ロシアのウクライナ侵攻に思う(ロシア編)

2022-09-09 21:38:32 | Weblog
2022年2月24日に開始したロシアによるウクライナ侵攻について、6ヶ月を超えたということで改めて思うところを書いていこうと思いました。
戦争はそれぞれ思惑、方針などいろいろあるため国別にまとまていこうと思います。
まずはロシア編です。

まず歴史的に、第二次世界大戦以降、アメリカとの冷戦時代があり、スターリンの死後までいわゆる西側諸国との争いが根底にあります。
ただ、近年は周辺諸国と少なくとも表向きは有効な関係を築いており(それでもスパイ活動やサイバー活動はあったとかなかったとかはありますが)軍事的な侵攻というのが起こるという気配もなかったと思います。
また、ロシアはウクライナの民主化はそもそも了承していました。

ウクライナ侵攻の前に2014年のロシアによるクリミア併合がある。ロシアが一方的に独立を認めて併合したというふうに伝えられているが、もう少し補足していくと、その前にウクライナ内で政治的な対立(親ロシア派と反ロシア派)があり、当時のヤヌコーヴィチ大統領が弾劾されるや住民投票にてクリミアとセヴァストポリを独立。その後の住民投票にてロシア併合を決議、ロシアがそれを承認したことで、ロシアがクリミアを併合した。
(そもそもの独立の手続きが憲法にもどづくものではないことから諸外国は認めていない)

その後のウクライナ侵攻の起源については、ウクライナクリミア奪還やNATOへの加入を検討開始、自国内でのロシア寄りの地域について、半ば強制的な一体化を進めるなどの行動が、ロシアにとって看過できない状況となり侵攻に至ったということでした。
ウクライナのことはウクライナのことではないか。という人は多いと思いますが、陸続きに国境がある国では隣国の状況は安全保障上重大な問題となることがある。また歴史上ウクライナはロシアと一体であったことが、特にプーチン大統領には譲れないところであったと考える。
ほどなくしてロシアはウクライナに侵攻し、早々とロシア寄りの地域を「ドネツク」「ルガンスク」を独立国歌として承認するにいたった。
っとここまでは前提部分。

ロシアの目線から行くと、自国寄りの地域は守っていきたいということもあるし、中途半端に終わらせることは近い将来に逆に侵攻による奪還の可能性があるということで、恒久的な安定となる条件によりこれを終わらせるという目的であったと考える。
メディアに出てくる専門家と称するものは、「戦勝記念で停戦」とかプーチン大統領の性格もよくわかっていないトンチンカンなことを言い出す人もいたが、プーチン大統領は決断したことは基本的にやり抜く性格であることから、ウクライナ側の譲歩がなければ長期戦になるなと思っていた。

個人的にロシア側の気持ちは理解できる部分がある。
ただ、さらなる侵攻というのは理解できない部分はある。
西側諸国のウクライナ支援があり、反撃の機運が高まった部分もあったが、一旦停戦して進んで対話をすることができなかったのか?というところは疑問であるし、その後侵攻して制圧した地域併合していく動きがあることから領土拡大が目的だったのか?と思うところがある。
今からでも思い切って停戦して両者で譲歩できないものかと希望している。

メディアについては、ロシアが劣勢であるような内容が都度々々報じられているが、大局的にはロシアが優勢であることには変わりない状態であると思われる。
(その他細かい情報はあるが、大きな戦局以外はプロパガンダと疑っているので取り上げない。)
なお、最近はロシア兵の士気低下をよく報じている。ただ、ソ連時代にドイツから侵攻受けて劣勢になった際に兵士の後方に兵士を配置し勝手に退却する兵士がいるものなら後方の兵士が狙撃するという形で優勢に盛り返したということもあった。士気低下だと書いている人はそういう歴史的なことも調べずに書いているのだろうか?と思ってしまう。

最後に、このまま新たな冷戦時代が来るのではないか?と懸念するところがある中、対立一辺倒ではなく、対話による事態の収束を目指してほしいと思います。。
このあたりは、今後投稿予定として考えているウクライナ編とアメリカ編で書いていきたいと思います。


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