ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

めいっこ燃ゆ

2017-05-01 11:11:25 | 外出&食い意地
めいっこ、兄の長女あすか(←仮名です)は高校3年生。
吹奏楽部に入っています。

3月末、部が年1回主催する定期演奏会に、
京都駅で母と待ち合わせて行ってきました。

会場はびわ湖ホールの大ホールだから大がかりです。

新2年生、新3年生だけで100人の大所帯の吹奏楽部。
大きいだけじゃなく、全国的にも強豪(というのですか?)だそう。
音楽専攻クラスがあり、
卒業後も音楽の道に進む子も多いらしいから、それもうなずけます。

13:30開演に向け、まずは腹ごしらえ。

せっかく遠くまで来たのだから母とふたりゆっくり外食したかったのだけど、
この日もJRの事故によるダイヤの混乱で時間切れになったのです。
とほほ。


(ホールの喫茶でクラブサンドイッチを。パンが分厚い…)


(眼前に琵琶湖!なんて素敵なロケーションなんでしょう)


めいっこあすかはロビーでのプレコンサートにも登場するらしい。

早く食べて聴きにいかなきゃ。



(左端があすか。ユーホニウムという楽器担当です)

低音の柔らかな調べが心地よかったです。

早くに着いた兄たちが確保してくれた座席へ移動。
全席自由で、開場前から長蛇の列に並ばないと良いお席に座れないらしい。

兄たちは前方真ん中の特等席を確保していました。
娘への愛を感じるよ。


(こんな大きなホールで高校の部活のお披露目会!?と驚くおばさん)

私たちは、兄ファミリー、兄ヨメのご母堂とお姉さんファミリー、
私たち親娘の総勢9名の大所帯です。

他にも家族づれや友だちなど、大人数グループがいっぱい。
1、2階席はほぼ満席、4階席まで人がいます。
開演時間も迫り、客席が熱を帯びてきました。

今回が初めての私もこの様子に期待が高まります。

兄ヨメが吹奏楽部とこの演奏会について教えてくれました。

大人数だから、みんな入部時に先輩がつけてくれたニックネームで呼び合うらしい。
だからお互いの本名を知らないことも多いって。
パンフレットには部員の名前と合わせてニックネームも記されていました。
ポプラ、かえでなど樹木系、
クレオパトラ、篤姫など歴史人物系、
ジャッキー、ボブなど英語ニックネーム系、
ひまわり、パンジーなどフラワー系、
マカロン、プリンなどスイーツ系…
ふふふ。
高校生の部活って感じで楽しいですね。
あすかは軽快な響きのスイーツ系でした。
彼女のイメージにぴったり、先輩の愛を感じます。
軽くショックを受けたのは千利休が女の子だったこと。
これも先輩の愛なのか?

部活だからもちろん顧問の先生はいるものの、
毎年の演奏会はすべて生徒が準備・運営しているとか。

演目を決めるのも、練習スケジュールを組んで実施するのも、
先生やプロに指導や指揮を依頼するのもそのお礼も。
ホールを借りる交渉も、パンフレットのレイアウトを決めたり印刷所の手配も。
会計などお金の管理もです。
会場でのチケットもぎりや案内、プレゼントの預かり、
司会進行などを引き受けているのはOB、OGです。

第2部はミュージカルで、今回は『ピノキオ』でした。
その脚本も生徒が書き下ろし、
配役は生徒たち自らオーディションで決めたのだとか。
(あすかは出番が2幕に渡るセリフつきの役。おばさんウレシイ)
もちろん小道具や衣装も生徒の手によるもの。

なんたる自主性。
ノウハウが蓄積されているとはいえ、
すごい部、すごい生徒たちだなあ。
私が通っていた高校だったら考えられない。(というレベルだったんです)


13:30開演で、終演が16:30。
3部構成で盛りだくさん。
見ごたえ、聴きごたえも充分です。

ここにいたるまで、あすかたち生徒は、
どれだけ練習したんだろう、
労力と時間を費やしたんだろう、
汗と涙を流したんだろう、
みんなで励ましあったんだろう。

そんなことを考えると、
全員そろって派手なパフォーマンスで演奏する『Sing Sing Sing』を経て、
フィナーレを迎える頃には不覚にもおばさんは涙ぐんでしまいました。
(加齢で涙もろくなるのは脳の老化現象らしいです。おばさんショック)


あすかは部の役員も務めているとか。
だからみんなのモチベーションアップ、団結力アップのために、
他の部員とはまた次元の違う努力も要したみたい。

「昨日なんか、ってか今朝やけど、
午前4時まで家族総出の流れ作業で、
部のみんなのキャラクッキー作りやで」

その苦労を語る兄の目には濃いクマが。
どうりで疲れて見えるわけだ。
明朝から彼は毎度ハードな長期の中国出張だそう。
南無阿弥陀仏。



(これも同時作。部のみんなの腹ごしらえ用のクッキー…の残ったもの。
さくさくウマし!)


「今日のこの日のために、
練習やらミーティングやらで毎日がんばってたよ。
お世話係とか調整役とか、とにかくそういうのが大変みたい。
くたくたになって帰って来て、電池切れみたいに寝てたもんね。
朝は早いし、お休みもなかったわー」

と、目がしらを熱くした兄ヨメも語ります。


「完全燃焼だよね」


うん、確かに。


学校の部活というのはえらい大変なんだ。
中学高校とどの部にも属さず、
のんびり学生生活を送っていた私には想像できない世界。
いったい私は6年間、何をやっていたんだ。

何もやってなかったんですよね。

いまに通じる姿ですね、私。

そんな情けない自分とは比較にならないめいっこ。

あすか、よくやったよ。
すごいやん。
素晴らしい高校生活やん。

ピアノとバイオリンも巧みに演奏するめいっこは、
だけど音楽の道には進まないらしい。
音楽に没頭するのは高校で終わりと決めているって。


あれ?

ふと素朴な疑問が…。

部活は3年の途中で引退するでしょ。

じゃあそのあと、あすかはどうなるの?



「灰ちゃう?」




ええー!?






じゃあ、大学生のあすかは?




「ぬけがらやろ」




ええええー!?



人生は長い。

あすか、
おばさんは、あなたのこれからも楽しみにしてるよ。

間違いなくこの経験は就活にいきる。

あすか、
おばさんは汚れた大人でしょうか。


ご覧いただきありがとうございました。

しばらく更新お休みします。
GWを楽しくお過ごしください。

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