MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

小惑星の名 (15)

2009-02-25 00:00:39 | 星と音楽・科学一般

02/25        小惑星の名 (15)





 水曜日 (不定期) に掲載の "小惑星の名" は、これまでに、


 10/2210/2911/0511/1211/1912/0312/10

 12/2401/0701/2101/2802/0402/1102/18

の、14回分があります。







       以下は、2009年2月14~15日の讀賣新聞および

         産経新聞の記事を中心に再構成したものです。







     茅ヶ崎市、小惑星を "Eboshi" と命名




 二人のアマチュア天文家、札幌市の渡辺和郎 (わたなべかずお)

さん(53) と、北海道美幌町の円舘金 (えんだてきん) さん(48)が共同

発見した小惑星が、神奈川県茅ヶ崎市沖の「烏帽子 (えぼし) 岩」

にちなんで"Eboshi" と命名され、渡辺さんが14日に、小惑星の

写真や軌道図のプリント入りの額を、服部信明・茅ヶ崎市長に

贈りました。




 "Eboshi" は、直径が推定約10㌔・㍍。 火星と木星の間にあり、

太陽の周りを5.4年かけて回ります。 渡辺さんと円舘さんが、

1994年10月2日に発見したものです。




 2人の宇宙飛行士、土井隆雄さん、野口聡一さんとゆかりの

ある茅ヶ崎市が、昨年6月、命名提案権のある渡辺さんの了承を

得て、8月の「宇宙飛行士ゆかりのまち都市交流会議(宇宙

サミット)」の開催時に、市民から名前を公募したところ、120件を

超える応募があり、同市のシンボル「Eboshi岩」にちなんだものを

市が選定していました。




 これを渡辺さんが、昨年11月に国際天文学会(IAU)に申請し、

9日に国際機関の小惑星センターが発行する「小惑星回報」で

公表され、正式登録されました。




 小惑星は、火星と木星の間の軌道をまわっている、たくさんの

小天体(小惑星群)の一つです。 発見後に数年間の観測を

経て、軌道が確定されると小惑星番号が与えられます。

また命名はその後にされるのが、今日の約束になっています。




 番号があるものだけでも 200,000個に及ぶ小惑星は、したがって

その大半が、名前の無いまま放置されているのが実情です。

今回の "Eboshi" には、(12383) という登録番号が付けられて

いました。