ロシアのウクライナ侵攻に思う(ウクライナ編)

2022-09-10 21:24:31 | Weblog
ロシアのウクライナ侵攻に関する投稿第2弾ということで、今後はウクライナ編です。

ウクライナの政変についてはロシア編で記載したので省略。
2019年にゼレンスキーが大統領に就任し事態は一変した、
国内の紛争解決や経済再生など結果が出ないことなどで支持率が急落するやクリミア奪還などに傾聴していく。また反ロシア勢力に関する強制的な一体化なども指摘されている(事実はどうかわかりませんが)
これらと、ミンスク合意の不履行やNATOへの加入に向けた動きなどから、ロシアに侵攻が開始しました。
ただ、ウクライナの内政問題だという見方であれば、ロシアに侵攻される言われはないかもしれないが、そこは隣合わせで歴史的に密接な関係の国同士であるため、それだけではないということだったのでしょう。

これにゼレンスキー大統領は対抗の姿勢を示し、欧米各国からの支援をうけこれまで半年の期間戦争行為は続くということに至っております。
前述の政治的まずさはあったものの、愛国的に考えてこの対応ができたことは彼の能力であったと考えても良いかもしれません。

ここからはもっと突っ込んだ話となります。
とにかくよくわからないのは、現実的にゼレンスキー大統領はどこをゴールと見据えているのか?ということ。
戦局的にはこのままジリジリと争いを続けても、大きく盛り返すことは、ほぼ不可能であるということ。「ドネツクとルガンスクまでを奪還するまで」という話もありますが、反撃をするにも規模はそこまで大きくなく、更なる長期化やその他関係各国の動きに大きな変化が無い限り可能性は薄いでしょう。ウクライナはNATOに加入しておらず、加入に向けても期間的、状況的に難しいのも足かせになっているのでしょう。
このまま続けることで被害を拡大させるより、一時停戦に向けた交渉を積極的に行うべきだと思います。生活の豊かさが無くなればさらなる内紛の種になるのも気になります。

もうひとつ強烈に理解できないところは、攻め込まれている状況において「徹底抗戦」を打ち出しながら、国内の犠牲を世界に配信し支援の賛同を得ようとしていることです。
近代の戦争では一般市民への犠牲は避けられないものとなっています。また、「徹底抗戦」は言い換えれば「一般市民への犠牲は厭わない」と言っているのと変わらない。少なくとも第二次世界大戦からの戦争を見てそう思う。それなのに一般市民への犠牲を使って賛同を得ようとするのはいかがなものかと思う。
情報戦で、より自分の味方をつけるということはあるかもしれないが、どっちつかずのこのやり方は理解できない。

そもそも、ゼレンスキー大統領の対ロシア外交が良くない。いわゆる対決路線ではあるのかもしれないが、相手を知る・戦争を回避するための努力が大きく足りなかったと考える。
また、内紛に対する対応においても結果的には対立を深めた形となってしまった。
更に協力した各国とロシアとの軋轢も生み、主にエネルギー政策に大きな影響も与えている。
戦争において指揮官としての心意気は理解するが、結果的に政治経験の未熟さがこの状況を招いたと考える。

このまま長期間にわたり戦火を広げ被害の拡大、各国とロシアとの関係悪化が続くことで、世界的な大戦や新たな冷戦にならないために、ウクライナにも一度冷静になって、まずは停戦を行い、状況の改善のための努力を行ってほしいと思う。また、欧米各国も改めて関係改善のために動いてほしい。


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