走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

避妊法 IUD

2017年10月30日 | 仕事
IUDはInter Uterine Device の略称。先日はIUDの夕食兼勉強会(もちろんIUDの会社持ちで)。IUDは避妊治療のために開発された。私が看護学生の頃はホラーストーリーが沢山あった。それは北米でも同じこと。なので30代後半から50代半ばぐらいの女性にIUDを強く否定する人が多い。(丁度今避妊法が必要な世代の母親になる人たち)

しかしIUDは避妊薬の第1選択になって5年ぐらい経った。製品は改良され安全性も高まった。コパー(銅性)のIUDしかなかった時代から ホルモン型への広がり、そして大きさにも種類が増えた。昔は妊娠経験者だけに勧められていたが、今は妊娠無経験者にも安全に使われるようになった。

私も先日、15歳の高校生にIUDを勧めた。勉強会の講師に若年層のIUD経験を聞くと彼女は12歳の子に使用したそうだ。セックスが出来る年齢ならIUDの挿入をするべきと。若ければ局所麻酔では精神的に耐えられない場合があるので全身麻酔でする場合もあるそうだ。

副作用が少なく(ほぼない)、飲み忘れもなどで妊娠の可能性に怯えることなく、一旦挿入すれば5年効果のあるIUD。月経痛や月経出血過多の治療にも使われている。北米では確実に主流になってきています。日本の立ち位置はどうなんでしょうかね?



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