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大江健三郎「取り替え子・チェンジリング」

2008年09月27日 | あ行の作家
作家の古くからの友人であり、また義兄でもある映画監督が自殺後に作家と対話するという場面から始まるのですが、最初からぐんぐん惹き込まれていきます
映画監督がヤクザに襲われた理由
作家が作品を発表する度に手酷い批評をする記者
作家と映画監督の松山時代の(アレと表現されている)事件
映画監督の自殺の一因と噂された女性問題


作家
長江古義人=大江健三郎

義兄
塙吾良=伊丹十三

障害のある息子アカリ=大江光
の音楽を批評するアメリカ在住の作曲家兼俳優=坂本龍一

作家の家庭、その他の登場人物の多くが実在の人物をモデルにしているようです


これはフィクションなのかノンフィクションなのか
伊丹十三の自殺の本当の理由は何だったのか

最後は、そんなことはどうでもよくなります
大江健三郎と家族が、義兄の自殺を受け容れ、乗り越えた過程に『感動』すら覚えます



取り替え子
ヨーロッパの伝承で、伝承の生物の子と、人間の子供が秘密裡に取り替えられること、またその取り替えられた子のこと

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