医療通訳をしている人たちに、
「なぜ、医療通訳者になったか」
と聞くと
「そこに患者さんがいたから」
という答えが返ってきます。
私も同じです。通訳をやるなら、もっと楽しい観光やイベントの通訳をやりたい。
目の前に患者さんがいて、周りを見回して自分の通訳が一番「まし」だから、自分がやるしかない。「質」がどうとか言われても、まったく日本語のできない患者さんが一人で行くよりは、ついていったほうがいいからついていっているのです。だから、これはもう人道上の問題として医療通訳をやっているわけです。
この話をすると、医師は驚きます。そんなレベルの通訳がついてきているのかと。すべてのケースとは言いません。でも、多くの場合それが現状です。本当にそれでいいのでしょうか。
知らない人から突然電話がかかってきました。
「子供が風邪を引いているから、すぐ病院に来て。」
だけど、私は今日仕事を休むわけにはいきません。電話で通訳をしてあげるといっても病院が嫌がるからだめといいます。インフルエンザかもしれないといわれると、予防接種をうっていないので、感染も怖いです。何とか都合をつけて週末ならばついていってあげるといっても、待てないといいます。結局、「死にそうな病気でないと来てもらえないのか!」との捨て台詞を残してこの人は電話を切りました。
後味の悪い、嫌な感情が残りました。
「なぜ、医療通訳者になったか」
と聞くと
「そこに患者さんがいたから」
という答えが返ってきます。
私も同じです。通訳をやるなら、もっと楽しい観光やイベントの通訳をやりたい。
目の前に患者さんがいて、周りを見回して自分の通訳が一番「まし」だから、自分がやるしかない。「質」がどうとか言われても、まったく日本語のできない患者さんが一人で行くよりは、ついていったほうがいいからついていっているのです。だから、これはもう人道上の問題として医療通訳をやっているわけです。
この話をすると、医師は驚きます。そんなレベルの通訳がついてきているのかと。すべてのケースとは言いません。でも、多くの場合それが現状です。本当にそれでいいのでしょうか。
知らない人から突然電話がかかってきました。
「子供が風邪を引いているから、すぐ病院に来て。」
だけど、私は今日仕事を休むわけにはいきません。電話で通訳をしてあげるといっても病院が嫌がるからだめといいます。インフルエンザかもしれないといわれると、予防接種をうっていないので、感染も怖いです。何とか都合をつけて週末ならばついていってあげるといっても、待てないといいます。結局、「死にそうな病気でないと来てもらえないのか!」との捨て台詞を残してこの人は電話を切りました。
後味の悪い、嫌な感情が残りました。