アース・ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトが死んだ。ジャズやクラシックを聴いていた頃で、もうロックやポピュラーミュージックには関心のないときだったけれど、「宇宙のファンタジー」に惹かれてアルバムを買った。日本では「宇宙のファンタジー」のヒットで有名になったが、アメリカではそのとうの前からナンバー1を連発していた。「ホテル・カリフォルニア」もそうだが、ラジオで知った。もう何年もラジオを聞くことはなくなった。せいぜいタクシーに乗って何分か聞くくらい。今の若い人は聞くのだろうか。ホテルでもラジオかけること滅多にないのだが、80年の初め頃なぜかラジオをかけていたらポリスの「高校教師」がかかっていて、このグループいいなと帰ってからレコード買ったこともある。昔はレコードの視聴が店でできたが、いい曲だと思うのはすべてラジオだった。雑誌FMファンを広げ、LPまるまま流していたりしたのもあったのでテープに録音。ラジカセの時代だ。どのジャンルでも才能のある人はほんのごく一部。裏を返せばそういう人の音楽は誰が聴いても一度でピンとくるので自分が発掘したなどと思っていても、そのときには多くの人から指示を受けている。ジャズ好きのタモリがアース・ウィンド&ファイアーいいよねとラジオ深夜番組で言うのを聞くと、そうだろうやっぱいいいよなと思ってしまう。でも全盛はそのあと1,2枚まで。誰でもピークなどほんの数年。数年でも続けば名の残るミュージシャンとなるだろう。ヒット曲を何十年も歌い続けるのだからベンチャーズのことなど誰もバカにできない。何度も書くが70過ぎてヘイジュードもないだろう。渥美清のような頭のいい俳優が何で寅さんに何十本も出なければならなかったのだろう。未だスターウォーズに出てるハリソン・フォードのようなのもいるが、だいたい外国の俳優は固定されたイメージをいやがるのではないだろうか。とはいってもコロンボのピーター・フォークやピンクパンサーのピーター・セラーズもいるか。レイモンド・バーといえばヒッチコック「裏窓」の悪役のイメージだが、アイアンサイドでイメージが変わってしまった。ペリー・メイスンなど観ていないしアイアンサイドで知らなければ、ヒッチコックの脇役など覚えていない。ロバート・ボーンもナポレオンソロがなければずっと脇役だったろう。松村達雄のようにずっと脇役だったのが黒澤明の最後の作品で主役に抜擢というのもあるけれども、日本の映画は当たればシリーズで同じ俳優がそればかりというのが多い。もうこれで70過ぎたモーリス・ホワイトの歌うセプテンバーを聴くことはなくなった。
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