宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

子どもと子どもをつなぐアクティブ・ラーニング ~1年生~

2017年01月22日 | ブログ

1月17日に枚方市から授業視察に来られたことは、ご紹介したとおりです。

主に、5・6年生と1年生の授業を参観されました。

1月17日は、5・6年生の授業のみのご紹介でしたので、遅ればせながら1年鳩組を中心に1年生の子どもたちの様子をお届けします。

 

あちらこちらで、自然なつながりが見られます

 

1年生から時間を意識して学習します

学習メニュー(学習の流れ)で、今どんな学習をしているのか、1時間のうちどこまで進んでいるのか、マグネットの移動から一目で分かります

見通しをもって学習することを大事にしているのは、1年生でも6年生でも同じです。

先生が、班に1部ずつ書き込み可能なA3教科書文を配ります。

「必要なら使ってください」と言って。

必然的に子どもたちは使うことになるのですが、判断する習慣を少しでも身につけさせようとする授業者の姿勢がうかがえます。

保健室へ行った子の机もちゃんと班にして

1年生にとったら、グループで考えるにはちょっと難しい課題かもしれませんが、意見を出し合ってワークシートにまとめていました。

 

 

 

場面ごとにあらすじを発表していきます

 

途中で止まってしまったら、友達が助けてくれます

子どもたちによる相互指名なので、目線は先生の方ではなく、友達の方です。

 

先生は、子どもの意見を適切に板書していくだけ

授業は子どもたちだけで進めています。

この風景は、6年生と全く同じ

「〇〇くん、当ててあげて」とサインを送っています

自分のことよりも友達のことを優先しようとする姿

〇〇くんは、まだ一度も指名されていなかったからです。

下の写真で、マスクをした女の子も一生懸命訴えています。

授業中ということを考えて声は大きく出さないという判断も見事

自分を当ててと言っているのではなく、となりの男の子を当ててあげてと訴えていたのです

 

相互指名は続きます

 

最後に先生が授業のまとめをし、子どもたちが次々と授業をふり返っての感想を言いました。

とってもいい感想だなと思ったときには、自然に拍手が起こることも

 

このようにして、授業は終了

さて、となりの桜組は自習でした

一度も先生は様子を見に来ていません

 

先生からのメッセージを意識し、学習メニューに沿って自分たちで学習

もちろん、教え合いをしてクラス全員、確認テスト100点を目ざします

 

グループ学習を終えて、机をまっすぐにテスト隊形にし、代表の子どもが前に出て、自分たちで自習の成果を確かめるべく、確認テストをしていました

 

1年担任は、「1年生でもできる」と判断したら、高学年が行うような授業スタイルを積極的に取り入れます。

1年生らしさを大事にするとともに、先を見通して縦のつながりを意識し、主体的に学ぶ姿勢を育てているのです