And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

歌う白骨

2015-03-08 23:57:51 | 日記
アメリカドラマといえば刑事物をよく観るが、都市はばらばら。都市によって犯罪など違いがあるかなどどうでもいいが、コロンボ、クローザーはロサンゼルス、コジャックはニューヨーク、アイアンサイドはサンフランシスコ、コールドケースはフィラデルフィアとよく分かれたものだ。警部、警部補、巡査部長と日本のには当てはまらないようだが上下関係はわかる。コジャックではデカ長、おやじさんなど変な訳をつけていたが、時代がら仕方ないかもしれない。これらを観ているとポワロのシリーズなど展開が古くさくつまらなく思える。たぶん今どき名探偵が閃きで解決なんていう古くさい推理小説手法は見向きもされないだろう。ゲストを出して犯人がばれてしまうくらいなら、最初から犯人をばらしてからというコロンボのやり方もテレビ向け手法か。もちろん推理小説にもクロフツなど昔からあるが、小説としては何度も使えるほど面白い手法ではなかったように思える。面白い推理小説はたくさんあったが、何冊も読むと殺人起きたらあとは解決しか楽しみなく、だらだらした人間模様などいらなくなるので、そういう面ではブラウン神父の短編が短くトリックも奇抜で面白かった。とはいえブラウン神父は最初の「童心」しか読んでいなかったはずだからと、あと4冊最近買った。コロンボの再放送を観ると時代を感じさせるものが次々出てきた。ビデオテープ、カセットテープ、フロッピーディスク。昔、清張の「点と線」でもこの時間で往復するのは無理というシーンがあり、飛行機で充分間に合うじゃないかと今の感覚では違和感ある場面があったが、今どきのものを絡めると後に陳腐になることもある。ヴァンダインのレコードのように。推理小説以上に面白いのが、実際にあったドキュメンタリー。清張も帝銀事件、下山事件など書いていて映画にもなったが、解決しなかったそれらの事件は解答がないわけだからただ推測するしかないのだけれど、ほぼ小説や映画で語られていることが真実ではないかと思う。JFKもそう。誰もオズワルドの単独犯だなんて思っていない。なぜ暗殺しやすいコースに直前になって変えられたかとか、映画を観ていたオズワルドを何でそんなに早く逮捕できたかとか、オズワルドを撃ったルビーが何で警戒厳重な警察署の中に入れたかなど少なくとも警察は買収されていて、下手すると国も関わっていると推測できる。映画「JFK」の中で証言頼まれた人間が相手は大統領殺すやつらなんだから自分なんて簡単に殺されるというシーンがあるが、事実目撃者のほとんどが不審な事故死などで亡くなっている。そういうのに比べたら密室殺人なんて子どものパズルみたいなものか。何であれ解答を探求するのは面白い。

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