02/25 小惑星の名 (15)
水曜日 (不定期) に掲載の "小惑星の名" は、これまでに、
10/22、10/29、11/05、11/12、11/19、12/03、12/10、
12/24、01/07、01/21、01/28、02/04、02/11、02/18
の、14回分があります。
以下は、2009年2月14~15日の讀賣新聞および
産経新聞の記事を中心に再構成したものです。
茅ヶ崎市、小惑星を "Eboshi" と命名
二人のアマチュア天文家、札幌市の渡辺和郎 (わたなべかずお)
さん(53) と、北海道美幌町の円舘金 (えんだてきん) さん(48)が共同
発見した小惑星が、神奈川県茅ヶ崎市沖の「烏帽子 (えぼし) 岩」
にちなんで"Eboshi" と命名され、渡辺さんが14日に、小惑星の
写真や軌道図のプリント入りの額を、服部信明・茅ヶ崎市長に
贈りました。
"Eboshi" は、直径が推定約10㌔・㍍。 火星と木星の間にあり、
太陽の周りを5.4年かけて回ります。 渡辺さんと円舘さんが、
1994年10月2日に発見したものです。
2人の宇宙飛行士、土井隆雄さん、野口聡一さんとゆかりの
ある茅ヶ崎市が、昨年6月、命名提案権のある渡辺さんの了承を
得て、8月の「宇宙飛行士ゆかりのまち都市交流会議(宇宙
サミット)」の開催時に、市民から名前を公募したところ、120件を
超える応募があり、同市のシンボル「Eboshi岩」にちなんだものを
市が選定していました。
これを渡辺さんが、昨年11月に国際天文学会(IAU)に申請し、
9日に国際機関の小惑星センターが発行する「小惑星回報」で
公表され、正式登録されました。
小惑星は、火星と木星の間の軌道をまわっている、たくさんの
小天体(小惑星群)の一つです。 発見後に数年間の観測を
経て、軌道が確定されると小惑星番号が与えられます。
また命名はその後にされるのが、今日の約束になっています。
番号があるものだけでも 200,000個に及ぶ小惑星は、したがって
その大半が、名前の無いまま放置されているのが実情です。
今回の "Eboshi" には、(12383) という登録番号が付けられて
いました。