02/03 私の音楽仲間 (16) ~
Boccherini と Schubert の 弦楽五重奏曲ハ長調
私の室内楽仲間たち (15)
この集いは、すでに何度かお読みいただいたグループです。
この集いは、すでに何度かお読みいただいているグループです。
これまでの 『私の室内楽仲間たち』
同じ二曲の五重奏曲については、すでにお読みいただいており、
下記のうち BOCCHERINI が (5)、SCHUBERT は (6) です。
[私の室内楽仲間たち
(5) (6)]
この日に参加したのは五人で、前半、後半とも同じ顔触れです。
前半の BOCCHERINI は
Violin が 私、Sa.さん、Viola O.さん、チェロ I.さん、Sa.さん、
後半の SCHUBERT は
Violin が O.さん、Sa.さん、Viola 私、チェロ Sa.さん、I.さん。
おや? Sa.さんが二人いますね。
そう、おなじみの Vn.Sa.さんがスカウトしてきた、チェロの
Sa.さんが初登場です。
チェロのSa.さん、BOCCHERINI では、"支える低音" として
の役割を、存分にこなしてくれました。 SCHUBERT でも、
「この曲は初めて」と言いながら、周囲の気配を敏感に察知して
うまく流れに乗ってくれました。
一方で Vn. のSa.さんですが、この曲では前回 Viola を担当
していました。
これで、Vn.Ⅰ、Vn.Ⅱ、Viola の三パートを、この曲では体験した
ことになるそうです。
すごいですね。
ということは、あとはチェロ・パートを残すのみです。 この日
チェロⅠをこなしたI.さんの名人芸を含め、いつの日かきっと、
私の勝手な夢を実現してくれるでしょう。
ちなみに、別のグループでお付き合いいただいている
Ma.さんは、現在『死と乙女』でチェロを弾いておられます
が、実は Violin も Viola も弾かれます。
ご当人によれば、「上から下に降りてきた」そうなのですが、
誰にも出来ることではありません。
おまけにそのMa.さん、囲碁の達人なのです!
「天は二物も三物も与える」という、いい実例です。
関連記事は、(2)、(7)、(14) にあります。
ところでこの日は、練習の前にまず "お茶" から始まりました。
楽しい BOCCHERINI は大変短いのですが、一方
SCHUBERT の方は、とにかく50分かかる大曲です。
私としては、前回の『死と乙女』同様、Viola では
初体験の曲でした。
何でもこなす Vn. のSa.さんが、
「Viola の "おいしい" 曲ですよ!」
と言っていましたが、なるほど、自分で弾き終わってみて、
その意味がよく分かりました。
Solo あり、Duo あり、最低音あり、メカニカルな
パッセジあり、まさに弾き応えのある曲です。
こんな "重い" 曲なのに、「Viola が一本でいいのか」
と、自分で思ってしまうほどです。
同じ編成でも、BOCCHERINI の方は自身がチェロの
virtuoso でしたから、まだ分かります。 しかし、あの
Brahms の五重奏は、二曲とも、Viola の方が二本
ですから。
"Schubert 様々" といったところです。
Brahms にしてみれば、
内声部を充実させ、"Violin+Viola"、"Viola+Viola"、
"Viola+チェロ" などの組み合わせが、自分の音楽
語法に、もっともふさわしい編成だ、そのように感じた
からかもしれません。
さて、この Schubert の曲では、最初から Viola に
「"ハーモニー楽器" としての真価が問われる」役割が
与えられます。
(続く)