週刊! 朝水日記

-weekly! asami's diary-

629.昨日の常識は明日の非常識(?)

2020年10月11日 | フリートーク

-Free Talk #264-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 台風襲来ッッ!!!
 やはり来ましたね、台風の秋がッ!!
 週明け、小笠原諸島の西海上で発生した台風14号は、季節が進んで太平洋高気圧が弱まったために非常にゆっくりとした速度ながら着実に北上。 九州南部に接近した。
 ……が、ココで台風はさらに速度低下。 そして、急激に方向転換し東へ進軍。 そのまま、本州に接近する事なく東の海上へと抜ける見込みである。
 またしても台風上陸せず!Σ(゚Д゚;)
 台風上陸ゼロ、またも更新である。
 ……いや、良いコトではあるのは分かるが、気象というのはバランスの上に成立しているモノ。 いずれ、ドコかでこのしわ寄せが来ないかとヒヤヒヤしている今日この頃。 来年の東京2020開催期間中とか?(´・ω・`)
 今回の台風14号が、このような進路になったのにはワケがある。
 元々台風というのは、回転する暴風と雨雲のカタマリである。 そのため、コマの回転軸がブレないのと同じく、台風も回転によってジャイロ効果が発生し自身の力では動く事が出来ない。
 が、コマに息を吹きかけると軸が動くのと同じく、外部からの風の影響は極めて受け易く、風が吹けばその方向にカンタンに移動する。
 台風を移動させる風は主に2つあり、一つは太平洋高気圧である。 太平洋上を時計回りにゆっくりと回転する極めて巨大な高気圧のカタマリで、台風はこの高気圧から外向きに吹き出る風によって、その縁に沿うように北上する。 そして、太平洋高気圧の位置によって、進路が東西にブレるのである。
 そのため、太平洋高気圧の勢力が強い7~8月は、台風が発生しても高気圧に阻まれて日本列島には接近し難くなり、東南アジアや中国大陸に向かう事が多い。 が、9月を過ぎると太平洋高気圧の勢力が衰え、日本列島にかからなくなるため、台風が発生すると日本列島直撃コースとなるのである。
 今回の台風14号も、ご他聞に漏れずこの時期の台風としては(速度が異様に遅いが)一般的な進路をたどって日本列島に接近した。
 しかし、10月になると、今度は大陸から吹く偏西風が南下し、台風の進路はこの風の影響を受け易くなる。 そのため、台風14号は強い偏西風に乗って、日本列島に上陸する事なく東進したというワケだ。
 これがさらに季節が進み11月になると、太平洋高気圧がさらに弱まり、大陸からの偏西風がさらに強くなり、台風は日本列島に接近すら出来なくなり東の海上に抜けていき、日本の台風シーズンは終焉を迎えるのである。


 ただ、今回の台風14号は、それでもかなり珍しい台風であった。
 と、言うのも、まずはその速度。 異様に遅かった。
 コレは、偏西風の位置が中途ハンパで、台風がその影響を受けるか受けないか、ギリギリの位置関係だったため、太平洋高気圧に押されながらも偏西風に乗り切れなかったため、日本列島に接近してからも速度低下し、ほぼ停滞状態になった。 そのため、西日本の極めて広範囲で、再接近の3日前から長雨が続いた。
 筆者の在住地域でも、最接近したのは土曜日だが、雨は木曜日から3日間も降り続いた。(注:ただし、降り方は秋の長雨そのモノでシトシト程度)
 これは、台風接近と共に、この季節特有の降雨前線、秋雨前線が日本列島付近に停滞していたため。 夏の豪雨と同じく、台風によって暖かく湿った空気が南から吹き、秋雨前線を活性化し、前線付近で雨雲が長時間停滞したためである。
 筆者の在住地域は、台風の中心からかなり遠かったのでシトシト雨で済んだが、台風の中心に近い九州や紀伊半島では記録的な豪雨となり、降り始めからの総雨量が500ミリを超えた(!?)地域も。
 また、この影響で伊豆諸島でも豪雨となったのも不思議現象である。
 台風14号は、九州の南海上から東に進路を変えたが、伊豆諸島は土曜日まで強風域にすら入っていない。 トコロが、伊豆諸島では九州で大雨が降り始めるより早く雨が降り始め、コレに伴って強風まで吹き始め、台風の進路が変わって台風本体が伊豆諸島に最接近。 そして通過するまでの期間、ず~~~っと記録的な豪雨が降り続くという怪現象が起きた。
 これはも、秋雨前線によるモノで、台風の影響で活性化した秋雨前線が、台風から海上を通って伊豆諸島まで延び暴風雨をもたらした。
 すなわち、最初の雨は秋雨、時間の経過と共に台風本体の暴風雨という、まさに泣きっ面にハチ状態であった。
 さらに、台風に関連して全国各地で記録的な気温の低下が見られた。
 台風というと、接近するにしたがって気温が上昇し、雨と共に湿度も上昇し、極めて不快な蒸し暑い日になるイメージが強いが、コレはせいぜい9月まで。 太平洋高気圧が強く、南からの暖かく湿った空気が大量に流れ込む場合に限っての事。
 10月ぐらいになると、太平洋高気圧が弱まり、代わりに大陸から寒気が流れ込む。 コレが、南からの高温多湿の空気とぶつかる事で秋雨前線が形成されるのだが、前線が日本列島上空にあれば、ほとんどの場合気温が上昇するのだが、前線が日本列島の南にあると、日本の上空を寒気が通る事になるため、気温が低下し易く、また雨によって日中でも気温が上がり難いのである。
 コレ自体は、実はそれほど珍しい事ではなく、ウチのオカンが言うには、60年前の伊勢湾台風の時も結構寒かったのだそうな。
 加えて、今回の台風14号は、日本から離れた後も要注意である。
 今回の台風は、偏西風に乗ってほぼ真東に進路を変え、日本列島から離れていったが、その後北上ではなく南下(!?)する可能性が高く、気象庁の発表では、もしかしたら台風のまま今度は小笠原諸島に向うかもしれない(Σ(゚Д゚;)ナンデスト!?)と言うのだ。
 もしかして、太平洋を1周してまた日本列島に戻ってきたりして。(´・ω・`)
 それは冗談だが、“南下台風”は極めて珍しい現象ではあるが、数年前にもあったので、最早これまでの常識は通用しないのかもしれない。
 異常気象の常態化。
 これほど恐ろしい事が他にあるだろうか? “昨日の常識は明日の非常識”では片付けられない重大な問題であると筆者は考える。
 フツーの天気であってほしいと願わずにはいられない今日この頃である。


 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ


Thanks for youre reading,
See you next week!

コメント
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