週刊! 朝水日記

-weekly! asami's diary-

136.BR30th

2011年03月27日 | 異説『ブレードランナー』論

-"BLADERUNNNER" 30th Anniversary #00-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 震災発生から2週間が経過しましたが、福島第一原子力発電所は一応の小康状態を保っていますが、未だ予断を許さない状況。
 高速道路や鉄道などの交通機関はある程度復旧しましたが、被災地の瓦礫の撤去や仮設住宅の建設などは中々進んでいないのが現状。
 加えて、被災地への救援物資の配送がままならず、放射能汚染の危険もあって、政府は県外脱出の検討に入っているとか。
 そして、被災地以外では“次”の震災や放射能汚染の懸念から、未だに買い溜めに奔走する人々が後を絶えない様子。
 いやぁ~~、皆さん踊らされておりますなぁ~。 おかげでウチの店もミネラルウォーターの売り上げが伸びる伸びる。 具体的な数字にすると、平均で震災前の5倍程度。 銘柄によっては、10倍近い伸張率。
 文字通りのケタ違い。
 あり得ない。
 もちろん、夏になればこれぐらいの数字は出ないワケではないんですが、今はまだ春。 ってゆーか、未だに桜の便りが来そうにないほどの寒い日が続いており、このような数字が出るハズ無いんですが、踊っている人たちのおかげでこんなコトになってます。
 レンホーセンセ? 一般消費者の買い溜めは、沈静化ドコロか逆にヒートアップしてますよ?
 そうそう、レンホーセンセと言えば、プロ野球界にも震災の余波がありましたね。
 結局、4月12日の開幕で一応の決着が付いたようですが、確かにナイターは膨大な電力を消費するため、これから夏に向けて電力消費量が増す事を考えると、やらない方が良いのでは? と思えてしまいますが、僕に言わせればそんなコトはないんです。
 やればいいんです。 144試合フルで。 そりゃあもうガンガン。
 た・だ・し。
 行われた全ての試合、販売された全てのチケットの売り上げの一部を、義援金として募金すればいい。(注:前売り、当日の全て。 天候や予期せぬトラブルなど、“主催者側の都合で試合が中止”にならない限り、チケットの払い戻しは原則不可で、観客側の都合による払い戻しには基本的に応じない。 例えば、急な予定変更でスタジアムに行けなかった場合でも、試合が正常に開催されていれば、そのチケットはただの紙切れになる。 主催者側の都合ではなく、一人の観客の都合だから。 他の観客は普通に観戦出来ているので)
 例えば、野球の観戦チケットはシートによって金額がピンキリですが、平均で一人2000円と仮定し、1試合当りの観客動員数が3万人程度(注:多いか?)だったとしましょう。
 で、義援金として売り上げの1%を寄付するとしましょう。
 これで、1試合辺り60万もの義援金が集まる事になります。
 これを、開催された全ての試合で行うとして、プロ野球界全体のペナントレースだけで、5億円以上の義援金を寄付出来る事になります。
 プロ野球だけじゃありません。
 サッカー、バスケ、バレーボール、さらにはゴルフ、テニス、モータースポーツなど、日本国内で開催される全てのプロスポーツイベントの観戦チケットで同じ事をやれば、今年のシーズンだけで数十億の義援金が集まります。
 やればいいんです。 全試合、全イベント、フルでガンガン!
 これでどうッスかレンピョウセンセ!?


 ちなみに、先週“ローソン各店で義援金を集めている”と書きましたが、26日までの期間が延長になりました。 ウチの店でも、かつてないほどの金額が集まっています。 現在も集めていますので、皆さまの温かいご協力をお願い致します。


‐AS‐RadioHead(2011/03/26)‐

 久しぶりに間に合いました。(笑)
 今週のAS‐Radioは、エレクトロニカアーティストのPeter Kind特集です。
 1曲目の『Next Exit』は、2:31ながら388の高トラフィック楽曲。 グリーンからイエロースピードが中心ですが、グレイブロックの配置がイジワルなカンジなので難易度はやや高め。
 2曲目の『Uncer the Pyramid of Cheope』は、6:50の233で、イエロースピードですがやや縦ブラインドが強め。 意外に良曲で、上手く行けばMatch21が狙えます。 ってゆーか僕は出ました。
 以上、今週は2曲だけですが、4/1まで無料でDL&プレイ可能です。 ASプレーヤーの皆さま、Don’t miss it!


 では引き続き、今週の特集コーナー(注:久々)をどうぞ。



<今週の特集>

 今週の特集は、皆さまに重・大・発・表ッ!! です。
 かねてからお報せしていた“ビッグプロジェクト”の詳細を発表します!
 ……あ、小説ではありません。 小説の方は5月頃、GWぐらいに発表出来ると思います。
 今回は、飽くまでも当ブログ内で行うプロジェクトの発表ですので、あしからず。


・BR30th

 ちょっと気が早いかもしれませんが、来年2012年は、個人的にも、また映画界にとっても非常に重要な年に当たります。
 古代マヤの予言とかもありますが、ノストラダムスの予言と同じで、まあそんなコトはまず起きないんですが、これまでの映画界において、映画史にその名を刻む歴史的名作の数々が、2012年に一斉にアニバーサリーイヤーを向かえるからです。
 近いトコロから言うと、映画『タイタニック』。
 ジェームズ・キャメロン監督の最高傑作にして、史上2度目のアカデミー賞11部門制覇を達成したこの作品は、1997年の公開から丁度15周年を迎えます。
 映画『スターウォーズ』。
 1977年に公開された、いわゆる旧三部作のシリーズ1作目、『エピソードⅣ:新たなる希望』は、公開から35周年を迎えます。 これに合わせる形で、今年2011年の秋には、シリーズ全6作のBD版のリリースが予定されています。
 同じく77年公開のスティーブン・スピルバーグ監督の映画『未知との遭遇』も、同じく35周年を迎えます。
 映画『007:ジェームズ・ボンド』シリーズ。
 1作目の『ドクター・ノオ』が公開されたのが1962年なので、2012年はシリーズ誕生50周年の記念の年に当たり、これに合わせる形で、23作目に当たるシリーズ最新作が公開される予定。
 映画『メトロポリス』。
 サイレント時代の伝説的名作中の名作は、1927年の映画公開から、実に85執念の節目の年を迎えます。
 ちなみに、当ブログでも昨年から今年の頭にかけて大々的に取り上げた同人ヴィジュアルノベル『ひぐらしのなく頃に』は、シリーズ第1章となる『鬼隠し編』が2002年に最初のリリースがされているので、来年2012年でシリーズ誕生10周年を迎えます。
 そしてもうひとつ、1982年に公開されたハリウッド映画が、2012年、ついに映画公開30周年を迎えます。
 ワーナーブラザーズ配給。
 監督はリドリー・スコット。
 脚本は、ハンプトン・フィンチャーとデイヴィッド・ピープルズによる共著。
 音楽は、映画『炎のランナー』のヴァンゲリス。
 製作は、マイケル・ディーリー。
 出演は、ハリソン・フォード、ショーン・ヤング、ルトガー・ハウアーなど。
 そう、その映画のタイトルは、『ブレードランナー』!


・議論の再燃

 1982年に公開されたこのハリウッド映画については、これまで数え切れないほどの人々が、数え切れないほどのテクストで語ってきた。
 新聞、雑誌、書籍などのペーパーメディアは言うに及ばず、90年代に入ってから広く一般的に、急速に普及したインターネットの登場により、複数のウェブサイト上にデジタル化されたコンテンツがアップロードされ、人々はこぞってコレを収集し、ハードディスク上に自分だけの“『ブレードランナー』ライブラリー”を構築し、それを再びインターネット上にアップロードするという循環が繰り返される中、この映画の中で提示されている“謎”に対する考察、検証を論述したテクストがバンドルされ、さらにBBSやチャットで議論が繰り返され、そのテクスト量だけでも図書館の棚が埋まってしまうのではないかと思えるほどである。
 その議論は、いつ果てるともなく今日まで延々と繰り返されており、もはや本当の意味での“答え”はないのではないかと思えてしまうほどのエターナル・クエッション(永遠の疑問)になったと言える。
 そもそもこうなってしまった原因は、この映画がヴィジュアル的、あるいは音楽的に圧倒的な芸術性に富んでおり、加えて極めて普遍的な哲学的テーマを有したストーリーが、極めて難解で解り難いという欠点があるからだ。 そのため、この映画を観る者の個人的価値観や個性、性格、前提となる予備知識、及び個人的な好みに左右され、この映画の解釈に極めて激しい個人差を生じさせるからである。
 さらに言及するなら、この映画には異なる編集が施された異版が複数あり、しかもこれらが一般に流通した事により、その理解をさらに困難にしているのは疑いようもない事実であり、映画『ブレードランナー』は、ハリウッドの映画産業システムの代表的な犠牲者である。
 映画産業というシステムにより、映画が出資者のモノになると、映画作品を巡ってしばしば芸術家と出資者の間で対立が起こるようになった。
 映画作品を実際に制作しているのは芸術家で、芸術家には芸術家なりの意図があって映画を完成させるが、それが売れる作品になるのかどうかは、芸術家の意図とは全くの別問題である。 そこで、出資者は作品に手を加える。 より売れる作品にするために。
 出資者が映画作品に出資する以上、その作品が出資した額よりも多い収益を得られるモノでなければ、出資者が映画作品に出資する意味はない。 それこそ、一円でもいいので黒字にならなければ、それは商品としての価値が無いも同然だからだ。
 しかし、映画の場合は、出資者は映画を撮影する術を知らないため、自らメガホンを取って映画を撮影する事が出来ない。 それを自分の代わりにやってもらうために、脚本家や監督といった芸術家が雇われているのだ。 やれなくて当然である。
 しかし、出資者にも出来る映画の手直し方法がある。 それが編集である。
 公開前に試写会を行い、観客から得た感想を基に、より売れる作品、より観客にウケる作品にするために、スタジオなどの出資者は映画に手を加える。 観客にウケの悪かったシーンをカット、あるいは差し替えるなどして、“観客が望む映画”にする。
 こうして、映画はようやく、一般の観客が観る事が出来る“劇場公開版”が完成するのである。
 この、最終的な劇場公開版に編集する権利を“最終編集権”と呼び、ほとんどの場合は監督ではなく、プロデューサーやスタジオなどの出資者側が権利を保有する。
 最終編集権が行使されると、結果として脚本家や監督が意図したモノとは異なる作品、すなわち解釈やテーマの異なる“別の作品”になってしまう事がある。
 芸術家の意図が、観客にウケる作品になるかどうかは、全くの別問題なのだ。
 このようにして、映画は普通、複数の編集版が作られ、存在しているが、公開版以外の編集版を一般の観客が目にする事は極めて稀である。 よっぽどの事が無い限り、最終編集権が行使された公開版のみが、我々一般の観客に対して流通される唯一のバージョンであるのが普通である。
 しかし、80年代に入ってこの状況が一変する事態が映画界を襲った。
 ホームビデオの登場である。
 ビデオの普及により、それまで映画館、あるいはTVでしか観る事が出来なかった映画が、いつでもスキな時に、何度でも繰り返し、外に出る事無く自宅で観る事が出来るようになったのである。
 さらに、ビデオソフトのレンタル業が拡大すると、映画館からは観客の足が遠のき、観客は自宅で自由に映画を楽しむようになった。 映画館のチケット販売数は減り、空席が目立つようになり、スタジオの収入は減った。 すなわち、出資金を回収出来なくなってしまったのだ。
 もちろん、レンタル業に対する法整備が進んだ事で、出資者もビデオソフトのレンタル業から利益を得られるようにはなったが、単価が小さいため回収までに時間がかかる。 次の作品を作るための資金が、用意出来なくなってしまう。
 それと同時に、出資者が予想もしていなかった奇妙な現象が起こるようになった。
 ビデオの普及は、公開時には大して売れなかった作品を、観客が再評価する機会を与えたのだ。 これにより、公開時には駄作の烙印を押されて出資金を回収出来なかった作品が、実は結構良作だったと、観客に認識を改めさせる事に成功したのだ。
 そこで出資者は、映画館では回収出来なかった出資金を回収、あるいは更なる売り上げ拡大のために一計を案じる。
 ビデオソフトとしての“再リリース”である。
 元々、映画の再リリースはよくある事だった。 映画『007:ジェームズ・ボンド』シリーズは、新作の公開と前後して旧作を二本立てで再リリースする事が通例になっていたし、『スターウォーズ』シリーズの旧三部作でも、新作の公開前に旧作の再リリースが行われていた。
 また、映画館によっては、週末などに名作映画をオールナイトで映写機にかける事も多かった。 ホームビデオが無かった時代、観客が映画を観る事が出来るのは映画館だけで、映画館は観客を呼ぶためにこうしたイベントを独自に企画していた。 再リリース自体は、さほど珍しい事ではなかったのだ。
 しかし、80年代のホームビデオの普及により、旧作の再評価が増えると、スタジオにとってもコレは無視出来ない事態になり、ビデオソフトによる再リリースが行われるようになった。
 しかし、当時公開されていた劇場公開版を、例えば“○○周年記念版”としてそのままビデオソフト化しても、観客に対する訴求力は弱く、再リリースの意味は薄い。 そこで、編集によってカット、あるいは差し替えられたシーンを戻したり、未公開のままになっていたミッシングシーンを追加するなどした同じ作品の別編集版、すなわち“異版”のリリースに踏み切ったのである。
 先にも記した通り、作品に対する解釈、あるいは作品の意味そのモノが変わってしまう恐れがあるため、こうした異版は一般に流通しないのが常である。
 しかし、公開時に駄作と評価された作品が、ビデオソフト化によって再評価された事で、
出資者が最終編集権を行使したバージョン(注:俗に、“プロデューサーズ・カット”と呼ばれるバージョン)が実は間違っていて、作品を受けるようにしようとした結果、逆に作品をダメにしていた事を認めざるを得なくなった。
 こうして、脚本家や監督といった芸術家が本来意図した再編集版が、異版としてビデオソフトとして再リリースされる事になった。
 世に言う“ディレクターズ・カット版ブーム”である。
 70年代、80年代の作品が、こうして80年代になって再リリースされるケースが多くなった。
 映画界を襲ったこの時代の転換期の真っ只中に、映画『ブレードランナー』は、その中心的存在として巻き込まれていく事になる。
 しかし、こうした異版は、存在したとしても一般に公開されないのが常であった。 出資者の思惑が、芸術家の意図より常に優先されたからだ。
 トコロが、80年代のホームビデオの普及により、この状況が一変する。 観客の要望が出資者にも理解されるようになり、芸術家の意図を優先した異版が、いわば出資者の思惑と芸術家の意図の折衷案としてのビデオソフトによって一般公開される機会を得たのである。
 ホームビデオが、出資者の思惑と芸術家の意図との間で、まるで波間にたゆとう船のように揺れ動く映画作品に対して、折衷案として上手く機能した事により、映画は映画としての価値と意味を取り戻す事に成功したのである。
 とは言え、『ブレードランナー』に限って言えば、これがある意味裏目に出てしまった事を、僕は勇気を持って指摘しなければならない。
 82年の公開以降、時間の経過と共に『ブレードランナー』という映画作品に対する評価が少しずつ、しかし確実に改められていくに従い、人々の間でこの映画に関する様々な噂や憶測が飛び交い、様々な“ナゾ”が議論されるようになっていった。 これが拍車をかける形で、80年代の末には、『ブレードランナー』はVHSやLDソフトの売り上げランキングの常連になっていた。
 こうした大衆の行動に、スタジオ側も無視出来る状況ではない事を知り、ビデオソフトとしての再リリースを検討し始めるようになった。
 時を同じくして、偶然発見された上映用70ミリフィルムが、この状況を一気に加速させた。 “ワークプリント版”の再発見である。
 限定的とは言え、これが一般大衆に公開されてしまった事により、ファンの間で「映画『ブレードランナー』には、別編集された異版が存在する」という事が確実視された。 これは、それまで既に数年に渡って繰り返されてきた“ナゾ”に対する議論を再加熱したに止まらず、この映画に対する解釈においても、それまでとは異なる別の議論を噴出させる事になった。
 この現象は、スタジオ側はもちろんの事、監督であるリドリー・スコットも知る所となり、92年の公開10周年を期に、『ブレードランナー』をもう一度、芸術家の意図を優先して作り直す事が決定された。 “ディレクターズ・カット版”のビデオソフトリリースである。(注:日本では、リリース時に“最終版”と表記されていたが、本来は“ディレクターズ・カット版”が正しく、後に“ファイナル・カット版”のリリースに合わせる形で、日本でも本来の呼称である“ディレクターズ・カット版”に改められた)
 先にも記した通り、これはホームビデオが出資者の思惑と芸術家の意図との対立に対して、折衷案として機能したのが最大の理由だが、芸術家の意図として、それまで数え切れないほど繰り返され続けてきた議論に対し、一定の“答え”を示すためのモノでもあった。 実際、“ディレクターズ・カット版”は、芸術家が意図した通りの編集が施され、その“答え”が明確に示された初めてのバージョンである。
 トコロが、この再リリースによって、芸術家が思ってもみなかった議論がファンの間で交わされるようになった。

「果たして、本当にコレが“答え”なのだろうか?」

 この、本末転倒とも言える奇妙な現象の裏には、極めて重要な、そして、決して無視出来ない心理学的作用があった。 一言で言えば、“遅過ぎた”のである。
 1992年―。
 映画の公開から、既に10年もの年月が経過していた。
 10年一昔と言うが、10年という時間は、その間同じ議論を繰り返し続けてきたファンにとっては、あまりにも長過ぎた。 10年の間、ファンにとっては『アメリカ国内版』と『インターナショナル版』(注:日本では、ビデオリリース時に“完全版”と題されたが、本来はアメリカよりもレーティングの低い海外での配給を目的としたバージョンで、日本で劇場公開されたのもコレ。 なので、“完全版”という呼称は明らかにメーカーの販促目的のでっち上げ。 “ファイナル・カット版”のリリースに合わせる形で、これも本来の呼称である“インターナショナル版”に改められた)こそが唯一のバイブルであり、その中から答えを探すしかなかった。
 もちろん、その“唯一のバイブル”だったモノは、出資者の思惑が優先され、芸術家の意図が殺されたバージョンでしかなく、そこに明確な“答え”は、ない。
 しかし、。カルトファンの飽くなき探究心は、VHSが擦り切れるほどのリピート再生を繰り返させ、必死になって(そのバージョンには存在しない)“答え”を探させ続けた。
 その結果、カルトファンは唯一のバイブルだったバージョンに示されていた、芸術家の意図しない“答え”にたどり着き、これを確信し、やがて、その確信を修正出来ないほどに潜在意識に刷り込ませていった。
 こうして、自ら得た“答え”を修正する機会を与えられないまま、10年という長い長い年月が経過していくうちに、雨が降って地面が固められてしまったファンには、もう自分の力で凝り固まった地面を割って、新しい芽を発芽させる事が出来なくなってしまっていた。 そしてそれは、『ディレクターズ・カット版』という名の激しい雨を以ってしても、叶う事はなかったのである。
 この、新たな議論に寝耳に水を打たれた芸術家たちは、何とか彼らの誤解を解こうと、事ある毎に何度も何度も、芸術家の意図たる“答え”を示し続ける事を強いられる。
 1997年、『ブレードランナー』の公開15周年を期に、ポール・M・サモンによるドキュメンタリー本、『メイキング・オブ・ブレードランナー』が出版された。
 元々、サモンは82年の映画公開に合わせる形で、出版社からの依頼で映画雑誌の特集記事用にメイキングドキュメンタリーを書いており、映画の製作中からスタッフやキャストへのインタビューを繰り返しており、その中には原作者のフィリップ・K・ディックも含まれている。 また、同時に制作資料などの蒐集も行っていた。
 映画公開後、雑誌用の記事も書き終えたサモンだったが、この映画に対する探究心に突き動かされ、記事原稿を加筆修正する形で、ドキュメンタリー本の執筆を決意する。
 サモン自身の想いや他の仕事に時間を取られ、さらに92年の“ディレクターズ・カット版”のリリースで更なる加筆を余儀なくされ、結局、映画公開から15年を経過してようやく出版されたが、出版された本は、映画製作の舞台裏はもちろん、この映画を巡る出資者の思惑と芸術家の意図の対立、そして、この映画が駄作からカルト映画へと再評価されていく過程を詳細に書き記し、さらに芸術家の意図をインタビューを通して芸術家自身の言葉として伝えただけでなく、長い間この映画に携わり続けた著者自身の言葉としても、明確に“答え”を示した。
 結果、この本は約600ページ(!)にも及ぶ超大作であるにも関わらず、『ブレードランナー』ファン必携の一冊になった。
 ……が、ネット上ではこの評価に相対するかのように、示された“答え”に対する反論が相次いだ。
 約600ページにも及ぶ名著ですら、議論を終わらせる事は出来なかった。
 世紀をまたいだ2002年、イギリスの国営TV、BBC放送は、映画公開20周年を記念して、完全新録のメイキングド・キュメンタリー番組『On the Edge of BLADERUNNER』をOAした。(注:日本国内では未放送。 現在は、YouTubeに動画がアップされているが、日本語字幕などは一切無い。 25周年のDVDボックスに特典映像として収録されるというウワサがあったが、権利関係の問題で収録は見送られた) この番組の中で、リドリー・スコットは議論に終止符を打つべくインタビューに応え、芸術家の意図たる“答え”を明言した。 これにより、『ブレードランナー』を巡る議論は、完全終結するハズだった。 トコロがッ!!
 ……ダメでした。/(^O^)\
 この発言が元で議論を再燃したりしたが、結局同じ議論が繰り返されただけで、終結には至らなかった。
「ウンザリだよ!もうウンザリだ! こういうのを“夏の後”って言うんだ! “飽き飽き”ってね。」
 スコット監督の、そんな心の叫びが聞こえてきそうである。
 04年、これに輪をかけるかのごとく、日本の映画評論家、加藤幹郎が、映画本編(注:“インターナショナル版”)の全編をテキストコメンタリーするという構成で、『「ブレードランナー」論序説』を出版。 映画のワンシーン、ワンカットを重箱の隅をつつくかのごとき細やかさで詳細に解説したこの本は、著者の鋭い洞察力と、深く、また極めて広範な知識を証明しており、“解説とはこうあるべき”を示した名著である。
 しかし、著者はこの本の中で、長らく続けられてきた議論に対して「どーでもいい」とバッサリ。 しかも、同署では“インターナショナル版”のみを対象に解説しており、“ディレクターズ・カット版”を「監督の判断が必ずしも正しいとは限らない」と一蹴。 事実上、“ディレクターズ・カット版”を完全否定した。
 ……だったらスタッフは誰の指示に従って映画作ればいいんだよ? 判断するのが監督の仕事だっつーの。
 確かに、間違った判断をしているとしか思えない映画監督は居る。 ダレとは言わないが、僕もこれまでに600本を超える映画(注:邦画、アニメを除く)を観てきた人間だ。 それぐらいは分かってる。
 しかし、判断の正否を観客が論じるのはスジ違いである。 観客が論じて良いのは、その作品の好き嫌いだけである。(注:結果、判断の正否を論じる事になる事はあるが、まず初めに好き嫌いありきなのは確かだ。 ……まあ、タマゴとニワトリかもしれないが……)
 加藤は、確かに鋭い洞察力の持ち主だが、この点が個人的思考が優先されてしまっていると言える。 敬意に値する洞察力を持った、“映画を正しく鑑賞出来る確かな眼”を持っているだけに、とても残念だ。
 加藤の著書、『「ブレードランナー」論序説』の出版から1年とちょっとが経過した06年、同じく日本の映画評論家の町山智浩によって、『ブレードランナーの未来世紀』が出版された。
 この本は、『ブレードランナー』と同じ80年代のSF映画8本を解説する内容で、全287ページ中、『ブレードランナー』には64ページ(注:同書中最多)が割かれている。
 主に、『ブレードランナー』におけるポストモダニズムを中心に解説しているが、例の議論に対しては、「どっちでもいい」とこれまたバッサリ。 しかも、“ディレクターズ・カット版”には一切触れず、“アメリカ国内版”のみ(注:“インターナショナル版”ですらない!)についてしか解説されていない。
 ……まあ、“ディレクターズ・カット版”は、飽くまでも92年製作/公開の作品なので、“80年代のSF映画”というテーマから外れるので、取り上げたくても出来なかったのかもしれないが、それならそれで一言ぐらい注意書きを入れてほしかった。 これでは、「町山お前もかッ!?」と思われかねない。 ……ってゆーか、事実僕は最初そう思っていた。
 どうしてこうも、誰も彼もが“ディレクターズ・カット版”を受け入れられないのだろう?
 それほどまでに、10年の沈黙は重く、また大きなモノだったのだろうか?
 07年には、“ディレクターズ・カット版”をベースに、デジタルリマスター化や92年当時は技術的に不可能だったテクニカルエラーの修正、並びに“ワークプリント版”にしかなかったショットの追加を含めた再・再編集が施された本当の意味での“最終版”となる“ファイナル・カット版”がリリースされた。 しかもこれは、DVDやBD、HD‐DVDのソフト版のリリースだけでなく、劇場公開を前提とした再リリースで、アメリカはもちろん、日本でも劇場公開された。
 また、25周年記念となるコレクターズ・ボックスには、新録のメイキング・ドキュメンタリーや、82年版、92年版、ワークプリント版、さらには別アングルや別テイクを編集した“アウトテイク版”などが、ディスク5枚に収録された。
 特にメイキング・ドキュメンタリーでは、これまでこの作品に対してあまり多くを語らなかったハリソン・フォードが、問題になったモノローグの裏話などを語っている。
 また、フランク・ダラボン(注:映画監督。 『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』などがつとに有名)を初めとした、『ブレードランナー』ファンによる例の議論も収録されている。
 しかし、賛否両論で決着付かずのまま。 スコット監督自身のコメントも収録されているが、あまりに度重なる議論にもうどうでもよくなってしまったのか、個人的見解を述べるに止まっている。 正直、議論にもう疲れてしまったのだろう。
 また、これに合わせる形で、97年出版版を加筆した『メイキング・オブ・ブレードランナー:ファイナル・カット』も、サモン自身の手で再出版されている。


 以上のように、82年公開から25周年記念版のリリースに至るまで、映画『ブレードランナー』がたどってきた遍歴をざっと(?)紹介してきたが、このような紆余曲折があった作品が、2012年、ついに公開30周年を迎える。
 30周年を目前にして、この映画を20年近く観てきたいちファンとして、これはぜひとも何かやりたい。 何かやらねば。 何かしよう! と思い、僕は今回の執筆を決意した次第である。
 もちろん、30周年を記念する決定版として書く以上、正確性の徹底や見落としが無いかをチェックする意味でも、手元にある資料群は全て再読、再鑑賞し、ネットなどを利用して改めてリサーチを行い、徹底的な検証を繰り返した。
 その過程で僕は、上記までに記した人々が、共通して見落としているある重要事項がある事に気づいた。 この致命的とも言える欠落により、例の議論がエンドレス・ディスカッションされ、エターナル・クエッションになってしまったのだと確信した。
 この致命的な欠落は、最終的に以下の二点に絞られる。
 一つは、誰も彼もが、“全ての異版をそれぞれ個別に捉えている”という点である。 本来は、全く同じキャラクターと世界観を使って、全く同じストーリーが展開されている“全く同じ作品”であるにも関わらず、“モノローグ”、“ユニコーンの夢”、“ハッピー・エンディング”などの有無という、目に見えて分かる違いがあるというだけの理由で、それぞれの異版を“全く別の作品”と談じてしまっているのだ。 それ以外の部分は、何一つ変わらない“全く同じ作品”だというのに!
 90年代、社会現象を巻き起こしたTVドラマシリーズ、『X‐ファイル』に、こんなセリフがある。

「天才とは、一見異なる両者を比較し、検討し、両者に共通項を見出す人物である。」

 一見異なるそれぞれの異版には、目に見えて分かる違いの10倍をゆうに超える共通項があり、それは天才でなくても誰の目にも明らかなハズなのに、目に見えて分かる違いにばかり気を取られ、誰も彼もがこの共通項を盲目的に無視してしまっているのだ。
 本書では、この点を最重要視し、今までの30年間、議論され続けてきたこの作品において、これまで誰一人として全く議論してこなかったこの共通項を中心に考察、解説、論述する事をひとつの目的としている。
 そして、もうひとつの致命的な欠落についてもまた、極めて重要な問題として集中して論述していく。 そのもうひとつの致命的な欠落とは、映画『ブレードランナー』が、フィリップ・K・ディックが記したSF小説、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作としているという点である。
 何故かは分からないが、やはり誰も彼もが、この点を盲目的に無視する。
 町山が、多少なりとも著書の中で原作について言及しているが、関連性は決して高くない。
 サモンにしても、原作と原作者についてかなりのページを割いているが、解釈に関してはあまり強い関連性を見出せていない。
 そもそも、映画『ブレードランナー』のファンの中でも、原作をしっかりと読んだ事のある人は、いったいどれほどいるのだろう?
 全く読んだ事が無い人、あるいは読み始めても最初の数十ページだけで、映画とのあまりに大きな違いに驚き、読破を諦めてしまった人も多い事だろう。
 さらに言うなら、最後までしっかり読んだ人でも、「映画とは別モノ」と判断してしまった人もいるだろうし、頭から原作を否定している人も少なくないかもしれない。
 実際、僕も最初はそうだった。 初めて原作を読んだ時、映画とのあまりの違いに驚き、「映画とは別モノと考えるべき」と判断した。
 しかし、原作を注意深く読んでいくと、極めて多くの点において、原作と映画が一致しており、多数の類似がある事に気付く。 そして何より、両者が共通のテーマを語っている事に気付くハズだ。
 何故なら小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、映画『ブレードランナー』の原作であり、原点なのだから!
 原作と原作者、並びに原作と映画の類似については、第1章にて詳細に解説するが、本書では、原作も含めた映画『ブレードランナー』の全ての異版をひっくるめて、総合的に論じるのを最大の目的としている。
 これまでの30年間、この映画について多くの議論がなされて来たにも関わらず、何故かこれまで一度たりともなされる事がなかった新しい視点からのアプローチによる、これまでとは異なる“『ブレードランナー』論”をお楽しみ頂けたら幸いである。


 さて、映画『ブレードランナー』の公開30周年を(勝手に)記念した“決定版”BR解説集、『異説「ブレードランナー」論』は、当ブログの2011年3月17日アップ号より、いよいよ解説本編が始まるが、今回はその“序文”である。
 すでにココまでを読み進めてきただけで、「いい加減前フリ長ぇよ!」と感じている方も多いだろうが、本編に進んで頂く前に、皆さまに注意事項をいくつか喚起しておきたい。
 まず、本書は以下にリストアップする映画作品、及び書籍群を、皆さまが既に全て鑑賞、及び読破しているという前提で記していく事になる。
 既存の書籍等との内容の重複により、読者の皆さまに無用の混乱を与えないようにという配慮からと、重複する内容を書くだけで、解説のテクスト量が文字通りの倍増をしてしまうのを避けるためである。
 そのため、解説の中には、これらを全て鑑賞、及び読破していないと理解し難い、あるいはこれらの中で既に解説されているため、意図的に詳細を割愛している部分も少なからずある。
 従って、以下のリストの中で一つでも“未”のモノがある場合は、今回の記事ご一読の後、すぐにレコード店やレンタル店、書店などに行って、“未”のモノを購入、あるいはレンタルして頂き、本書よりも先に鑑賞、あるいは読破して頂いてから、解説本編のスタートに備えて頂く事を強く、強くオススメする。
 前提条件となるソフト、及び書籍は以下の通りである。


‐DVD/BD‐

『ブレードランナー』 アルティメット・コレクターズ・エディション [DVD]

『ブレードランナー』アルティメット・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

 DVD/BD5枚組みによる25周年記念盤。 現存する5つの異版全編、並びにメイキング・ドキュメンタリー、未公開シーン集、音声解説などの特典も、全て鑑賞して頂きたい。 なぁに、全部観たってたったの26時間だ。 『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のエクステンディッド・エディション(注:全部でDVD12枚)に比べたらラク勝ラク勝♪
 BD版とDVD版があるが、フォーマットと解像度が異なるだけで、内容に違いはないのでどちらを選んでも可。
 これぐらいは、最低限鑑賞しておいて頂きたい。


‐書籍‐

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
 /フィリップ・K・ディック

メイキング・オブ・ブレードランナーファイナル・カット
 /ポール・M・サモン

「ブレードランナー」論序説
 /加藤幹郎

ブレードランナーの未来世紀
 /町山智浩

 4冊とも全部。 合計1464ページ。 カルいカルい☆ ただし、『ブレードランナーの未来世紀』だけは、メンドウなら『ブレードランナー』の項だけでもおk。


‐ウェブサイト‐

ブレードランナーFAQ日本語版

 最も初期に開設された英語版ウェブサイトの日本語完訳版。 現在ももちろんアクセス可能。 “ブレードランナー初心者”は、まずはココから入るべし!


 解説では、上記以外にも多数の作品、書籍、ウェブサイトを参考資料として、執筆の際適宜参照しているが、上記のリストだけで解説を読み進めて頂く上でのとりあえずの前提条件は満たせるモノと判断した。
 これ以外については、後述の各章や巻末の“付録:参考資料”のリストを参考に、本書を読破した上で鑑賞して頂いた方が、それぞれの作品をより一層楽しんで頂けると思う。


 もう一つの注意点として、解説では映画『ブレードランナー』を様々な角度から分析、検証、考察、解説、論述しているが、これらは全て、筆者の個人的な見解に基くモノであり、映画『ブレードランナー』の製作スタッフ、キャスト、及び関係者各位、並びに、関連する複数の作品、書籍、及びウェブサイトの製作スタッフ、キャスト、著者、管理者、及び関係者各位の公式見解を代弁するものでは決してありません。
 以上をご理解頂いた上で、映画『ブレードランナー』をトコトン楽しむためのガイドブックとして、“asayan的映画『ブレードランナー』解説”を楽しんで頂けたら幸いです。
 なお、解説では全ての個人名を敬称略とさせて頂いております。


 ……つか、映画『ブレードランナー』は、昨年『映画を“読む”』のコーナーで取り上げる予定だったんですが、小説やら何やらで色々と時間を取られてしまい、結局昨年は『映画を“読む”』のコーナー自体が一度もやれなかった。 書かなければいけない事が多過ぎて、今までのように中途ハンパに書く事も出来なかったし。
 そこで、仕方なく来年の“BR30th”に合わせる形で、当ブログの特集記事内で集中的に連載する、という形式にしました。
 連載は、当ブログの2011年3月17日(日)アップ号からスタート。
 連載回数が未だに何回になるのか見当もついてませんが、年内には終わらせたいと考えています。
 まだまだ先は長いですが、最後までお付き合いして頂けたら幸いです。
 ……ってゆーか今気付いたが、『フリートーク』コーナーは今回が第30回。(笑)
 狙ってません。 全くの偶然です。



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



LunaちゃんのMODコレ!


チャンバラトリオ。(ソロ活動)

Lmc36AT2 01-Shiki Armor Set Ver.1.8

 日本人クリエーターによる装備MOD。 極めてクォリティの高い装備が大量に追加される上、全てタダで入手出来る。 比較的、高性能なモノが多い。
 ただし、独自のヌードボディをベースにモデリングされているため、他の装備品とコーディネート出来ない。 一部の装備は、ECに対応している。
 このMODには、おまけとしてこんなのも収録されている。 他に、ピコポンハンマーやバス停などもあるが、飽くまでもネタ装備なので実用性は全くの皆無。



Thanks for youre reading,
See you next week!

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135.WiC最終回

2011年03月20日 | ヘタレゲーマークロニクル

-Gamer's Chronicles of "HETARE" #23-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 地震から1週間が経過しました。
 連日の報道でご存知の通り、現在被災地での行方不明者の捜索が続いていますが、死亡が確認された犠牲者の数が、ついに6900人を超えました。 今回の地震が、阪神・淡路大震災を超えた事が確定した事になります。
 行方不明者は依然相当数の安否が確認されておらず、最終的な犠牲者の数がどれほどになるのか見当も付きません。
 そんな中、この被害がさらに拡大する恐れのある事態が未だに進行中です。
 原子力発電所のメルトダウン事故は、事実上チェルノブイリ原発事故、ただ1件のみですが、福島原発がこれに続く事になると、史上二度目という事になってしまいます。
 もちろん、これを回避するために原発の職員はもちろんの事、自衛隊、機動隊、消防庁が、放射能汚染の危険に晒されながら様々な策を講じて事態の収拾に当たっていますが、予断を許さない状況である事に変わりはありません。
 ですが、僕はあえてこう言いたい。
 奇跡とは、起こるモノではありません。
 奇跡とは、それを信じるヒトの意思が、起こすモノなのです。
 僕は、ヒトの意思の力を信じています。
 僕は、ヒトの意思は奇跡を起こすと信じています。
 事態の収拾に当たっている原発職員、自衛隊、機動隊、消防庁の皆さん。 どうか、どうかがんばって下さい。 皆さんの命がけの意思の力が、最悪の事態を回避する事を、僕は心から祈り、そして、信じています!!


 それとはあまり関係ありませんが、マスコミは相変わらずスジ違いな報道ばっかりでウンザリします。 特にヒドいのは東スポや日刊ゲンダイ、そして現代やポストなどの週刊誌。(←へへ。 具体的に名指ししてやった)
 憶測交じりの曖昧な記事を掲載しないで頂きたい。 国民の不安を煽り、ひいてはパニックや暴動を引き起こしかねない無責任な報道は控えるべきです。
 “次”なんて、今はどーでもいいのです。 重要なのは、“今”なのです。
 “今”何をすべきか? “今”何が必要なのか? それを考えるのが先決です。
 さらに言うなら、政府の対応や専門機関の批判など、今はやっている時ではありません。 そんなコトは、来年になってからでも十分です。
「今回の地震は、実は予測されていた」?
 当たり前ですッ!! 現在の科学力を以ってすれば、地震を予測する事ぐらいいくらでも可能なんですッ!!
 ただし、“予測”は飽くまでも推論であり、“予言”ではありません。 何年の何月何日何時何分何秒にどこで地震があるかまでは、分からないのです。 地殻の活動が活発になってきているから、ここらヘンでこれぐらいの規模の地震が起きるかもしれなくもないかもしれない?、という程度の可能性を論じているだけです。
 その“可能性”で言えば、今後100年の間に、東海や関東で壊滅的な被害が出るであろう大地震は、既に前世紀から“予測”として公表されています。
 が、それが起きるのが何年の何月何日何時何分何秒なのかは、“可能性”の範疇から逸脱するため分からないのです。
 じゃあ、もしも今回の地震が予測されていて、何年の何月何日何時何分何秒に起こると発表されたとしましょう。 その結果がどうなるかは、火を見るより明らかです。
 住民はパニック。 便乗値上げする商店。 多発する窃盗、犯罪、暴動、無秩序、経済的混乱等々。 冷静に行動出来る人なんかいません。
 それで助かる人も中にはいるでしょう。 が、無秩序に巻き込まれて被害者になる人の方が圧倒的に多いでしょう。 しかも、それで実際には「何も起きませんでした」では、その責任を一体誰が、どのように取ればいいのでしょう?
 科学が出来るのは、飽くまでも“予測”です。 科学には、“予言”は出来ないのです。 何故ならヒトの科学力は、地震という神のみぞ知る真実に追いついていないからです。
 科学が真実に追いつくまで、こうした事を“予言”として公表する事は、やってはならない事なのです。


 そして、こうした“ウソ報道”に踊らされている被災地以外の国民の皆さん、水や食料、燃料の買い溜めを今すぐやめて下さい。 それを必要としているのは、アナタではありません。 “今”それを必要としているのは、被災地で避難生活を続けている約60万人の被災者の皆さんです。
 彼らは今、必要な水や食料、燃料が決定的に不足しており、とてもとても困っています。
 アナタが物資の買い溜めに走ってしまったため、彼らに届けるハズの物資が無くなってしまっています。
 買い溜めを止めなさい。
 今のアナタには必要ありません。
 彼らに少しでも多くの物資を届けるためには、アナタが買い控える事が必要なのです!


 ちなみに、現在全国のローソン各店では、店頭で義援金を集めています。 お預かりした義援金は、日本赤十字社を通じ、被災地救済の資金として運用されます。
 募金は、3/26(土)まで受け付けております。
 また、ポイントカードを利用されている方は、ポイントを使って1ポイント1円相当として、10ポイントからのポイント募金が可能です。 ローソン各店にあるロッピー、もしくはローソンのウェブサイトの専用ページでも受け付けております。
 ほんの少しでも構いません。 皆さまの善意をどうか、どうか……!
 ちなみに、僕は自宅にあった1円玉と5円玉をかき集めて、全部で1万円ぐらい募金しました。(注:一部数えてないので正確な金額は不明ですが、カウント済みの半分ぐらいが5000円ぐらいあったので、たぶんそのぐらい)


 ……あ、いかんいかん。 ついアツくなってしまいました。
 いやぁ~、あーゆー“ウソ報道”には心底ハラが立つ性格なんで。(笑)
 そう言えば、今回の大地震、呼称はどうなってるんでしょうね? 新聞では、“東日本巨大地震”という呼称が使われていますが、NHKでは、“東北・関東大震災”。 ローソンの店内放送では、“東北太平洋沖地震”。
 ……どれが正しいの?(´・ω・`)??


 では、今週の連載コーナーをどうぞ。


‐AS‐RadioHead(2011/03/19)‐

 またもや締め切り間に合わず。
 どーしたんだ運営さまよ! 何かのトラブルか?
 来週こそはしっかり頼む。


‐戦場のヘタレ司令官‐

 さて、WiC攻略編、今週がいよいよ最終回であります!

Blog0831  カスケードフォールを命からがら脱出したソーヤー大佐とパーカー達は、未だにソ連軍の包囲から逃れられないシアトルを奪還すべく、一路進路を西に取った。
 しかし、そこに重大なニュースが舞い込む。
 なんと、中国がソ連との同盟を締結! ソ連に加担するため、軍をアメリカへと進攻させたというのだ!(注:現在でもだが、冷戦真っ只中のアメリカは、様々な国を“仮想敵”と想定したシュミレーションを繰り返していた。 その筆頭はもちろんソ連だが、中東や中国、日本も仮想敵の一つと考えられていた)
 中国軍が到着する前に、何とかシアトルを奪還しなくては!
 しかし、シアトルへと急ぐパーカー達の前に、クリアウォーター・クリークで待ち伏せしていたソ連軍が立ちはだかった!
Blog0832  ミッション12は、クリアウォーター・クリークに展開しているソ連軍の撃破が最終目標。
 まず、スタート地点に程近い丘の上にある偵察部隊の施設を破壊します。
 このミッションでは、最初からアメリカ軍のMBT(注:主力戦車の事。 かつて戦車は、大きさや火力から小型、中型、重型、駆逐戦車、突撃砲などの様々な分類があったが、現在は各国ともMBT1種類に統一している。 これ以外は、準主力や装甲車に分類される。 MBTはメイン・バトル・タンクの略)であるM1A1エイブラムスが召集出来るので、最大の6両を召集し、火力にモノを言わせてこれを叩きます。
Blog0833  次に、丘の奥にある小さな集落に展開している敵部隊を撃破し、集落を確保するんですが、市街地(注:SS左奥)と郊外(注:SS右奥)から敵軍が進軍してくるため、挟み撃ちに遭い易いので注意が必要です。
 砲撃コマンドを上手く使い、トーチカを優先的に撃破すると、幾分ラクになります。
 また、この時点で援軍ポイントの追加があるハズなので、これを使って修理用にトラックを一台召集しておくと良いです。
 戦車はポイントの消費が激しいですが、やられると再召集にも時間がかかるのでやられないように注意しましょう。
Blog0834  集落を確保したら、左図の奥の丘の上にある製材所を確保します。
 敵を叩くにはまず物資を絶て。 いわゆる兵糧攻めってヤツですね。
 展開している敵部隊は結構な数ですが、先に砲撃コマンドを使って相手を疲弊させ、戦車を投入して残存兵力を叩く、という戦術が有効です。
 敵部隊を掃討したら、SPをキャプチャーして製材所を確保します。
Blog0835  続いては、その先にあるダムに攻め込んできた敵部隊を、NPCユニットと共に迎撃するんですが、これは砲撃コマンドを使うだけで難なく撃退出来るハズです。
 そこで、この間に戦車を修理して、最終目標に備えておきましょう。
 んで、その最終目標なんですが、これがとにかく大変です。
 左図の奥に見えている市街地を奪還するワケですが、ご覧の通り展開しているソ連軍の多い事多い事。 しかも、援軍が次から次へと攻め込んでくる上、SPが4ヵ所もあるので、砲撃コマンドを上手く使い、前線を押し上げるカンジで攻めていくと良いのではないかなと。
 ある程度の時間制限がありますが、それほど短くはないので、突撃せずにじっくり攻めていきましょう。
 SPを全てキャプチャーすれば、ミッションコンプリートになります。


Blog0836  クリアウォーターを攻略したパーカー達は、いよいよ本命のシアトルに向かった。 しかし、その手前の島にソ連軍の前線基地がある事が判明。 ソーヤー大佐は、これを殲滅すべくパーカー達を向かわせた。


Blog0837  ミッション13は、まず装甲車で島に上陸し、援軍が呼べるようにするために3ヵ所の対空砲陣地を撃破します。
 装甲車は非常に弱いですが、スペシャルアタックのグレネードを連発して、手際良く叩いていきましょう。
 なお、5分以内に3ヵ所とも叩かないと、後々の展開が辛くなるので注意が必要です。
 どうしても時間が足りないようなら、ターゲットの対空砲だけに集中し、他のザコは無視してもおk。 ただし、全滅するとゲームオーバーになってしまうので注意。
Blog0838  リーンフォースの召集が可能になったら、戦車を召集して次の目標(注:SS撮れてませんでした。 すまぬ……。つД`)゜。)に向かいます。 島の東端と西端のそれぞれの丘の上にある拠点を叩くんですが、最終的に最初の装甲車は撃破されてもおk。 回収した援軍ポイントを戦車の召集に費やしましょう。
 部隊を二手に分けてもいいですが、戦力が不十分になって攻略に時間がかかるので、出来れば一緒に行動した方がラクはラクです。 ……時間制限がありますが。
 で、この2つの拠点を叩くと、今度は港(注:SS奥に見えているトコロ)に展開している敵の主力部隊を叩きます。
 結構大変ですが、追加される援軍ポイントのおかげで、ご覧の通り召集出来る部隊数にかなりの余裕があるので撃破自体はカンタンです。
 が、丘の上の拠点がやられると、再キャプチャーする必要が出てくるので、丘の上に2、3両待機させておくと良いかもしれません。(注:僕は再キャプチャーするハメになりました)
 港を確保すれば、ミッションコンプリートになります。


Blog0839  なんとかシアトルにたどり着いたパーカー達だったが、ココであまり良くない報せが入る。 ホワイトハウスが、シアトルへの核攻撃を決定したというのだ。
 すでに、東海岸のソ連軍は撤退しており、残すはシアトルに展開している部隊のみ。 しかし、太平洋を渡って中国軍が上陸してしまうと、戦力は圧倒的に不利になってしまう。 これを回避するには、核攻撃による掃討作戦しかない。
 だが、カスケードフォールはすでに焦土と化した。 その二の舞はさせまいと、ソーヤー大佐はパーカー達に活路を開くように命じるのだが……!?
Blog0840  ラストミッション、ミッション14は、まずスタート地点近くにあるソ連軍の拠点を叩くトコロから始まります。
 いきなり45分程度の時間制限がかけられますが、これはミッション終盤までカウントダウンが止まりません。 核弾頭投下までの時間なんですが、あんまりゆっくりしていると終盤で時間が足りなくなる恐れがあるので、出来る限り迅速に行動しましょう。
 んで、このミッションでも、最初からエイブラムスの召集が可能なので、6両を召集してこれを叩きます。
 敵部隊は多くないので、問題なく叩けるでしょう。
Blog0841  トコロが、ココでスタート地点に敵部隊が大挙して攻撃してきます。
 取って返してスタート地点に戻り、波状攻撃を仕掛けてくるソ連軍から拠点を守ります。 砲撃コマンドを有効に活用し、ユニットは基本的に固定砲台化して迎撃します。
 一定量を迎撃すると、オブジェクティブがアップデートされますが、結構大変なので注意して下さい。
Blog0842  波状攻撃を迎撃したら、今度は港までの活路を開きます。
 3ヵ所のSPを順番に確保していくだけなんですが、展開している敵部隊は、さすがラストミッションだけあって結構マジッパねぇッス。
 ダメージを受けたら、適宜回復させながら進むと良いです。
 もちろん、最初に砲撃コマンドで疲弊させておく事をお忘れなく。 ケチらずガンガン使いましょう。
 また、この最中に沖に停泊している戦艦の撃破がセカンダリーとして示されますが、これは砲撃コマンドでカンタンに沈黙させられます。 2隻いるので、2隻とも殺っておきましょう。(注:後々ラクになります)
 もうひとつ、セカンダリーとして攻撃ヘリの撃墜が示されますが、この段階では対空砲車両まで援軍ポイントを回せないハズなので、ウェッブがうるさいですが、とりあえず無視してもおk。 戦車の召集に回しましょう。
Blog0843_2  港まで進むと、今度は港一帯に展開している敵部隊の殲滅と、SPのキャプチャーが目標になります。
 ココは、左図の向かって左側(注:活路を開いた最後のSPから一番近いSP)から右側に向かって順番にプッシュ(注:前線を押し上げる形)で行くと良いです。 砲撃コマンドを併用し、順番に4つのSPを確保していきます。
 この時、援軍ポイントの追加があるハズなので、これを使って対空砲を召集し、先ほどのセカンダリーを攻略しても良いです。
Blog0844  さて、港を確保したら、今度はいよいよ最後の本命、敵HQを叩きます。 が、これがかなりキツいです。
 HQというだけあって、防衛設備の多い事多い事。 マトモに行ったら、戦車でもカンタンに返り討ちに遭います。
 そこで、毎度お馴染みの砲撃コマンドです。
 砲撃コマンドで防衛設備を破壊し、戦車でSP周辺の敵部隊を撃破。 そして少し退却。 砲撃コマンドのポイントが溜まっているハズなので、これを使って奥にある防衛設備を攻撃。 戦車でSP周辺を確保。
 これを繰り返し、HQ内の敵部隊を掃討し、3ヵ所のSPをキャプチャーすれば、ミッションコンプリートになる……かと思いきやッ!?
Blog0845  エンドムービーが始まったと思った矢先、突然オブジェクティブがアップデートされ、最後の突撃を始めたソ連軍の迎撃を命令されます。
 具体的には、3ヵ所のSPをキャプチャーし、次から次へと襲ってくるソ連軍を迎撃するだけなんですが、さすがラストミッションだけあって(←コレばっかだな)、部隊数がとにかく多い多い。 こちらの戦力は最低限しかいないので、修理系の車両を上手く使い、損失を最小限に止めるのが最良の手です。
 また、注意したいのが攻撃ヘリです。
 戦車では対空攻撃が出来ないので、対空砲(注:1両だけ自動的に追加エントリーされる)を使うしかないんですが、結構な数なので一つずつ確実に落としていきましょう。
 もちろん、砲撃コマンドは味方を巻き込まないように適切な場所を指定する必要があります。
 もう時間制限はないので、焦らず慎重に、しかし迅速かつ的確に行動しましょう。
 敵部隊を一定量迎撃すれば、ようやくミッションコンプリートになります。
Blog0846  戦いは終わった……。
 シアトルからソ連軍は撤退を開始。 太平洋を渡ってきた中国軍も、これに伴って撤退を始めた。 ヨーロッパや東南アジアでは、まだソ連軍や中国軍との戦闘が続いているが、とりあえず合衆国の脅威は去った。
 史上初のアメリカ本国本土での戦争は、こうして幕を閉じた。
 敵は去った。
 さあ、これからは復興の時。
 この焼け野原のシアトルに、かつての姿を取り戻そうじゃないか!
 ……と、その前に、ちょっとコーヒーブレイクでも取ろうかな?
 CDプレーヤーの電池も手に入ったし。(注:左図参照)
 音楽でも聴きながら。
 束の間の休息を……。


 ソ連軍のアメリカ本土上陸、そして進攻の阻止という基本設定の性格上、全体的に攻めるのではなく守る事に重点を置いたミッションが多く、少数戦力で大部隊を迎撃する事が多いですが、比較的まだ新しいゲームなのでグラフィックの完成度は高く、今でも十分遊べるゲームだと思います。
 ただ、プライマリー、セカンダリー共に、オブジェクティブの攻略条件が分かり難い箇所がいくつかあり、勲章コンプはなりませんでした。つД`)゜。
 勲章コンプは、セカンドプレイに回した方が良さそうです。
 ストーリーも良く出来ており、音楽も良いのでオススメのゲームです。
 また、WiCには『ソビエト・アサルト』というエキスパンションがありますが、日本語版がないので攻略は割愛させて頂きます。 ご了承下さい。
 いずれにしても面白いゲームです。 皆さんも、シアトルから始まるアメリカ本土上陸決戦、遊んでみてはいかがでしょうか?


 というワケで、『戦場のヘタレ司令官:WiC攻略編』は、今回で連載を終了させて頂きます。
 何度か休載があり、結局3月まで続いてしまいましたが、無事に完遂する事が出来ました。
 長い間お付き合い頂き、誠にありがとうございました。(多謝)
 ちなみに、このコーナー自体も今回で一応最終回とさせて頂きます。
 来週から、連載コーナーは『AS‐RadioHead』のみになります。 予めご了承下さいませ。



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



LunaちゃんのMODコレ!


最強の黒。

Lmc35AT2 01-Shiki Armor Set Ver.1.8

 日本人クリエーターによる装備MOD。 極めてクォリティの高い装備が大量に追加される上、全てタダで入手出来る。 比較的、高性能なモノが多い。
 ただし、独自のヌードボディをベースにモデリングされているため、他の装備品とコーディネート出来ない。 一部の装備は、ECに対応している。
 T01タイプの重装は、組み合わせ次第で最強装備が完成する。 ……まあ、と言ってもこの程度ですが……。 もちろん、タダで入手出来る装備としてはこれでも強過ぎるぐらい。 スタート装備としては最強と言える。



Thanks for youre reading,
See you next week!

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134.asayan実況:Darwinia攻略⑦

2011年03月13日 | ヘタレゲーマークロニクル・ムービー版

-Gamer's Chronicles of "HETARE" Movie Edition #21-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 え~、大変な事が起きました。
 ただ今の時刻、2011年3月11日(金)、午後3時51分です。
 本日午後2時46分頃から、三陸沖、宮城県沖を震源地とする最大マグニチュード8.4に達する大きな地震が僅か30分の間に複数回発生し、沖縄、北海道を含む日本海側のほぼ全域に極めて高い津波が押し寄せ、相馬港では7m30cm以上の津波が観測されました。
 僕の在住地域でも、震度3~4程度の非常にゆったりとした大きな横揺れを1分ほど感じました。
 地震発生からすでに1時間以上が経過していますが、仙台市内の河川に遡上した津波が濁流となって今、民家や田畑を飲み込んでいます。 火災も発生しています。
 あぁ! 学校が飲み込まれる! ってゆーかソコのクルマ! さっさと逃げろッ!! そっちじゃねぇって!
 16:07 クルマを捨てて徒歩で逃げてる人もいる。 内陸1.5km付近。
 16:08 大津波警報が追加。 関東地方も大津波の可能性。
 16:09 千葉県内のコンビナートで火災。
 16:09 仙台市内で津波の第2波を確認。 第1波よりは低い? かなり速い。
 16:12 海岸に第2波が到達。
 16:13 第3波も確認。 その後ろに第4波。
 16:16 茨城県大洗町の港を襲った津波に打ち上げられた漁船が多数、陸地に“乗っている”。 波は引いた模様。 仙台空港も全域が冠水。
 キリがないのでこれぐらいにしておきましょう。 これ以降、皆さんがこの記事を読んでいる頃には、最終的な被害が確定している事と思います。
 被害に遭われた皆さまの、一日も早い復興を、心よりお祈りしております。
 ……まだ余震が続いてるようです。
 ご存知の方も多いかと思いますが、台風や竜巻、突風などによって発生する波を“高波”、地震によってのみ発生する波を“津波”と言います。 波の高さは全く関係ありません。
 高波の場合は満潮時と重なると数メートルに達する事もありますが、波が内陸部まで押し寄せる事はまずありません。
 しかし、津波の場合は僅か数十センチでも、河を遡上して内陸にまで達する場合がほとんどで、場合によっては海岸から10km以上離れた内陸部でも、河川沿いに洪水のような被害が出る事があります。
 また、津波は震源地や震源地との距離、あるいは海底の地形など、様々な要因によって10メートル以上になる事も多く、歴史上は30メートルを超える津波が日本を襲った事があるほど。
 さらに津波は、1度ではなく何度も押し寄せる事がほとんどで、第1波の波が引いたと思っても、地震発生から数時間後に第2波、第3波が来る事も多いので、警戒警報が解除されるまでは、たとえ水が完全に引いても“危険”と判断すべき。 家や職場が心配だからといって、決して避難先から戻ったりしてはいけないのだ!
 もう一つ。 津波は震源地ではなく、“震源地の周辺”に押し寄せるため、“震源地以外”が危険です。
 凪いだ池に小石を投じた様子を想像して下さい。 小石を投じた地点から、波紋が真円を描きながら周囲へと広がっていきますよね? あれが津波です。 あの波紋が、地球規模で起こったモノと考えて下さい。
 そのため、南米やオーストラリアで発生した地震による津波が日本で観測されたという記録も、驚くほどいっぱいあります。
 地震は、確かに揺れによる建物の倒壊などの被害も恐いですが、最も恐いのは地震による二次災害です。
 関東大震災では、お昼時という時間帯に発生したため、火災が多数発生し、二次災害による被害の方が大きかったし、阪神・淡路大震災でも火災被害が大きかった。
 先日のニュージーランドの地震ではあまり無かったようですが、今回の地震でも、津波という二次災害の方が被害が大きくなりそうです。
 地震が発生したら、とにかく落ち着き、TVやラジオで確かな情報を得て、速やかに、安全に、安全なトコロにとっとと逃げましょう。 台風と同じく、地震も人智の及ばない神の領域なのですから……。
 ちなみに、地震には陸地で発生する活断層地震(注:阪神・淡路大震災がコレ)、火山のマグマの活動によって発生する火山性地震(注:被害エリアが比較的狭いのが特徴)、そして、日本海や太平洋にある地殻の重なり合っている部分で発生するプレート地震の3種類(注:正確には、もう少し細かい分類があるが、おおよそこの3種類に分類できる)がある。 今回のはプレート地震だと思う。


※追記(3/12午前)

 地震規模が修正され、最大マグニチュがは8.8になりました。 観測史上最大との事。
 ハワイやアメリカ西海岸にも、津波の到達が確認され、欧米各国の支援が決定しています。
 また、現時点の死者は400名以上、行方不明は650名以上と発表されています。
 亡くなられた方のご冥福を、心よりお祈りしております。


※追記(3/13午後)

 地震の規模が再び訂正され、マグニチュードは9.0だった事になりました。 観測史上世界第4位タイだそうです。
 また、今後数日以内に70%の確率で同じ震源地でマグニチュード7.0以上の地震が発生する可能性があるとの事。 付近の住民の皆さま、くれぐれもご注意下さい。
 被害者はまだまだ増えそうです。 安否不明は1万人以上だそうです。


 それでは、今週の連載コーナーをどうぞ。


‐AS‐RadioHead(2011/03/12)‐

 またしても楽曲のアップが当ブログの締め切りに間に合わず。 なので、このコーナーは休載させて頂きます。 しっかりしてくれ運営様!


‐戦場のヘタレ司令官‐

 今週は特集記事の収録があったため、このコーナーも休載します。 ご了承下さい。


 以上、今週の連載コーナーでした。
 では引き続き、今週の特集コーナーをどうぞ。



<今週の特集>

 今週の特集コーナーは、当ブログ恒例の月イチ企画、『ヘタレゲーマークロニクル・ムービー版』の2011年3月号をお送りします。
 今週も、最後までよろしく。


・動画の概要

 今回の動画も、外部のストリーミング動画投稿サイト、YouTubeを利用させて頂いております。

ストリーミングサイト:YouTube
動画分割数:4
トータル再生時間:69分13秒
ファイル形式:mov(H.264コーデック)
解像度:1280×720pix


・難しいこと

 この動画は、asami hiroakiが個人的に作成したモノです。そのため、動画内でasami hiroakiが言っている事は、全てasami hiroakiの個人的な意見、見解、及び解釈であり、Darwiniaの開発者、及び販売元、あるいは国内外の全てのDarwiniaプレーヤー各位の意見、見解、及び解釈を代弁するモノでは決してありません。
 従って、この動画に対するご意見、ご感想、ご要望、あるいは誹謗中傷等は、全てasami hiroaki宛に当ブログのコメントへ頂くようお願い致します。
 また、この動画には著作権、あるいは利用制限などのロイヤリティは一切ありませんが、動画のダウンロード、及び複製、転写、転載、再配布、インターネットを利用した他の動画投稿サイトへの投稿は、YouTubeの利用規約に違反する恐れがあるのでご遠慮下さい。
 以上をご理解頂いた上で、トークショー的な娯楽として楽しんで頂ければ幸いです。


・asayan実況:Darwinia攻略④

‐Part.1‐

再生時間:17分10秒


‐Part.2-

再生時間:17分25秒


‐Part.3-

再生時間:17分19秒


‐Part.4-

再生時間:17分17秒


※すでにお分かりだと思いますが、この動画を収録した直後に地震がありました。 収録中じゃなくて良かったのか悪かったのか……。



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



LunaちゃんのMODコレ!


ウィッグ付き。

Lmc34AT2 01-Shiki Armor Set Ver.1.8

 日本人クリエーターによる装備MOD。 極めてクォリティの高い装備が大量に追加される上、全てタダで入手出来る。 比較的、高性能なモノが多い。
 ただし、独自のヌードボディをベースにモデリングされているため、他の装備品とコーディネート出来ない。 一部の装備は、ECに対応している。
 T01タイプは最もバリエーションが豊富。 これは軽装のモノだけでコーディネートしてみた。 兜がウィッグ付きのため、装備すると髪型が変わる。



Thanks for youre reading,
See you next week!

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133.やってもーたので無題

2011年03月06日 | フリートーク

-Free Talk #29-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 3月です。
 もうすぐ春ですね!
 なんだかうきうきしてきます。
 ……が、ココでイキナリですがお詫びです。
 今週の当ブログは、WiC攻略の最終回をお届けする予定でしたが、今週はある映画にハマってしまい、ゲームやるのをすっかり忘れてしまいました。(^ ^;)
 かなり古~~い映画なんですが、以前から再三お報せしている“ビッグプロジェクト”のためのリサーチに必要だったし、前々から観てみたい映画ではあったので、この度DVD(とBD)を買って観てみたんですが、ま~その凄まじいヴィジュアルに圧倒されてしまいまして。 バージョンの異なる本編2つ、プラス特典映像を堪能してたら、ゲームやってる時間がなくなってしまいました。(笑)
 この映画については、いずれ“ビッグプロジェクト”の中や、あるいは独立した形で当ブログ内で詳細にご紹介させて頂くコトになるかと思うので詳細は省きますが、僕的には超オススメの1本です。 asayan的殿堂入り作品!
 タイトルとか公開年代も、明記は控えさせて頂きます。 分かるヒトには分かっちゃうぐらい有名な映画なので。
 ちなみに、例の“ビッグプロジェクト”は、小説の新作と平行して作業を進めていますが、どちらも比較的順調に進んでおります。 “ビッグプロジェクト”の方は、やっぱり4月スタートになる予定です。 それと前後して、小説の新作の詳細も発表出来ると思います。
 今しばらくお待ち下さいませませ。(願)
 ちなみに、WiCの最終回は、来週ではなく再来週になる予定です。 来週は、ムービー版の収録があるので。


 それとは関係ないですが、とうとう発売になりましたね! DoWⅡ:Re! 前作CRから1年が経過しましたが、今回はどういうコトになるのかとっても楽しみにしてたんですが、……まだやってません。 先ほども記したように、今週は全くゲームやってる時間がなかったので。
 一応、リリース前に無償公開されていたベータ版(注:シングルプレイなし、スカーミッシュ、及びオンラインマルチのみ)はやってみたんですが、やっぱり色々と仕様変更されている様子。 シングルはどういうコトになってるんだろう?
 詳細が分かったら、また詳しくお伝えしたいと思います。
 ちなみに、パッケージは結局スペースマリーンパックにしました。 やっぱスペースマリーン好きだしね。


 さらにそれとは関係ありませんが、今週は国内外で色々な動きがありましたね?
 リビアでは、政府軍と反政府軍のほとんど内戦勃発と言えるイキオイ。 ……ってゆーかもう辞任しろよガタフィ。 世論はすっかり反政府暫定政権支持になってるんだし、欧米諸国も“反政府暫定政権勝利”を前提に動いちゃってるんだから。
 傭兵雇ったって、金の切れ目が縁の切れ目なんだし。
 諦めろ。
 ニュージーランドの地震では、多数の邦人が犠牲になるなど多大な被害がありましたが、どうやら建造物の耐震基準違反が明るみになった様子。 いわゆる欠陥建築。 阪神・淡路大震災の時にも、同様にずさんな工事が発覚し、かなり問題になりましたが、国が違えど教訓が得られていない証拠です。
 亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈りしております。
 日本国内では、大学受験でインターネットを使ったカンニングが発覚し問題になりました。
 カンニングをした受験生は特定され、警察によって逮捕(注:たかがカンニングで“逮捕”て……)されましたが、……まあアレですよ。 世の中が便利に“なり過ぎてる”ってコトなんじゃないですかね?
 アップル社のiPhoneのリリース以降、これに似た機能を有するパチモン“スマートフォン”なるカテゴリーが確立され、現在は各社ともソフトウェアの開発と合わせて普及に躍起になっていますが、こうしたハイスペックな携帯端末が出来てしまった事により、今回のカンニング事件が発生してしまったのは疑いようもありません。
 便利な機械は、便利であるがゆえに悪用される事も良くあるなのです。 盗聴器とかピンホールカメラとかね。
 問題は、これら便利過ぎる機械が開発されてしまう事ではなく、これがどのように悪用されるのか? そして、悪用された時に法でどのように取り締まる事が出来るのか? なのではないでしょうか?
 スマートフォンを開発する事も、購入する事も、そして使用する事も罰する法律はありません。 あっても意味がないし、何より経済や市民生活にとってマイナスにしかなりません。
 しかし、そのためにこれが悪用される事前提で法整備する事が出来ないのも、また現実です。 発売された時点で何らかの“違法”があっては、そもそも商品として流通させる事が出来ないからです。
 しかし、現実には今回のように悪用され、携帯端末に対する法整備、あるいは条例、もしくはマナーの確立が必要になってしまったワケで、結局は“どのように悪用されるのか?”を事前に想定する事は不可能という結論に至るしかない。 今回はNTTの端末が使用されたそうですが、開発したNTTだって、まさかカンニングに使われるとは夢にも思ってもみなかった事でしょう。
 犯罪とは、実際に起こったモノだけが犯罪であり、法律やルールは、結局イタチゴッコでしか犯罪に対処出来ず、抑止力にはなり得ないのです。
 こうなったらアレだ。 受験生の手荷物検査を徹底するしかないですね。 アーティストのライブ会場の入り口みたいに。 空港のゲートみたいに金属探知機設置して。
 それにしても、今回捕まった受験生クン。 上手い方法を考えたのはいいけど、現在のIPv6を舐めていたようですな。 わざわざ警察力を使わなくても、ソフトウェアだけでIPアドレスやPINGから発信元ぐらいは特定出来るのですよ?(注:やろうと思えば僕にも出来る。 もちろん皆さんでも)
 まあ、“19歳の予備校生”らしいので、一浪してかなり焦ってたんでしょうね。 文字通り、ワラにもすがる思いだったのでしょう。
 でも、だからってカンニングはイカンですよ。 不正行為にまで手を出してしまってはねぇ? 実力無しで大学入ったって、高校までと違って大学には卒論があるので、卒業するのが大変になるだけだよ。 8年で卒業できなきゃ自動的に退学させられちゃうし。 大学“中退”って、高校卒業よりも就職に不利になっちゃうのですよ?
 世の受験生の皆さま、その辺りを肝に銘じ、今回の受験生クンを噛ませ犬&反面教師にして精進してくれたまえ。
 ……まあ、あっしは受験なんて生まれてこの方一度も経験した事が無いんスけどね?(笑)


 そんなワケで(?)、今週は連載コーナーもASとLunaちゃんだけです。


‐AS‐RadioHead(2011/03/05)‐

 キターーーーー(゜∀゜)ーーーーーッ!!
 今週のAS‐Radioは、Hamst3r Allianceというカワイイんだか何だかよく分からない名前のアーティストの特集。 しかも、ジャンルはノイズコア! ノイズ・クリエーター(注:ドイツのアーティスト。 レコードとターンテーブルではなく、オープンリールのカセットテープやビデオテープをスクラッチするという荒業で、名前の通りをノイズを音ネタにして曲にするというノイズコアを確立した。 日本でも、インディーズレーベルから複数のアルバムがリリースされている。 ほとんど“音”に聴こえないノイズだらけだが、ちゃんと“曲”に聴こえるというとんでもないセンスは圧巻の一言! ただし、初心者にはあまり向かない。 フツーのハードコアに飽きてしまった上級者向け)のような楽曲ばかり!
 待ってましたこーゆーのッ!
 1曲目は、『Neurotransmitter Decay』。 2:54の137。
 2曲目は、『Materializing Cats in Space』。 3:51の107。
 3曲目は、『Murder Taxi』。 3:21の123。
 いずれもショートランニングタイム&低トラフィックですが、縦ブラインドがかなり強く、グレイブロックも多めでスピードレンジも比較的幅が広いので、難易度は比較的高め。
 しかも、2曲目はブロック配置の関係でニンジャステルスが取れない(注:ラス1が取れない。 取るとクリーンフィニッシュが取れないので)し、3曲目もクリーンフィニッシュが取り難いので注意が必要です。
 いずれにしても、(上級者向けですが)良曲揃いの今週のラインナップは、3/11まで無料でDL&プレイ可能です。ASプレーヤーの皆さま、Don’t miss it!!



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで頂けましたか?
 ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
 来週もお楽しみに!
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



LunaちゃんのMODコレ!


戦闘まっすぃ~~ん。

Lmc33AT2 01-Shiki Armor Set Ver.1.8

 日本人クリエーターによる装備MOD。 極めてクォリティの高い装備が大量に追加される上、全てタダで入手出来る。 比較的、高性能なモノが多い。
 ただし、独自のヌードボディをベースにモデリングされているため、他の装備品とコーディネート出来ない。 一部の装備は、ECに対応している。
 激しくロボットっぽいT00タイプには、何故か専用のガントレットとブーツがないので、T01タイプで代用。 アッパーとロワー、及びヘルメットにはモデリング違いがある。 もちろん全て重装。



Thanks for youre reading,
See you next week!

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