読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

映画・武士の家計簿

2011年02月02日 | 映画(国内)

 

そろそろ上映終了となりそう!
駆け込みで観てきました
 
 
会計処理の専門家、御算用者として代々加賀藩の財政に携わってきた猪山家八代目の直之(堺雅人)
江戸時代後期、加賀百万石とうたわれた藩も財政状況は厳しく、加えて武家社会には身分が高くなるにつれ出費も増えるという構造的な問題があった
直之は、家財道具を処分し借金の返済にあてることを決断し、猪山家の人々は一丸となって倹約生活を実行していく
 
原作者 磯田道史氏のご先祖さまは武士
祖母の家に残された古文書によるとご先祖さまは驚くほどの借金を抱えた貧乏暮らしだったとか
そこで、なぜ支配階級の武士がこんなに貧乏だったのか?という疑問を解くため色々と調べ始め
神田の古書店で発見したのが江戸~明治時代にかけて30年以上に渡って細かく書き記された猪山家の家計簿「金沢藩士猪山家文書」
これをもとに「武士の家計簿"加賀藩御算用者"の幕末維新」を執筆
新書としては異例の売れ行きだそうです
 

そろばんに秀で、真面目におつとめを果たす直之
数字ひとつの間違いも許せず、昼休みでも上司に疑問をぶつけるなど、周囲からは少々浮き気味
そろばん馬鹿、と揶揄されている
堺雅人さん演じる、不器用でも実は揺るがぬ信念で家族を守る直之はカッコイイです
今の日本にこういうリーダーがいればなぁ、とふと考えたりして…
直之は息子・成之を厳しく教育します
猪山家は「そろばんと筆」で成っている家なので、嫡男である成之がそろばん・経理を学ぶのは当然
時代が明治に変わろうとする大きな変化の中、世代間の対立もあるのですが結局は父の教育が成之の身と猪山家を助けることになるのです
子供の教育に関して我が家の方針はどうだったんだろうか
考えさせられました
 
 
直之の妻を演じるのは仲間由紀恵さん
生活を立て直すための倹約生活を苦労と思わず、工夫して楽しむ
夫を信じ常に明るく振舞う
妻の鑑ですね
(テレビドラマ「美しい隣人」の演技が思い出されて時々疑いの目で観てしまいましたが)

養子である父親、中村雅俊さん
母親、松坂慶子さん
とってもユーモラスでトボけた味が楽しかったです
 
祖母、草笛光子さん
どんな時も泰然と構えて直之の判断に従う
一家の精神的な大黒柱のような存在です
 
ものすごく感動する、興奮するという映画ではないのですが
現代の私たちの日常生活に通ずる部分が多く
129分という長さが全く苦になりませんでした
 
 
 
映画の後
本屋さんで原作をチラッと立ち読み
 
たまたま見つけたのが
三浦しをんさんの「まほろ駅前多田便利軒」の文庫
映画公開4/23
瑛太さんと松田龍平さんですって!
これは楽しみですね~♪
 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伊坂幸太郎「マリアビートル」 | トップ | 和田秀樹「「感情の整理」が ... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
算盤~ (cyaz)
2011-02-03 08:36:28
こにさん、こんにちは^^
TB、ありがとうございましたm(__)m

堺さんはどんな役を演じても、
そこにすっぽりとおさまる不思議な俳優さんですね
身にしみて我が家も無駄がないか、算盤弾いてみたりして(笑)
見回すと、それぞれになかなか手放せないものがありますよね~
返信する
ドラマ (latifa)
2011-02-03 09:58:10
こんにちは、こにさん^^
ドラマは未見なのですが、噂は耳にしています。やっぱり悪女なんですか?面白いなら、再放送時、見てみようかな?

この映画、面白かったです。原作本は図書館にリクエスト中です。
順番待ちが30人くらいいて、何時回って来るのやら・・・。

しをんさんの映画、どういう風になっているのかな~ そちらも気になります。
返信する
cyazさん (こに)
2011-02-03 21:31:28
こちらこそトラバ返しありがとうございます

伊坂幸太郎さんの作品もゴールデンスランバー以来、どれもこれも堺雅人さんを想像しながら読んでしまいます

猪山家のお宝売却金額は全部でおよそ1000万円だったとか
そんなに売れるものがあるならいいよなぁ~と我が家を見回した次第です
返信する
latifaさん (こに)
2011-02-03 21:37:33
美しい隣人
怖いです~
仲間由紀恵さんに振り回される男女がこの先どうなっていくのか
ついつい見入ってしまいます

原作本
立ち読みするには中味が濃そうだったのでやめときました
30人待ちだとかなり待ちになりますねぇ
その分楽しみではありますが

まほろ駅前~
あの二人が演ずるのならばマルではないかと思っているのですがどうでしょうか

忘れた頃ですネ
返信する

コメントを投稿

映画(国内)」カテゴリの最新記事