大で自然体、よろしおますな。

骨太と繊細さを持ち備えた、塩鯛さんの落語、
上手さとおもしろさが。ほど良くブレンドされてますで。


六、桂南光・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」

大トリが演じる軽めの噺って、粋ですな。

力が入っているような入っていないような、飄々とした感じ。

南光さんで、大好きなネタは「小言幸兵衛」ですが、
今日の様に「青菜」とか「始末の極意」などの軽めの噺是非聴いてみたいですな


今年最初の落語会、大いに愉しませてもらいましたで。




いずみ寄席2018~桂米朝一門会
2018年1月14日(日)午後2:00開演
和泉シティプラザ・弥生の風ホール


一、桂団治郎・・・・・・・・・「狸の賽」
二、月亭八光・・・・・・・・・「初天神」
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・「七段目」
四、桂千朝・・・・・・・・・・・「替り目」
仲入り
五、桂塩鯛・・・・・・・・・・・「妻の旅行」
六、桂南光・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」


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