2012年 アメリカ
原題 Moonrise Kingdom
「月の昇る王国」とは一体どんなところなのでしょう?
1965年、夏
アメリカのニューイングランド沖に浮かぶ小島、ニューペンザンス島
12歳のスージー(カーラ・ヘイワード)とサム(ジャレッド・ギルマン)が駆け落ちをした
二人が目指すのは地図上の正式な名前が『潮口3.25マイル』となっている入江、ムーンライズ・キングダム
二人が出会ったのは一年前、教会でお芝居が上演された時
スージーはキレやすく自分の世界に籠りがちな文学少女、いつも双眼鏡で周囲を見渡していた彼女は母親(フランシス・マクドーマンド)と島に一人だけの警官・シャープ(ブルース・ウィルス)の不倫現場を見てしまう
一方、両親を亡くし里親の元で暮らすサムは変わり者と見なされ、ボーイスカウトのキャンプ地でも仲間とはうまくいっていない上に、里親から面倒見きれないと言われていた
互いにアウトサイダーであることにシンパシーを感じた二人は強く惹かれあい、一年間文通を続けた後、ついに駆け落ちを実行したのだった
子供のささやかな抵抗はすぐに大人の知るところとなり翌朝には入江のテントで発見
スージーは両親の元へ連れ戻され、親のいないサムはとりあえずシャープ警部のトレーラーハウスに引き取られる
スージーの両親、ボーイスカウトの隊長、シャープ警部たち大人は二人の真剣な思いをどのように受け止めていくのでしょうか
子供の頃、自分も身に覚えのあるひと夏の冒険を描いた、とてもハッピーな気持ちになれる映画でした
二人の子役は映画初出演とのことですが、初々しい恋物語を無理なく演じていたと思います
脇を固める大人たちの演技も勿論最高でした
なんか、この主人公の二人に、
大人は汚れた心を洗われたような気がしました。
回りの俳優陣も、何か今までにない演技で、
そこはそこで楽しめる映画だったと思います。
小説でも映画でも、子供が中心の物語にはいつも反省させられます。
観終わった後は、特にこれということが思いつかず、でも何だかほっこりとしたわ~と感じましたが、後からじわじわと頭によみがえってくる作品でした。
ノートンのボーイスカウト姿が可愛らしかったです(笑)
伏見ミリオン座でした。
一番狭い館でもお客さんは半分も入っていなかったかなぁ。
自然の美しさに音楽も合っていました。
ウォード隊長はダメ隊長なのかと思いましたが、そうでもなく、よく頑張っていましたね。