酒とサカナとたびの空

日常の飲み食べや、たび空からの忘備録

熊本のたび その四 〜帰京、そして三度目の逢瀬〜

2020-07-28 22:34:00 | 熊本の旅の空
II 旅立ちの朝

早起きをして、熊本アーケードにある24時間営業の喫茶店でモーニング。
喫茶中川
トーストセット


デフォルトで付く生クリーム

食後に昆布茶のサービス。
早い時間にも関わらず、出勤前または退勤後と思われる方々が次々来店する人気店だった。
ご馳走さま。

フライトまでまだ少し時間があるので、お土産の辛子蓮根を求めて水前寺公園まで足を伸ばしてみる。
目星をつけていた店休業の様だ。
気を取り直し空港途中のらくのうマザーズ阿蘇ミルク牧場に立ち寄るも広い構内満車。少し待って無事駐車するも、場内大賑わいでお目当のソフトクリームも諦めて早々に退散。阿蘇熊本空港へ向かう。

レンタカーを返却してフライトチェック。

II 三度目の逢瀬

熊本最後の一皿はフードコートのこちら。
キッチン空腹亭
不知火牛すじやきそば

なかなか美味しい焼きそばだった。

無事東京までフライトを終えて荷物を受け取る際、かのデレクター氏とこの旅3度目の出会い。
帰りの便までご一緒でした。。。
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2(181028

熊本のたび その三 〜熊本城復興中〜

2020-07-27 22:53:00 | 熊本の旅の空
II おべんとうのヒライ

ホテルを出て、朝食はこの旅で何度か見かけたローカルチェーンに初めてピットイン。
おべんとうのヒライ本渡馬場店

ごぼう天うどんといなり
本拠地熊本を中心に、福岡、佐賀、大分に店舗展開しているうどんや丼もののイートイン&弁当のローカルチェーンのようだ。
静岡県における天神屋みたいな存在かな。
中々美味しかった。

II せいしょこさん、只今復興中ですョ!

熊本と言えば熊本城、そしてせいしょこさんこと加藤清正公。私も大好きな戦国武将だ。
熊本城入口の座像。





 
熊本城は大好きな城のひとつで、今回の地震被害をニュースで見て心が痛かった。実際の倒壊被害は想像を超えた物だったが、熊本は大丈夫。せいしょこさんがお守りくださいます。頑張れ熊本!


お昼はあんたぎたどこさの洗馬橋まで路面電車で移動。


駅からほど近い太平燕発祥の会楽園
太平燕と中華粥セット


杏仁豆腐

太平燕はかなりしっかりコクのあるスープとたっぷりの白菜、筍、木耳、エビなどと揚げ玉子。
このこってり感がさっぱりした春雨と合わさるのはよく考えられているなぁと思う。
旨い!

食後の清正公の菩提寺である本妙寺まで登り、加藤清正立像を拝む。素晴らしい像だ。


II 出会い再び

熊本市内のホテルにチェックインして、予約済みの和食島崎へ。
お通し

生ビール

赤貝刺し

きびなご

三点盛り

からすみ、蒸しあわび、鴨ロースの取り合わせ。

平目梅しそ巻き天ぷら

天草大王と白ネギ塩焼き

オリジナル焼酎の島崎

はもすり身さつま揚げ

ここで来店された方に見覚えが…
前日天草の入福でお会いした「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」のデレクター氏だった。まさか二件続けてとは。先方も覚えていてくださり、何かのご縁で、とこのしろ刺しをご馳走になった。

このしろの刺身は初めて頂いた。
正直東京の人間から見ると、小肌に比べてこのしろは軽く見られがち。まして刺身で頂くことは考えに及ばなかったが、釣りが趣味というご主人曰く、熊本の人間からするとこの時期の油ののったコノシロを食べると、小肌では物足りない程で、コノシロ目当てで港から糸を垂らすんですよとの事。
なるほどたっぷりと脂がのり上質なイワシのようで実に旨かった。
デレクター氏ご馳走様でした。

締めのラーメンは、既に閉店していた人気店黒亭すぐ横の埼陽軒
ラーメン

ライトな豚骨でボリュームも軽めだが、ニンニクチップがガツンと効いてうまい。
満腹で熊本の夜は更けていきました。
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20181027

熊本のたび その二 〜潜伏キリシタン遺跡と天草の銘店〜

2020-07-26 18:28:00 | 熊本の旅の空
II こうの湯の朝餉
今回宿泊したメゾネットタイプのお部屋は、二階が寝室で露天風呂は一階に設けられていた。一階脱衣所横にマッサージチェアも設置されており、湯上りに時間を気にせずマッサージタイムを満喫した。
グッリリ快眠して楽しみな朝ごはん。

はじめに自家製青汁が出てくる。
小松菜、りんご、はちみつを混ぜた物で飲みやすかった。
明太子、納豆、岩海苔など

とろろ

地鶏入り自家製朴葉味噌

焼魚 玉子焼き

出来立て豆腐

無農薬米

味噌汁

漬け物

生野菜

丁寧で気の利いた小鉢や豊富なおかず。
どれもご飯泥棒でおかわり必須。
晩ご飯同様、朝飯も満足。
お風呂や部屋の設え、何より黒川の温泉街自体のんびりリラックスできる雰囲気でとても満足。
いいお宿でした。

II 大盛りちゃんぽん
宿を出て、この日は長駆天草まで。
阿蘇の山並みを走り抜け、熊本市街を越えて天草方面へ。
橋を渡り上天草に入った頃、向こうの入江側に気になる黄色い看板を発見。
丁度昼どき、入江に回り入ってみることに。
青空食堂
長崎ちゃんぽん


大ぶりにカットされた大量のキャベツの下に、豚肉、赤蒲、木耳、人参、もやし、殻付きの小海老などの具が山盛り。
太麺もたっぷり。
あっさりスープは白濁していない透明感のある物。
物凄いボリュームでもこのあっさり感でなんとか完食
店内はご近所と思われるお婆ちゃんが多く、みな一人で来ていた。食べ切れるのか?と思っていたら案の定、
「美味しかったけど多くてたべきれん。残してごめんね」
残すのは想定内の盛りなのか、この量は中々ご婦人一人では厳しいだろう。
旨かった。

II 教会〜潜伏キリシタンの世界遺産

上天草市から、天草の突端まで移動。
目的地は、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺跡」だ。
﨑津教会
2018年7月、世界遺産の構成資産として登録された﨑津集落の象徴。小さな漁港の日本家屋の中に、突如ゴシック式建築美の教会が現れる。
教会内は写真撮影禁止。館内の畳敷きが珍しい。

﨑津諏訪神社
禁教時代、潜伏キリシタンは表向きこの神社の氏子となり云々…ということだが、境内の鳥居から覗く教会の景色がまさに共存の歴史そのものかと、平和な時代のんきに思う。


II 天草の居酒屋での出会い
天草市内本渡エリアまで戻り予約のホテルにチェックイン。この日予約してあった居酒屋まで歩いて向かう。
入福
焼酎文化圏である南九州で、この日本酒の品揃えは凄い。少量づつ色々お試し出来るのも嬉しい。
この日は三種の日本酒をいただいた。
蓬莱 渡辺酒造店(岐阜)
泰斗 千代の園酒造(熊本)
横山五十 重家酒造(長崎)

突出し三種

刺身盛り

ヒラメ、アオリイカ、タコ、サバ、マゴチ、ハマチ
少量づつ楽しめる。
川ガニ

ウツボのたたき

食感は完全に鶏肉。さらにコラーゲンのくにゃくにゃが加わって旨い。たらりとした甘めの餡がかかっている。
魚のふわふわ揚げ

かなり柔らかなすり身揚げ。
その名の通りふわふわで旨い。
ご主人も気さくで、色々なお話を伺い楽しいひと時だった。
途中「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」のデレクターの方がいらして、なんでも前日に本撮影、この日はインサート用の追加撮影とのこと。
撮影許可の伺いがあったが、番組のヘビーファンであるため二つ返事でOK。
放送日が入ったハガキを頂いた。
放送が楽しみだ。
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20181026














熊本のたび その一 〜黒川温泉の宿 夕餉編〜

2020-07-25 10:03:00 | 熊本の旅の空
II 熊本の名湯黒川温泉
熊本県黒川温泉へは初めての投宿。
この地は一時衰退し掛けたが、入湯手形の導入するなど町全体が1つの宿のコンセプトで、徐々に人気を獲得、九州屈指の人気温泉街へと回復したと聞いた。
温泉街も賑やかすぎず、団体客が騒げるような施設もない為、自然と雛な雰囲気が出ているのかもしれない。

今回は少し奮発して全9室離れのこうの湯を予約し、メゾネットタイプの部屋やまつばきに荷を解いた。

加水・加温・循環をせず、源泉掛け流しの自家源泉。
部屋の露天風呂も良かったが、男女別の露天風呂が広々として良い。沈まぬ様に浮いた丸太を抱えながら入る深さ162cm日本一深い立ち湯もユニークだ。

II こうの湯の夕餉
一通りの風呂を楽しみ、お待ちかねの夕食。
食事処で頂く。
食べたらすぐのんびりしたい私、そのため食後の片付けや布団敷を待つ間がある部屋食は少し苦手。
泊食分離の食事処は大歓迎だ。

食前酒 梅酒

小国峠(熊本)冷や

先附け 秋茸のお浸し

前菜
皿上は秋の彩り
里芋松の実焼き、雲丹玉子など

造里 熊本特選馬刺し
これはた!

碗物 鱧松と蓴菜

煮物 炊き合わせ赤鶏そぼろ餡かけ

焼物 山女魚化粧焼き

飯物 栗飯
止碗 なめこ赤出し汁
漬け物
米は地元小国の無農薬米

台物 阿蘇王しゃぶしゃぶ地野菜

甘味 小国ジャージー牛バニラアイスとりんごパイ果物


味もボリュームも満足。
何より地の物にこだわったもてなしが嬉しい。

食後の温泉街を歩いてみると、街全体が騒がし過ぎず、何より必要以上に明るすぎず適度な仄暗さ。
これぎ静寂さと相まってとても心地よい。

いい温泉街だなぁと思う。
さぁぐっすり休もう
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20181025