『土』

　♪　陽射しを浴びて　雨を吸い
　　　草木養う　大地よ土よ～
　　　
亜矢ちゃんの一文字シリーズ『土』。
ええ歌でんなあ。
この歌も作詞は久仁京介先生です。

私の中ではこの歌も作詩大賞モンです。
(^^)v

「土」ってこんなに大事なもの。
人間のみならず、生きとし生けるものに
とって、太陽や水や空気と同じように
欠かすことのできないもの。

そんな大事な「土」なのに、土にはあまり
いいイメージの言葉がありまへんな。

土下座、土方、土砂降り、土ん百姓　ect.

大地に、土に這いつくばって生きることが
そんなに卑しいことやろか？


「土人」。

久しぶりに聞く言葉やね。
今でも使ってる人がおったんや。

土着の民。未開地の原住民。
ある種軽蔑の意味を含めた言葉。

それを観念的に思っているだけではなくて
目の前にいる人に向かって罵声のように
浴びせた輩がいるんやて。

それも国から権力を与えられ、命令を
受けた警察官が業務中に一般人に対してよ。

現地の住民である一般人（そうではない
外部の支援団体の人もいるかも知れんが）
が彼ら機動隊員に対してどれだけの暴言を
吐いたか分かりませんが。

アメリカには「白人至上主義」という
団体があるそうな。
土着のインディアンや肌の色の違う人種を
上から目線で蔑む団体。（言い切る）

彼らに言わせりゃ我ら日本人も立派な土人
やろね。日本の本土の住人も土人。

いやいや、そして日本にもおるねー。
ヘイトスピーチ集団。

なにが文化や。何が文明や。
人を人とも思わぬ人間が文化的やて？

どっかの府知事さん曰く、
「売り言葉に買い言葉、相手も無茶苦茶
言うてる」「出張ご苦労様」。
いや、ここでその警官を擁護するか。

そらまあ確かに出張ご苦労はんやし、
腹の立つこともありまっしゃろ。
けどもや、給料もろて仕事してるだけや。
腹立ちまぎれに何言うてもええ訳ない。
知事がそんなことも分からんか。

それにこれは暴力団の取り締まりと
ちゃいまっせ。相手は一般の住民でっせ。
暴力団の連中に「こらっ土人！」て一遍
言うてみ。話が余計こじれて大暴れされ
るで、ホンマ。

「地球」
地の球、土の球。
この地球で暮らしていけるのは大地があり、
水があり、陽射しを浴びて、空気という
宇宙服を纏っているからこそですがな。
みんな平等に。

動物も植物も微生物もみんな地球号の仲間。
なんでそう縄張り争いやら戦争やらテロ
やらを始め、ものに上下を求め欲に走る。


大地に這いつくばり、土に生きる事が
綺麗な仕事ではなく、スマートなこと
ではなくとも、そして例えそれが底辺の
生き方であろうとも、それが本来の人間の
生き様や。
そういう人をこそ大事にする権力であり
政治であってほしいもんや。

とワテは思いまんのや。


　♪　耕し起こし　その土に
　　　命そそいで　明日を植える
　　　何も語らず　何にも言わず
　　　豊かな恵み　実らせる
　　　人もありたい　土のよに
　　　夢ひとすじの　花咲かす