ひとり井戸端会議

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「最強」の意味すること

2011年01月14日 | 国政事情考察
「ひどい改造」野党、さっそく対決姿勢(読売新聞) - goo ニュース

 今夕発足する菅再改造内閣に対し、野党はさっそく対決姿勢をあらわにしている。
 自民党の石破政調会長は14日午前、東京都内で記者団に、「ひどい改造だ。国会対策にTPP(環太平洋経済連携協定)対策をまぶしただけだ」と述べ、内閣改造の効果は不十分だとの見方を示した。
 野党は特に、経済財政相として入閣することになった与謝野馨元官房長官を手厳しく批判している。自民党の小池総務会長は14日午前、与謝野氏の入閣について「菅首相は自民党を敵にした」と述べた。与謝野氏は2009年衆院選で東京1区に自民党公認で出馬したが落選、同党の比例東京ブロックで復活当選した経緯があるためだ。小池氏は「いったん議員辞職するのが筋だ」とも強調した。



 菅という男は非常に往生際の悪い男のようだ。こんなまさに「小手先」の改造で現状が変わると思っていたら、真正のドアホとしか言いようがない。

 菅内閣がしぶとく生き長らえば長らうほど、菅内閣の政権担当日数と反比例して民主党の政権与党としての寿命は縮み、ひいては民主党そのものの「賞味期限」も早めるという現実を、菅という人は何が何でも見ようとしないのだろう。


 与謝野の入閣などナンセンスの極みだろう。確かに自民党は仙谷の更迭なしでは国会での協議に応じないと言った。しかしながら与謝野は自民党の比例で当選したにもかかわらず同党を離党し、除籍された人間だ。

 自民党は案の定与謝野入閣に対し「裏切り行為」として批判を強めている(逢沢一郎国対委員長)。仙谷を更迭してこんな人間を入閣させるとは、菅は本当に予算を成立させる気があるのかと思ってしまう。野党を小馬鹿にしているとしか思えない人事である。

 また、官房副長官に藤井裕久を充てたが、彼は鳩山内閣で財務相だった際に体調不良を理由に閣僚を辞任した人物である。そのような人物が再び入閣したところで、果たしてまともな仕事ができるのか。



 ところで、菅は今回の組閣について、「最強の布陣」(FNN)、「最強の体制」(朝日新聞)と豪語しているそうだが、ということは、これは逆に言えば「これ以上の人材は民主党政権では考えられません」と断言したに等しい。このことは以下に述べるような重大な事実を意味している。

 すなわち、今回のメンバーが「最強」ということは、次にこの与党が組閣したところで、これ以下のメンバーしか組めないということだから、もはや民主党政権にとって「ベストな政治」を行うことはできないということになる。

 このことはつまり、次に彼らが組閣したところで、それはいわば「出がらし」のようなもので、そのようなメンバーに国政を担当されるというのは、国民主権の見地からしても非常に問題である。したがって、彼らが今回の内閣で「滑った場合」の対応策は、衆議院を解散することである。

 自分で「最強」と大見得を切った以上、先ほども述べたように、これ以上のカードを出すことができないと自分で公言したに等しいのだから、二番煎じのフザけたメンツで組閣するような国民を舐めた真似はせず、潔く衆議院を解散し、民意を問わねばならない。



 菅はドアホだから気づいていないだろうが、「最強の布陣」という言葉には、このような意味も必然的に伴ってくるのだ。これで失敗したら衆議院を解散しなさい。

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