MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

MEDINTシンポジウム「外国人医療と看護教育」

2011-10-24 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
23日(日)医療通訳研究会(MEDIMT)看護部会主催の
シンポジウムが神戸日赤で開催されました。

看護師による看護師のための看護師の
シンポジウムがコンセプトだったのですが、
患者を思いやる気持ちが溢れるあたたかい
シンポジウムでした。

最初、私たち医療通訳者は、
外国人医療の当事者ではないと言われてきました。
医療者と外国人患者が当事者です。
でも、言葉の問題がある場合には、
医療通訳の存在は不可欠であり、
その医療通訳をどう使うかがとても重要になってきます。

医療現場からは相変わらず
「誰でもいいから通訳連れてきて」
「通訳がいなかったら診療しません」と言われて
せつない思いをします。

そんな時、よく看護師さんに助けられました。

看護師は私たち医療通訳者に一番近い人たちです。
なぜならまず患者を見ようとするから。
患者の側に立って考えようとするからです。
私たちと一緒だなあと思うことが多いのです。

だから、私たちはまず看護師の人たちと
理解しあいたいと思います。

もちろん、そこから様々な医療職の
方々と外国人医療を一緒に考えていきたいです。

今回、外国人医療を議論する看護師さんたちを見て、
皆さんなんとかしたいと思ってくれているのだなと
うれしくなりました。

患者当事者として中国人の方が
「言葉の問題じゃなくて気持ちの問題。
はじめてのお産でお世話になった看護師さんには
今でもお礼を言いたい気持ち。」
とおっしゃっていたのが印象的でした。

通訳者がいうのも変ですが、
実は言葉よりも気持ちのほうがずっと
通じるものだということを
知ってほしいと思いました。







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