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~ダリ展を観た。そしてダリを感じダリを知るために~
◆アンダルシアの犬◆
■製作国 :フランス
■製作年:1928年
■監督:ルイス・ブニュエル
■脚本:ルイス・ブニュエル、サルヴァドール・ダリ
■出演:ピエール・バチェフ、シモーヌ・マルイユ
「ダリ展」の会場でも上映していた実験映画のエポックな作品。世界に与えたその影響力は凄かったに違いない・・・。
今から20年以上前の学生時代、京都に住んでいた。京大西部講堂という建物があった。京都という都市の中でそこは文化芸術ジャンルの実験的な試みのメッカであったと記憶している。そこで何が上演されているか、関心が尽きなかった。多感な時期、おそらくはその場所で観たであろう『アンダリシアの犬』である。兎に角も冒頭の眼球をナイフで切り裂くシーンは強烈であった。今まさに切り裂かれんとする女の映像、それも印象的だ。女を犯そうとするシーンも滑稽で、官能で白目をむく男が忘れ難い。変な映画、それが当時観た第一印象。今回20年ぶりに観るも、その印象は変わらなかった。むしろ、余裕を持って細部まで観ることでき、タイトルも実にユニークなこの映画を面白くそして楽しんだ。
◇ダリの言葉から◇
“えせ知識人が前衛と称して牛耳ってきた戦後の10年間を、この映画が一夜にして葬り去った”
◇ブニュエルの言葉◇
“歴史的に見ると、この映画は、当時「アバンギャルド」と呼ばれていたものへの
激烈な反動であえい、ひたすら芸術的な敏感さと観客の理性に挑戦していた・・・・『アンダリシアの犬』において初めて、映画作家が私的な道徳という立場をとった・・・・その目的は、観客の中に、嫌悪と誘惑という本能的な反応を呼び起こすことだ。あの映画には象徴的な意味などいっさいない。”
※『ダリ』メレディス・イスリントン・スミス著/野中邦子訳/㈱文藝春秋刊
“”部分上記著書から引用
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◇ダリの言葉から◇
“えせ知識人が前衛と称して牛耳ってきた戦後の10年間を、この映画が一夜にして葬り去った”
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激烈な反動であえい、ひたすら芸術的な敏感さと観客の理性に挑戦していた・・・・『アンダリシアの犬』において初めて、映画作家が私的な道徳という立場をとった・・・・その目的は、観客の中に、嫌悪と誘惑という本能的な反応を呼び起こすことだ。あの映画には象徴的な意味などいっさいない。”
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すごいわ!ダリについてとても詳しく調べていらっしゃるのですね!
あたしも回顧展行ったのですけれど、もっとダリについて知識を深めていれば、作品に対する理解度もUPしたのに・・・と後悔してるの。
まさか、回顧展でこの幻の「アンダルシアの犬」が上映されているとは思わず、それだけでも得した気分だったわ。
またお邪魔させていただきます。
ちつ子さんの感覚も大変勉強になります。こちらこそよろしくお願いします。